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更新日:2014年10月8日

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MERS(中東呼吸器症候群)について

中東諸国を中心にMERS(中東呼吸器症候群)が発生しています。

MERSが発生している中東諸国で、患者やラクダと接触した方は、感染の可能性があるため、検疫所が最大14日間の健康監視を行う場合があります。平成24年以降、中東諸国を中心に、ヒトコブラクダがウイルスの感染源とされている「MERS(中東呼吸器症候群)」の発生が確認されています。
また、韓国において、平成27年5月以降、中東からの帰国者をきっかけとしたMERSの集団発生が確認されました。
中東諸国に旅行した際に、ラクダと接触したり、ラクダの未殺菌の生乳を飲んだりすることは、とても危険です。(MERSが発生している中東諸国において、ラクダと接触した場合には、感染の可能性があるため、検疫所による最大14日間の健康監視が行われます。)
渡航中に感染してしまわないように、ラクダとの接触を避けたり、手洗いの励行等の一般的な衛生対策をしっかり行いましょう。
MERSリーフレット(PDF:289KB)

  • 中東諸国へ渡航する際には、ラクダとの接触や未殺菌のラクダ乳の摂取は避けましょう!
  • 中東諸国へ行った中で、ラクダとの接触、未殺菌のラクダ乳などを摂取した方は、帰国時に必ず検疫所へ申告してください。
  • 中東諸国から帰国後14日以内に症状があらわれた場合は、最寄りの保健所に相談し、医療機関を受診する際にはマスクを着用してください。

<保健所の連絡先はこちら(別ウィンドウで開きます)

(PDF:289KB)

MERS(中東呼吸器症候群)の基礎知識

MERS(中東呼吸器症候群)とは

「MERS(中東呼吸器症候群)」は、平成24年にはじめて患者が報告され、平成24年9月に新種のコロナウイルスであると確認されました。
日本における呼称は、病原体名「MERS(マーズ)コロナウイルス」、感染症名「MERS(中東呼吸器症候群)」とされています。
新しい患者発生には季節性があり、3月から4月以降に発生が増加します。厚生労働省は、平成26年7月26日、この疾病を感染症法上の「指定感染症」、検疫法の「検疫感染症」として政令で指定しましたが、平成27年1月21日付で、それらの政令は廃止され、現在は二類感染症に指定されています。

症状

主な症状は、発熱、咳、息切れや呼吸困難を伴う急性呼吸器症状です。また、嘔吐、下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。
潜伏期間は、2日から14日(平均5日程度)と言われており、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人は重症化する傾向があります。
ワクチンや特別な治療法はなく、症状に応じた治療(対処療法)を行います。

発生地域

中東諸国を中心に流行しています。これまでに、日本国内では発生はしていません。(平成29年7月7日現在)

中東諸国:アラブ首長国連邦、イエメン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン(イラン、レバノン及びバーレーンは輸入症例の発生であるため、含まない。)
下記の地域でも患者の報告がありますが、中東地域で感染した人もしくはその患者と接触した人であることがわかっています。
ヨーロッパ(イタリア、英国、オーストリア、オランダ、ギリシャ、ドイツ、フランス、トルコ)
アフリカ(アルジェリア、エジプト、チュニジア)、アジア(フィリピン、マレーシア)、アメリカ合衆国、韓国、中国

感染経路

現在まで、人がどのように感染するのか正確な感染経路はわかっておらず調査中ですが、中東のヒトコブラクダの鼻腔から分離したウイルスと、中東呼吸器症候群(MERS)の患者から分離したウイルスが同じであったことから、ヒトコブラクダがこのウイルスの感染源の第一候補とされています。一方、患者の中にはラクダと接触歴のない人も多数含まれており、また、家族や医療関係者などへの二次感染もみられています。
主に、咳やくしゃみなどのしぶきを吸い込むことによる「飛沫感染」、又は、ウイルスが付着したものに接触し、その手で目や鼻、口などを触れることによる「接触感染」であると考えられています。

大阪府の取組み

現在まで日本国内での感染例はありませんが、大阪府では下記のような取組みを行うことで、万が一発生した場合の対策を行っています。

  • 国の指示を受け、医療機関において同様の患者を診察した場合は、都道府県等へ情報提供を行うよう、医療関係団体へ協力要請しています。
  • 保健所、公衆衛生研究所など、庁内関係課・所と情報共有を行っています。
  • 感染症指定医療機関に対し、MERS疑い患者に対する受入れについて協力要請を行っています。

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