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自殺に関する相談
大阪府の自殺の概要
府内の自殺者は年間千人を超える状況です。自殺は「追い込まれた末の死」であり、「防ぐことのできる社会的な問題」と言われています。
自殺の基本認識
1 自殺は追い込まれた末の死
自殺は個人の自由な意思や選択の結果と思われがちですが、失業、倒産、多重債務、長時間労働等の経済・生活問題のほか、病気の悩み等の健康問題、介護・看病疲れ等の家族問題等、様々な要因が複雑に関係しています。自殺は、このような問題で悩み、心理的に追い込まれた末の死と言えます。
2 社会的な取り組みによって多くの自殺は防ぐことができる
自殺は健康問題、経済・生活問題、家庭問題等様々な要因が背景となっており、一見個人の問題と思われる要因であっても、専門家への相談や制度の利用、精神疾患等の治療などの社会的な支援により防ぐことが可能です。また、うつ病などの精神疾患に対しては、早期発見、早期治療を行うことで自殺を予防していくことも重要です。
3 自殺を考えている人は悩みを抱えながらもサインを発していることが多い
死にたいと考えている方も「生きたい」という気持ちの間で揺れ動いており、不眠や体調不良などの自殺の危険を示すサインを発していることが多いです。このため、そのサインについて広く理解を図ることで、自殺予防につなげていくことが大切です。
自殺のサイン(自殺予防の10か条)
次のようなサインを数多く認める場合は、自殺の危険が迫っています。
- うつ病の症状に気をつけよう(気分が沈む、自分を責める、仕事の能率が落ちる、決断できない、不眠が続く)
- 原因不明の身体の不調が続く
- 酒量が増す
- 安全や健康が保てない
- 仕事の負担が増える、大きな失敗をする、職を失う
- 職場や家庭でサポートが得られない
- 本人にとって価値あるものを失う
- 重症の体の病気にかかる
- 自殺を口にする
- 自殺未遂におよぶ
<厚生労働省「職場における自殺の予防と対応」より抜粋>
<大阪府こころの健康総合センターホームページより>