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大阪府域における2020年度の温室効果ガス排出量について
概要
大阪府では、2021年3月に策定した「大阪府地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」に基づき、毎年度の府域における温室効果ガス排出量を算定して公表することとしています。
2023年3月31日に2020年度の温室効果ガス排出量を取りまとめ、公表しましたが、2023年7月3日に開催した環境審議会気候変動対策部会においていただいた意見をもとに、2020年度の温室効果ガス排出量が2019年度と比べて増加した原因を詳細に分析したところ、算出方法を修正すべき項目があったため、2020年度の温室効果ガス排出量の再計算を実施しましたので、お知らせします。(2024年1月)
修正内容の概要
(今後、各種統計データの修正、算定方法の見直し等により、今般とりまとめた値が変更される場合があります。)
1. 温室効果ガス排出量
(1)府域における温室効果ガス排出量
2020年度の温室効果ガス排出量は4,375万トンであり、前年度比では1.6%増加しています。
その主な要因としては、電気の排出係数※の増加が挙げられます。(使用電力量1kWhあたりの二酸化炭素排出量を表す係数。発電時の電源構成(火力発電や再生可能エネルギー等による発電のバランス)により変動し、火力発電の割合が増加すると係数は大きくなります。)
(2)「大阪府地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」の削減目標の進捗状況
- 削減目標:2030年度までに温室効果ガス排出量を2013年度比で40%削減
- 進捗状況:2020年度の温室効果ガス排出量は4,375万トンであり、計画の基準年度である2013年度比で22.2%減少しています。
- 取組方針:2030年度の削減目標の達成に向けては、府民の行動変容を促すためのCO2排出量を見える化する取組みや事業者の脱炭素経営を促すためのソフト、ハード両面での支援、CO2排出の少ないエネルギーの利用促進など、実行計画に掲げる各種施策を推進していきます。
2. エネルギー消費量
2020年度の府域のエネルギー消費量は498PJ(ペタジュール、10の15乗ジュール)であり、前年度と比べ2.9%減少しています。また、2013年度比で13.3%減少しています。エネルギー消費量は長期的に見て減少傾向にあります。今後も、さらなる省エネの取組みを推進していきます。
図1 大阪府域における温室効果ガス排出量及び電気の排出係数の推移
(※)電気の排出係数は、一般電気事業者等(現行制度における小売電気事業者)に対して大阪府が行った調査等により府内調整後排出係数を推計し、算定に用いています。
表1 基準年度(2013年度)との温室効果ガス排出量の比較
図2 大阪府域における部門別エネルギー消費量の推移