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大阪府 民生委員・児童委員
民生委員・児童委員は広く地域の実情に通じ、社会福祉の増進に熱意のある住民がそれぞれの地域から推薦され、厚生労働大臣より委嘱を受けて、地域住民の福祉向上のために活動する民間の奉仕者です。その数は全国で約23万人、大阪府内で約13,000人です。
民生委員の主な職務は次のとおりです。(民生委員法第14条抜粋)
- 住民の生活状態を必要に応じ適切に把握する。
- 援助を必要とする者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように生活に関する相談に応じ、助言その他の援助を行う。
- 援助を必要とする者が福祉サービスを適切に利用するために必要な情報の提供その他の援助を行う。
- 社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し、その事業又は活動を支援する。
- 福祉事務所その他の関係行政機関の業務に協力する等。
さらに、児童福祉に関する問題を専門的に担当する民生委員・児童委員は主任児童委員として配置され、地域の担当民生委員・児童委員と一体となって、児童の健全育成や子育て支援のために活動しています。
民生委員・児童委員の広報活動
民生委員・児童委員広報用動画を公開中
地域の身近な相談相手として、100年以上前から地元で活動している「民生委員・児童委員」ですが、その名前や活動内容までなかなか知られていない状況です。
そこで、大阪府と大阪府民生委員児童委員協議会連合会が共同して、広報用動画を作成しました。
幅広い年代の方に見ていただきやすい内容となっていますので、ぜひ、ご覧ください。
(下の画像をクリックしてご覧ください。)
民生委員・児童委員広報用チラシ(PDF:492KB)
大阪府内各市町村(大阪市・堺市を除く)民生委員児童委員協議会のお問い合わせ先を掲載していますので、ご活用ください。
大阪府内の民生委員・児童委員の魅力発信
大阪府内の民生委員・児童委員の魅力発信ページ
下記バナーから大阪府社会福祉協議会・大阪府民生委員児童委員協議会連合会(外部サイト)につながります。
「民生委員・児童委員って何?」「活動紹介」「やりがい・魅力」「Q&A」などをご案内しています。
(外部サイトへリンク)
下記のQRコードを読み取ることでもアクセスできます。
大阪府に創設された方面委員制度
エピソード
大正7(1918)年秋の夕暮れ、大阪府内のある理髪店で当時の林市蔵・大阪府知事が散髪をしていた。鏡に写る街の風景を見るともなしに見ていた林知事は、ある一点に釘付けになった。それは、40歳くらいの母親と女の子が夕刊を売る姿であった。散髪を終えた知事は、その夕刊売りに近づき1部買って話しかけた後、その足で近くの交番に立ち寄り、この夕刊売りの家庭状況の調査を依頼した。
後日、巡査から次のような報告があった。街角で見かけた母親は、夫が病に倒れ、3人の子どもを抱え、夕刊売りでやっと生計を立てている。子どもたちは、学用品を買えず、学校にも通っていない。知事は、自らの幼いころの貧しい生活を思い起こすと同時に、このような母子は他にもいるはずだと考えた。
そこで、社会事業の権威として東京から招かれていた小河滋次郎博士の協力を得て、管内をいくつかの方面、今でいう地域に分け、それぞれの方面に委員を置き、各委員が地域で生活状況の調査と救済などの実務にあたった。
方面委員制度…現在の民生委員制度の始まりである。「資料 全国社会福祉協議会『民生委員制度40年史』」