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大阪府域における2018年度の温室効果ガス排出量について
概要
大阪府では、2021年3月に「大阪府地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定し、「大阪府温暖化の防止等に関する条例」に基づく大規模事業者への排出抑制指導、中小事業者への省エネ・省CO2対策支援や家庭における省エネ・省CO2の取組促進など、地球温暖化対策を総合的・計画的に推進しており、毎年度の府域における温室効果ガス排出量を算定して公表しています。
このたび、2018年度の温室効果ガス排出量を取りまとめましたので、お知らせします。
(今後、各種統計データの修正、算定方法の見直し等により、今般とりまとめた値が変更される場合があります。)
1. 温室効果ガス排出量
(1)府域における温室効果ガス排出量
2018年度の温室効果ガス排出量は4,512万トンであり、前年度比では8.3%減少しています。
その主な要因としては、電気の排出係数※の減少が挙げられます。(※使用電力量1kWhあたりの二酸化炭素排出量を表す係数。発電時の電源構成(火力発電や再生可能エネルギー等による発電のバランス)により変動し、火力発電の割合が減少すると係数は小さくなります。)
(2)「大阪府地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」の削減目標の進捗状況
- 削減目標:2030年度までに温室効果ガス排出量を2013年度比で40%削減
- 捗状況:2018年度の温室効果ガス排出量は4,512万トンであり、計画の基準年度である2013年度比で19.8%減少しています。
- 取組方針:2030年度の削減目標の達成に向けては、さらなるCO2排出の少ないエネルギーの導入が重要であり、今後も、域外からの調達も含めた再生可能エネルギーの最大限の導入など、実行計画に掲げる各種施策を推進していきます。
2. エネルギー消費量
2018年度の府域のエネルギー消費量は525PJ(ペタジュール、10の15乗ジュール)であり、前年度と比べ1.3%減少しています。また、2013年度比で8.6%減少しています。エネルギー消費量は長期的に見て減少傾向にありますが、近年は横ばいとなっており、今後さらなる省エネの取り組みが必要となります。
図1 大阪府域における温室効果ガス排出量及び電気の排出係数の推移
(※)電気の排出係数は、一般電気事業者等(現行制度における小売電気事業者)に対して大阪府が行った調査等により府内調整後排出係数を推計し、算定に用いています。
表1 大阪府域における温室効果ガス排出量の推移