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ヌートリアの生息状況等について
ヌートリアとは?
- 南米原産
- 形態の特徴
- 体重:4kgから5kg、体長:50cmから70cm、尾長:35cmから50cm(日本に生息するげっ歯類では最大)
- 全身は茶色
- ネズミ独特の大きな前歯(オレンジ色)をもつ
- 物を掴むことのできる小さな手と、水かきのついた大きな足をもつ
- 採食習性
- 草食性(水陸の植物を主食)
- 農業被害は、根菜類(ニンジン・ダイコン)、葉菜類(キャベツ・ハクサイ)、瓜類(カボチャ・スイカ)、イネなど多種にわたる
- ドブガイ等の捕食も確認されており、タナゴ類の繁殖への影響が懸念されている
- 巣穴
- 河川、溜池、農業用水路等の土手に直径30cm長さ数mのトンネルを堀って巣穴とする
- 巣穴の入り口は水際1m以内が多い
- 浅瀬に浮き巣を作ることもある
- 繁殖等
- 年に3回から4回繁殖し、産子数は平均5頭から6頭と繁殖力は旺盛
- 繁殖期はとくにない
全国におけるヌートリアの生息状況
1939年頃から軍服用の毛皮獣として意図的に導入したものが、逃げ出したり繁殖場の閉鎖にともない野外に放逐されたものです。日本の哺乳類では水辺で草食性の動物がいないことから、空きニッチにうまく入り込み定着し、20府県以上で生息が確認されています。農業被害金額124百万円、被害面積500ha(H20:農林水産省調べ)、有害鳥獣捕獲許可及び狩猟による捕獲実績は3,338頭(H14:環境省調べ)となっています。
なお、ヌートリアを捕獲することは捕獲場所の市町村長の許可が必要です。詳細はお住まいの市町村までお問い合わせ下さい。