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更新日:2024年5月20日

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なにわ特産品

なにわの農産物・農産加工品

なにわ特産品
なにわ特産品マーク大阪府内には伝統的に優れた栽培技術で生産され、全国にも誇れる農産物がたくさんあります。大阪府とJAグループでは、平成5年になにわの食文化に根差したこれらの農産物の中から、府内でまとまった生産量があり、独自の栽培技術で生産されている14品目を「なにわ特産品」として選定しました。
その後、平成18年に、時代のニーズや生産動向の変化に伴い、従来の「なにわ特産品」を下記21品目に拡大することとなりました。
下記の品目名をクリックすると各項目へ飛ぶことが出来ます。(※のついている品目が平成18年に追加された品目です。)

泉州水なす | 大阪ふき | 大阪なす | 紅ずいき | しゅんぎく | 泉州きゃべつ | 泉州たまねぎ

| 大阪きゅうり| 泉州さといも | 大阪えだまめ | えびいも | 能勢ぐり | 大阪みかん

| 大阪ぶどう(デラウェア・巨峰・ピオーネ※) 大阪こまつな※ | 大阪みつば※ | 大阪ねぎ※ | 若ごぼう※ 

| 大阪たけのこ※ | 大阪もも※ | 大阪いちじく

品目詳細

泉州水なす

  • 旬:4月から10月
  • 主な産地:泉佐野市、岸和田市、貝塚市
    泉州地域特産の水なすは、皮が柔らかく水分をたっぷり含んだジューシーな卵形のなすです。江戸時代初期から大阪の泉州地域のみで栽培されていました。アクが少ないので、生食に適し、ほんのりと甘みを感じる果肉は、浅漬けにぴったりのおいしさです。この度、地域ブランド商標として「泉州水なす」が登録されました。
  • 一口メモ「水なすのルーツは?」
    水なすの栽培の歴史は古く、江戸時代の初期からと伝えられています。泉佐野市には、こんな諺(ことわざ)が残っています。『日根野あずきに上之郷なす』このことから水なすの発祥の地は、泉佐野市上之郷あたりと考えられています。

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大阪ふき

  • 旬:3月から5月
  • 主な産地:泉佐野市、熊取町、泉南市、貝塚市
    春の香りと苦みを楽しむ、数少ない日本原産の野菜です。古くから泉南地域の特産物として有名で、大阪府は全国第3位の生産量を誇ります。色よくゆがき、すじを取ってから、煮物や和え物等の和風料理、サラダに適します。
  • 一口メモ「大阪ふきは“のびすぎでんねん”!」
    従来、市場に出回っていた品種は愛知早生が中心でしたが、大阪府立農林技術センター(現地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所)において、「愛知早生」の選抜系統を素材として組織培養し、その再生個体の中から選抜、すらりと伸びる特性から平成11年に当時の横山ノック大阪府知事が命名「のびすぎでんねん」が誕生しました。「のびすぎでんねん」は愛知早生より彩りがきれいで、歯ざわりがよく、ふき独特の香りがよいので幅広い料理に利用できます。

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大阪なす

  • 旬:4月から7月
  • 主な産地:富田林市、河南町、太子町
    南河内地域が主産地で、広く一般に食されている色鮮やかな中長のなすです。春から夏にかけて、新鮮で色つやの良い大阪なすは、焼きなす等、府民の食卓をにぎわしています。
  • 一口メモ「画期的な技術さし接ぎ!」
    今ではごく普通に行われている接木苗によるなす栽培ですが、昭和30年代には連作による半枯病により産地崩壊の危機にありました。昭和38年からきゅうり生産農家のさし接ぎ技術にヒントを得て、当時の大阪府南河内地区農業改良普及所が研究普及しました。病気を防ぐ台木を使用することにより連作が可能となり、今日のハウス栽培へと発展しました。

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紅ずいき

  • 旬:7月から8月
  • 主な産地:泉佐野市、貝塚市、富田林市
    さといもの葉柄をずいきと呼び、泉州地域を中心として栽培されています。ずいきはカルシウムを多く含み、ダイエット食品としても有望な作物です。酢を加えた熱湯でゆで、冷やした和え物は大阪の夏の風物詩です。
  • 一口メモ「紅ずいき豆知識」
    ずいきは、昔から古血を洗うと言われ、出産後の産婦に食べさせて、体力の回復を願う習慣があります。しかし、ずいきには「あく」がありますので、上手に「あく」を抜いてから料理します。「あく」が手につくと色がとれませんので、水の中で皮をむくとよいでしょう。

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しゅんぎく

  • 旬:10月から3月
  • 主な産地:堺市、岸和田市、貝塚市
    関東では秋に咲く菊に対して、春に花が咲くから「春菊」。大阪では葉を食べる菊なので「菊菜」と言われています。大阪府におけるしゅんぎくの生産量は全国でも1,2を争います。なにわの冬の鍋物には欠かせない野菜で、カルシウム等の無機質やビタミンAを多く含んだ緑黄色野菜です。
  • 一口メモ「関西と関東のしゅんぎくは違う」
    東西で呼び名の違うしゅんぎくですが、葉の小さいものから大きいものまで様々な種類があります。関東では葉に厚みがあり、ふちの切れ込みが深く、茎が立つ中葉種が主流です。一方、大阪では同じ中葉種でも、生育しても茎が立たず、株が横に張っている「株張り」型が定着しています。その理由は少しでも鮮度を保つため、根付きで出荷できるからです。

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泉州きゃべつ

  • 旬:12月から3月
  • 主な産地:泉佐野市、泉南市、熊取町、貝塚市
    冬きゃべつと呼ばれる泉州きゃべつは、大阪の代表的な味「お好み焼き」に欠かせない材料です。冬の寒さで甘みを増したきゃべつの料理はロールキャベツやサラダ、漬物等数え切れません。
  • 一口メモ「きゃべつのルーツ」
    きゃべつの原産地は、欧州・地中海沿岸です。我が国には、約800年前に入りましたが、そのうち明治初期に入った結球きゃべつが泉州地域に伝わり、それ以来栽培が続いています。現在の泉州きゃべつの主流品種は「松波」で、ずっしりと重みがあり、しっかりと詰まっていて、市場でも高い評価を受けています。

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泉州たまねぎ

  • 旬:5月から6月
  • 主な産地:泉佐野市、泉南市、阪南市
    日本のたまねぎ栽培の発祥地は泉州です。きゃべつと並んで水稲との輪作作物として、広く泉州地域で栽培されています。特に泉州のたまねぎは、水分が多く甘みがあり、柔らかいためオニオンスライスなどの料理に最適です。
  • 一口メモ「たまねぎのルーツ」
    原産地は中央アジアからインド北西部と言われ、日本への渡来は18世紀頃です。本格的な栽培は、明治初期にアメリカからの導入品種を元に大阪で育成・選抜されたものが、全国に広まってから盛んになりました。田尻町には、泉州たまねぎの祖、今井佐治平氏らの記念碑があります。

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大阪きゅうり

  • 旬:9月から11月
  • 主な産地:富田林市、河南町、太子町
    南河内地域には、ビニールハウスを利用した抑制栽培の産地があります。大阪きゅうりは、色鮮やかで歯触りが良く、サラダや酢の物に重宝されています。
  • 一口メモ「きゅうりのルーツ」
    原産地はインドで、日本へのはじめての渡来は10世紀頃です。現在のように栽培面積が増加したのは昭和に入ってからです。大阪の栽培は古く、豊臣時代に舳松(へのまつ)村(現堺市)の夏きゅうりが、将軍に献上され、舳松うりが全国に有名であったといわれています。

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泉州さといも

  • 旬:9月から10月
  • 主な産地:泉南市、泉佐野市、熊取町、貝塚市
    丸い泉州さといもは、「月見芋(小芋)」と呼ばれて親しまれています。食物繊維が豊富で、煮物、汁物など和風料理の他、中華料理にも利用されています。
  • 一口メモ「石川早生は大阪生まれ」
    大阪で栽培されているのは「石川早生」という品種が主で、この品種は広く全国のさといもの主流です。この品種は、南河内郡石川村(現在の河南町)が原産地です。聖徳太子の墓地を南河内郡太子町の叡福寺に造営した時に、奈良法隆寺から持ってきた芋の一株が土地に適し、篤農家によって改良されたものが始まりといわれ、古くから利用されている品種です。

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大阪えだまめ

  • 旬:7月から8月
  • 主な産地:八尾市、泉佐野市、松原市
    えだまめは大豆を未熟な内に収穫したものですが、田のあぜに植えられている「あぜまめ」が起源です。植物タンパク質と食物繊維が豊富に含まれているえだまめは、アルコールの分解を助け、ビールのおつまみとして最適です。
  • 一口メモ「えだまめは鮮度が命!」
    えだまめの美味しさの決め手であるアミノ酸と糖分は非常に分解しやすく、枝からちぎってわずか2日で半減してしまします。したがって、できるだけ早く食べることが最も美味しい食べ方です。肉類に匹敵するタンパク質、鉄分やビタミンB群、Cといった栄養素もたっぷり含んでいるえだまめを食べるなら新鮮な地元産が一番です。

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えびいも

  • 旬:10月
  • 主な産地:富田林市
    なにわ特産品の中でも生産量が最も少なく貴重なえびいもは、その独特の栽培法により、最高級のさといもと言われ、珍重されています。形が海老に似ていることから、その名前がついています。棒だらとの炊き合わせ「いもぼう」は高級料理として有名です。
  • 一口メモ「えびいものルーツ」
    えびいもは別名京芋とも呼ばれる京野菜の代表格ですが、江戸時代初期に九州より持ち帰った唐ノ芋を京都の料理屋の初代当主が栽培したのが始まりだと言われています。しかし、海老のような曲がりは農家の技によって作られたものです。大阪の産地である富田林市の板持(いたもち)には明治初期にその技術が伝えられ、表土が深く有機質を多く含んだ、排水がよく、かつ適度な湿り気を持つ肥沃な土地でえびいもの栽培に適していたのでしょう。今でも、板持のえびいもは本場京都へ出荷されています。

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能勢ぐり

  • 旬:9月から10月
  • 主な産地:能勢町、豊能町、箕面市
    能勢地方は日本の栗の品種の中で3本の指に入る「銀寄(ぎんよせ)」発祥の地で、この地方の栗を能勢ぐりと呼んでいます。「銀寄」は、1個の平均の重さが20から25グラムと栗の中でも大変大きく、高級菓子のマロングラッセにも用いられる甘味が強い優良な品種です。
  • 一口メモ「『銀寄』の由来」
    江戸中期に現在の能勢町倉垣(くらがき)の人が、広島から持ち帰った栗の実を植えたところ、これまでにない立派な栗をつける樹があり、これが以後近隣に増殖され広まったと言われています。この栗を天明・寛政年間(1781年から1800年)の大飢饉の時、出荷したところ、多くの銀札を寄せることができて、地域の農民を救いました。それ以来、この栗は「銀を寄せる」という意味で、「銀寄」と呼ばれるようになったと言われています。

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大阪みかん

  • 旬:10月から12月
  • 主な産地:和泉市、岸和田市、千早赤阪村
    泉州や南河内地域の丘陵部では、古くからコクのある味の良いみかんの生産が盛んです。大阪府の栽培面積は大正末期には2,000ヘクタールを上回り、和歌山県に次いで日本第2位となっていました。その後、最盛期には3,000ヘクタールを上回りましたが、全国的な生産過剰や都市化の進展に伴い、現在では約700ヘクタールとなっています。
  • 一口メモ「大阪みかんのルーツ」
    大阪府の柑橘類の栽培の歴史は文献によると、鎌倉時代末期まで遡りますが、産業の形態としては小蜜柑や九年母が約300年前に泉州郡山滝村(現岸和田市)に導入されたことに始まるようです。その後、紀州みかんが経営上に占める割合が多くなってきましたが、相当の規模の柑橘栽培が行われるようになったのは、うんしゅうみかんが約200年前に導入されてからになります。特に明治末期の栽培面積の伸びは著しく、大正2年に全国柑橘大会が開催されたほど著名な産地でありました。

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大阪ぶどう(デラウェア・巨峰・ピオーネ)

画像です。デラウェアデラウェア

 画像です。ピオーネピオーネ

画像です。巨峰巨峰

  • 旬:(デラウェア)5月から8月、(巨峰)6月から8月、(ピオーネ)7月から8月
  • 主な産地:羽曳野市、柏原市、太子町
    全国第8位の生産量を誇るぶどうは、河内地域が主産地です。特に、デラウェアは全国第3位の生産量を誇り、5月から8月まで長期間の出荷を行っています。小粒のデラウェアに対し、黒く大粒の巨峰、種なしのピオーネも栽培が盛んで、温暖な気候と独特の土質により、他産地よりも甘いと評判です。その他、府内には30種類を超える品種のぶどうが栽培され、直売・観光の活動が盛んに行われています。
  • 一口メモ「先進的な栽培技術の先駆け?」
    ぶどうは果樹の中でも、施設化が最も進んでいますが、マスカットのガラス温室による栽培を除き、その先駆けとなる技術は昭和32年に羽曳野市の農家が、野菜の促成栽培のようにぶどうの棚上にビニールを被覆したことに始まります。また、ジベレリン処理による種なし化技術も昭和35年から大阪をはじめとする全国の主要産地で実用化され、苦心を重ね昭和40年代に安定した技術となり、デラウェアの栽培による収益増加と労力分散が飛躍的に発展しました。

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大阪こまつな

  • 旬:10月から3月
  • 主な産地:堺市、岸和田市、八尾市、東大阪市
    東京で生まれたこまつなは、江戸庶民の重要な冬の野菜でした。今では、大阪府内全域で栽培されるようになり、全国第8位の生産量を誇っています。栄養面では、カロテンやカルシウムを豊富に含んでいます。葉にやや丸みがあり、表は濃い緑色で裏はやや薄い緑色が特長です。
  • 一口メモ「冬場と夏場で品種が変わります。」
    東京都江戸川区の小松川あたりで栽培されていたため、小松菜という名前になったといわれています。冬に収穫されるため、別名雪菜や冬菜と言われていますが、大阪では一年中収穫されています。一年中収穫できる秘密は、冬場用の品種と夏場用の品種があり、時期によって使い分けをしているからです。こまつなに限らず、一年を通じて栽培している野菜は、暑さや乾燥に強い品種などの導入等により周年出荷が可能となっています。

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大阪みつば

  • 旬:9月から5月
  • 主な産地:貝塚市、和泉市、堺市
    大阪では明治時代に堺市を中心に栽培がはじまりました。現在では貝塚市を中心に水耕栽培で周年出荷が行われており、全国第7位の生産量を誇っています。早春を告げる香りと歯ざわりが特長で、カロテン、カリウム、食物繊維が豊富なセリ科の野菜です。
  • 一口メモ「水耕栽培の代表的な農産物です。」
    みつばには根みつば、切みつば、糸みつばがあります。現在の主流は糸みつばで、ハウス内で、ウレタンに種をまき、肥料を溶かした培溶液で育てる水耕栽培が主流になっています。年7から8回も栽培できるので、周年出荷されています。

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大阪ねぎ

  • 旬:7月から3月
  • 主な産地:泉南市、堺市、泉佐野市、貝塚市
    ねぎは白ねぎと青ねぎに大きく分かれます。西日本では、緑の葉を利用する青ねぎが好まれてきました。大阪は古くからのねぎの産地で、現在の難波周辺で栽培されていた難波ねぎが、京都の九条ねぎの原種ともいわれています。もともと冬の野菜で、寒さにあたると風味を増します。
  • 一口メモ「難波ねぎ」
    中国を原産とするねぎが大阪へ渡来し、難波ねぎとなったと言われています。それが京都で九条ねぎに、江戸では千住ねぎとなったそうです。「鴨なんば」の語源とも言われているように、今では痕跡すら残っていませんが、難波周辺が一大産地でした。

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若ごぼう

  • 旬:2月から3月
  • 主な産地:八尾市
    八尾市を中心に栽培されている葉ごぼうは、地元では『若ごぼう』と呼ばれ、根だけを食べる普通のごぼうと異なり、やわらかい軸(葉柄)と若い根を食します。また、束ねた形が矢に似ていることから「やーごんぼ」とも呼ばれています。春を呼ぶ健康野菜として親しまれ、食物繊維をはじめビタミン類、鉄分、カルシウムが豊富な素材としても見直されています。
  • 一口メモ「2番目がいい?」
    若ごぼうの種は秋に蒔きますが、芽を出して伸びたものは十分霜に当ててから、展開葉1から2枚を残し刈り取ります。その後育てた新芽を生長させたものを収穫します。2番目に出た柔らかい茎葉は、淡い緑色で瑞々しく、シャキシャキした歯ごたえがたまりません。

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大阪たけのこ

  • 旬:4月
  • 主な産地:岸和田市、貝塚市、和泉市、島本町
    大阪では、主に泉州地域の山間部で生産が盛んです。江戸時代に中国から九州、大阪豊能郡へと導入され、後に三島郡・京都南部、河内・和泉地方に広がったのが日本のたけのこ栽培のルーツで古い歴史を持っています。手入れの行き届いた柔らかい赤土からできる朝採りのたけのこは絶品です。
  • 一口メモ「朝採りたけのこは鮮度が命です。」
  • たけのこの堀取りは、明るい内に地面のひび割れに目印を付け、朝暗い内に地上部に出る前に堀取ります。掘取った直後のたけのこは、そのまま食べられるほど柔らかく甘いものです。日に当たると皮に色が付き、独特のえぐみが出ます。日に当たらないように運んだたけのこは「白子」と呼ばれ、あく抜きをせずともそのまま煮て食べることができます。

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大阪もも

  • 旬:7月
  • 主な産地:岸和田市、河内長野市
    大阪では、主に岸和田市と河内長野市に産地があります。大阪のもも栽培の歴史は古く、宝暦6年(1756年)には羽曳野丘陵で栽培されており、現在の東大阪市稲田や大阪市の桃谷も産地でした。現在は都市近郊の立地を活かした、完熟ももとして直売が人気です。
  • 一口メモ「ももの一大産地大阪?」
    ももはその性質から見て果実は傷みやすく、都に近い大阪ではかなり栽培されていました。「もも・くり3年かき8年」と言われるように、結実期に入るのが早いことから、開拓地に植えられることが多かったようで、反面寿命が短く産地の移り変わりが激しく、昭和40年代の都市化の進展に伴い、栽培面積は激減しました。しかし、最盛期(昭和35年頃)には大阪市場で岡山県に匹敵するほどの量(約2,000トン)が出荷されていました。

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大阪いちじく

  • 旬:8月から9月
  • 主な産地:羽曳野市、河南町、岸和田市
    いちじくは果肉が軟らかいため、保存や運搬が難しく、都市近郊の果物の代表として、大阪では明治以前より栽培されていました。現在の主要品種は大正時代に導入された桝井ドーフィンで、大きくて甘いのが特長です。主に羽曳野市や河南町などの南河内地域と、最近では泉州の岸和田市でも栽培されています。食物繊維が豊富に含まれており、1つ食べるだけで1日に必要な食物繊維の約一割を摂取することができます。
  • 一口メモ「水田転作果樹?」
    いちじくはよく水田転換園に植えられることの多い果樹ですが、この栽培法を全国で最初に行ったのが大阪でした。大正末期に羽曳野市の農家がはじめたのが最初と言われています。しかし、いちじく自体は決して水に強いわけではなく、農家は苦労しながら栽培方法を確立しました。

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