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大阪府南部のシカ
大阪南部でのシカの分布拡大状況
隣接府県からの進入
近年、大阪南部(南河内・泉州地域)において、隣接府県から進入したと思われる個体の目撃等が増加しています。
平成27年(2015年)12月には泉南市において、大阪南部で初めてシカが捕獲されました。その後、岬町や河内長野市等においても捕獲が確認されています。隣接する奈良県や和歌山県の金剛・和泉葛城山系においても目撃等が増加しており、これらの地域から大阪府側へ進入していることが想定されます。
大阪府では、自動撮影カメラ等を用いたモニタリング調査を行っており、調査結果や目撃情報等を関係者に情報提供することにより積極的な捕獲を推進しています。
外来交雑シカの進入
平成28年(2016年)7月には岬町で捕獲された個体から外来交雑シカ由来の遺伝子が確認されています。
岬町に近接する和歌山県沖ノ島(友ヶ島)では、1955年に台湾から人為的に導入されたタイワンジカ等との交雑個体(外来交雑シカ)が生息しており、岬町での捕獲個体は沖ノ島からの逸出個体であると推定されています。
現在のところ、本土側ではこの捕獲個体以外には外来交雑シカの遺伝的特徴を有する個体は確認されていませんが、外来交雑シカの逸出に伴う遺伝子攪乱が広まってしまうことを予防するためにも、積極的な捕獲によりシカの定着を防ぐことが求められます。
大阪南部におけるシカの分布拡大のイメージ
大阪南部でシカを捕獲したら
大阪府では、沖ノ島からの外来交雑シカの進入状況を把握するために、大阪南部で捕獲されたシカを対象に、遺伝子検査を行っています。
大阪南部でシカを捕獲された場合は、下記までご連絡ください。
【連絡先】
(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センター 野生鳥獣担当
電話番号 072(833)2770
ファクシミリ 072(831)0229
カモシカの錯誤捕獲にご注意ください
令和4年4月に、泉佐野市の犬鳴山付近でニホンカモシカが確認されています。
ニホンカモシカは国の天然記念物に指定されており、これを捕獲することは禁止されています。
シカと誤認して捕獲することがないようにご注意ください。
チラシ「ニホンカモシカの錯誤捕獲にご注意ください」(ワード:47KB) チラシ「二ホンカモシカの錯誤捕獲にご注意ください」(PDF:289KB)
(参考)大阪府内で初めてニホンカモシカを確認しました!(外部サイト:大阪府立環境農林水産総合研究所)(外部サイトへリンク)