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花
中部地域の花の産地
大阪府中河内地域には、八尾市神立(こうだち)・大窪地域、東大阪市玉串地域、大阪市に、北河内地域には四條畷市田原地域に花の産地があります。
八尾市神立・大窪地域
江戸時代末期から明治の初めに、仏花の府内発祥の地である長居村(大阪市)から草花類の栽培方法が伝わり、明治後期から大正初期にかけて、切花栽培が本格化してきました。
主な品目はきく、切枝花木で、8月から10月出荷の小ぎくが栽培の最も多い中心品目となっています。その他に、けいとう、ソネットカーネーション、ゆり、草花類も栽培されています。
また、生駒山系の斜面には、花もも、つばき、ゆきやなぎ、ぼけ、黄金ひばなどの切枝用の花木が植えられており、冬から春にかけて、ハウスや室(むろ)などを利用して芽を吹かせたり、花を咲かせたりして、促成出荷をしています。特に、桃の節句を彩る花ももは地域の代表的な切り枝花木で、ひなまつり直前の2月中下旬に多くが出荷されます。
東大阪市玉串地域
大坂夏の陣において、激戦地であった当地区での死者の霊を弔うため地元農家が無縁仏に花を捧げたのが事の始まりとの説があります。夏ぎくが作られるようになったのは、大正中期からで、切花の主産地となったのは昭和初めからです。
きくが中心品目で、以前は施設夏ぎくの生産が最も多かったのですが、現在は夏ぎくの生産が減り、秋ぎくの電照栽培が最も多くなっています。その他にも、スプレーぎくやピンポンぎくなど、洋風のフラワーアレンジにも使うことのできる華やかな形のきく等も栽培されています。
大阪市
平成2年開催の「国際花と緑の博覧会」をきっかけに、パンジー、ビオラ、ペチュニア、ベゴニア・センパフローレンス、葉ぼたん、といった花壇用苗物の生産が盛んになりました。
四條畷市田原地域
小規模ながら、小ぎくを中心に切花が栽培されています。これらは地元の霊園向けに仏花の束に加工され、利用されています。
これらの花は、多くが花き市場を通じて全国に出荷されていますが、各地域の朝市・農産物直売所でお買い求めいただけるものもあります。詳しくは各直売所にお問い合わせください。
朝市・直売所の紹介 中河内地域(リンク:農政室推進課 地産地消推進G)
こんな花が作られています
以下は一例であり、他にもたくさんの花が栽培、出荷されています。
花もも(八尾市)
出荷時期:2月
アスター(八尾市)
出荷時期:10月上旬から11月上旬
宿根アスター(八尾市)
出荷時期:6月から12月