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更新日:2025年12月1日

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令和7年(2025年)11月27日知事記者会見内容

記者会見項目

  • インフルエンザ流行に伴う、早めの感染対策と受診の推奨について
  • デジタル技術を活用した「大阪府ブロードリスニング実証実験」の実施について

資料はこちら(PDF:565KB)

 

インターネットのライブ中継の際、音声の不具合がございました。

申し訳ございません。

職員

 それでは、ただ今から知事記者会見を始めさせていただきます。
 初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いいたします。

インフルエンザ流行に伴う、早めの感染対策と受診の推奨について ※この会見で使用した資料はこちら

知事

 私からは2点です。
 まず1点目についてです。インフルエンザの流行に伴う、早めの感染対策と受診の推奨についてです。
 インフルエンザの感染が急速に拡大をしています。先週の段階で大阪府でも警報を超えました。そして今週はまた、さらにそこから上がっているという状況です。全国的に見ても、インフルエンザの流行というのが非常に広がっているという状況です。この感染対策にお気をつけくださいということになります。
 まず、もう警報レベルは超えています。そして、感染が急激に拡大していると。特に高齢者、基礎疾患のある方は重症化することがあります。また、小児の方は急性脳症を起こすこともありますので、基本的な感染対策、それから予防接種の検討をお願いいたします。また具合が悪い方は、今インフルエンザが非常に流行っていますので、早めに受診をお願いします。
 インフルエンザの流行状況ですけども、第47週ということで、これは30を超えると警報レベルになりますが、先週、警報レベルを超えて、今週はさらに38となりました。昨年に比べまして1カ月早く、警報レベルに到達していまして、過去15年間で見ても一番早く流行が起きているという状況です。
 基本的な感染対策をお願いします。こまめな手洗い、うがい、手指消毒。清潔に保っていただけたらと思います。また、マスク着用を含む咳エチケット等で飛沫防止をと。それから換気をお願いしたいと思います。
 予防接種についてですけれども、重症化予防の効果があります。65歳以上の方は定期予防接種の対象になっていますので、高齢の方はぜひ定期接種をお願いしたいと思います。それから2歳以上19歳未満の方、お子さんは、針を使用しない経鼻弱毒生ワクチンもありますので、こういったことも活用いただけたらと思います。
 接種費用等については、お住まいの市町村に問い合わせをいただけたらと思います。高齢者については定期接種ということで、この費用についても支援があるということになります。お子さんについても、市町村によっては支援のあるところもありますので、ぜひ、今非常に流行っているという状況ですから、お願いをいたします。
 それから特徴的な症状としまして、発熱が38度以上、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身の倦怠感と。高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしい等、具合が悪ければ早めに受診をお願いいたします。

デジタル技術を活用した「大阪府ブロードリスニング実証実験」の実施について ※この会見で使用した資料はこちら

 次です。2点目です。デジタル技術を活用した「ブロードリスニング」の実証実験についてです。
 ブロードリスニングを活用して、この住民サービス、それから市中のいろんなサービス、デジタル化した方が良いサービスというものを、ぜひ皆さんからご意見をお聞きして、これはブロードリスニングという形でご意見をお聞きして、そして、この大阪のスマートシティ戦略に反映させていこうというものになります。ブロードリスニングを活用した、行政サービスや民間サービスのデジタル化を図っていこうというものになります。これについては、大阪公立大学と連携して進めていきます。
全国をけん引するスマートシティの実現に向けた取組みを推進するということで、そのうちの1つとして、今回、大阪公立大学と連携をしまして、AI等のデジタル技術を活用したブロードリスニング、これによって府民の意見を収集して、そして分析をして、府のスマートシティ化に向けた検討に役立てる実証実験を行います。
 まず、ブロードリスニング、聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、SNSをはじめとした市中にある多くの意見、これを収集して、AIによる分析を通じて、そして広範なニーズを把握するという手法になります。積極的に意見を聞いて、ネットで申請してとかっていうわけではなくて、SNS等をはじめ市中に多くある意見を、ある意味、AIで短時間で的確に分析をして、どういうことが求められているのかということを分析するという手法になります。
 ブロードリスニングのメリットですけども、SNSやレビューサイト、ブログ等、様々なデータ元から意見を収集することができるということです。また、収集方法も人為的な作業が加わりませんので、AIによって短時間で集計して、そして自由記述式のデータも分析ができます。分析結果は図表等で可視化ができると。そして、全体像を一目で把握をすることができるという、ブロードリスニング特有のメリットがあります。
 幅広い府民の意見を政策に反映する。これが大きな目標です。いろんな個別の意見はあるんですけれども、個別の強い意見もあれば、なかなか声が届きにくいけど多くの意見というのがあります。そういったもの、幅広い府民の意見を政策に反映する方法として、ブロードリスニングが活用できるんじゃないかという問題意識を持っています。府民ニーズを踏まえたサービスの構築・提供につなげていくと。これが最終的な目標になります。
 今回はブロードリスニングの実証実験ということで、これを研究している大阪公立大学と連携をしてやります。SNS、XやInstagramでの投稿、そしてアンケート機能を備えました、この「Liqlid」から意見を収集します。
 この「Liqlid」というのは、株式会社Liquitousさんが、この研究をされているこの会社ですけども、そこが提供しているサービスということになります。その「Liqlid」であったり、X、Instagramを通じて、意見を収集するということになります。
 テーマですけれども、「あなたの生活の中で、デジタル化すれば便利と思うサービスを教えてください。」ということになります。生活の中でデジタル化すれば便利だと思うサービスをぜひ教えてくださいということで、ご参加いただけたらと思います。
 期間は11月27日木曜日、本日から12月31日、年末まで行います。
 方法ですけれども、X、Instagramにつきましては、ハッシュタグを付けて、「#大阪スマートシティ」で投稿していただければ全て意見集約の対象になりますので、この「#大阪スマートシティ」というのを付けていただいて、そしてXに投稿、あるいはInstagramに投稿をお願いしたいと思います。
 ここに、そのブロードリスニングの実証プラットフォームがありますけれども、ここにあるとおり、府民一人ひとりの声を確かめるということで、Xで、あるいはInstagramで「#大阪スマートシティ」というのを付けて投稿していただけたらと思います。
 そして、この「Liqlid」につきましては、こちらのページを見ていただけたら投稿できるようになっていますので、これは専用ページになっていますから、こちらも活用いただけたらと思います。
 これは、まず皆さんのご意見を収集いたしまして、2つ目として、AIで分析・可視化をします。収集した意見をAIが分析して、可視化をしていくということになります。これはポジティブ反応・ネガティブ反応も含めて、投稿されたアイデアがこういった形で収集されていきますけれども、これをAIによって分析して、可視化をさせます。その上で研究・活用ということで、分析結果を研究して、そして府のスマートシティ化に向けた検討に役立てていきます。政策づくりに役立てるということになります。
 デジタル民主主義・合意形成研究会で、まさにこれは研究している中身になります。デジタルでの民主主義を実行していこうじゃないか。デジタル社会における民主主義のあり方というものを、これからより深めていきたいと。そのためにはブロードリスニングが役立つという風に我々は考えていますので、その実証実験を行います。
 この実証実験にご参加いただける方、XやInstagramで「#大阪スマートシティ」を付けて、これがデジタル化したら便利になるのになと思うサービスを、ぜひ投稿をお願いしたいと思います。投稿していただければ、この意見集約のAIによる分析の対象になりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
 今後、デジタル民主主義のあり方というものを、大阪府としても追求をしていきたいと思います。様々なSNS等の技術が発達していますので、いろんな小さな声だけども、非常に多くの方が考えていらっしゃるようなこと、そういったものが届くような仕組みということをしっかりと考えて、大阪府政につなげていきたいという風に思っています。私からは以上です。

職員

 ありがとうございました。
 それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は、挙手の上、社名とお名前をおっしゃっていただきますようお願いいたします。それでは、幹事社のABC朝日放送テレビさん、よろしくお願いします。

質疑応答

デジタル技術を活用した「大阪府ブロードリスニング」の実証実験の実施について(1)

記者

 幹事社の朝日放送テレビ、高橋です。よろしくお願いします。
 今発表していただいた、ブロードリスニング実証プラットフォームについてなんですが、吉村知事は首長の中でもかなりSNSを活用されている方だとは思うんですけれども、ご自身が府民として考える、もう少し大阪府の行政、デジタル化したらいいのになと思う点が、もしあれば教えてください。

知事

 これは様々、役所に行かなくても、スマホの中に役所があるというような世界観をつくっていけたらと思っています。
 今どうしても、お仕事をされていたりする中で、役所がやっている時間がどうしても仕事と重なって、なかなか行けない。土日はやっていなかったりする。そのために会社を休まなきゃいけないとかですね。あるいは、子育てで忙しいのに役所に行かなければならない。最終的には役所に行かなくても、この役所の手続きというのは、全てスマホの中に役所があるというような社会が実現できると思っていますし、そういったことをめざしていければという風に思います。
 それは行政の手続きにはなるんですけれども、行政の手続き以外でも、今回は民間の手続きでも、こういう風になれば便利なのになというのを募集をしていますので、そこについては民間の企業の皆さんとも共有をしていこうという風に考えていますから、行政の手続き、民間の手続き問わず、デジタル化すれば便利なのになというようなものを、ぜひどんどん応募いただけたらなという風には思います。
 IoTなんかもそうですね。「モノのインターネット」なんかもどんどん、これから進んでくれば、外で仕事をしていても家のことが分かる、できるとかですね。やはり生産性を高めていく上で、デジタル化というのはすごく重要だと思いますから、そういったことがどんどん進んでいくと、生産性も高まってくるし、生活も便利で豊かになってくると、そのための手段としてのデジタルを、どんどん活用していけるようになればと思います。
 まず行政とすれば、いろんな行政プロセスとか手続き、市民・府民の方に来てくださるのを、もうそれ無しでもできるような、そんな社会がこのデジタル化でできるんじゃないか。役所に行かなくても全部の手続きができれば、便利になるのになという風に僕は思います。

府政における重点施策について

記者

 ありがとうございます。
 もう1問聞かせてください。明日から議会が始まりますけれども、吉村代表としての発信力はすごく強化されている一方、知事として、大阪府政、どういった政策に力を入れたいのかというところが、ちょっと見えにくくなっているんじゃないかというような声も聞かれます。
 改めて、大阪府知事として、どういった政策に今、興味・関心、あるいは力を入れたいのか、教えてください。

知事

 大阪府政というのは非常に多岐にわたります。これはもう福祉もそうだし、子育て施策もそうだし、学校もそうだし、様々な分野にわたります。なので、これ一言でというのはなかなか難しいところがあるんですけれども、全般やっていかなきゃいかんというのが大阪府政でして、それは実際にやっていっています。いろんな会議体も含めてですけど、なかなか報道等に表れませんが、当たり前ですが、着実に大阪府政は進めていく。
 この間、万博という非常に大きな事業がありました。これが成功裏に終えることができたと思っています。これを踏まえて、今度はその万博で生まれたレガシーというもの、万博で生まれたものをレガシーとして実装化していく。そこに力を入れていきたいと思っています。そのためにBeyond EXPO 2025というプランを今つくっていますので、そこを見ていただけたら、大阪が次、どんな方向性をめざしていくのかというのがお分かりいただけるという風に思います。
 あとはやっぱり僕は教育の分野ですね。今、授業料の無償化というのは、一定、僕は目途をつけたと思っていますので、今度はそれによって切磋琢磨が生じますから、その中で特に公立高校、もう古くなってきているところが多くありますから。今、英語とかいろんなところに力を入れています。短期留学とか英語、それから1校に必ず姉妹校をつくるとか、今やっていますけれども、その教育内容の充実ですね。
 それから、やはりその施設として古くなってきている公立高校も多いので、全校の美装化。トイレを今、綺麗にするというのをやっていますし、そういった公立高校の環境整備ということも力を入れていきたいなと。これは子どもたちの教育分野ですけども、そういったところに力を入れられればと思っています。あとは、まちの成長ですね。あと福祉。その辺りだと思います。
 方向性については毎年、基本方針というのを定めて、今もつくっている最中ですけど。また発表させていただきます。

記者

 分かりました。各社さん、いかがでしょうか。

職員

 そうしましたら、読売テレビさん、どうぞ。

デジタル技術を活用した「大阪府ブロードリスニング実証実験」の実施について(2)

記者

 読売テレビの平田と申します。よろしくお願いいたします。
 このブロードリスニングについてなんですけれども、今回の実証実験で確認したいことといいますか、どういったところをチェックしていきたいという風にお考えかというところと、意見の収集というのは今年末までというところだと思うんですけども、実際に研究・活用といいますか、どれぐらいを目途に、この集まった意見を活用していきたい、活かしていきたいかという目途がありましたら、お聞きしてもよろしいでしょうか。

知事

 これはまさに実証実験。そして、大学と連携する実証実験になります。大阪公立大学です。大阪公立大学は、そこに、森之宮に新しいキャンパスできましたけれども、都市のシンクタンク機能を備えていこうと。そして、インキュベーション機能を備えていこうという、また新たな大きな目標も掲げています。
 その中で、シンクタンク機能にもここは関わってくると思います。大阪公立大学と連携して、府民の皆さんがどういうサービスがデジタル化すれば便利になるかというのを、我々として気づいていないところもあるんじゃないかという価値観です。
 今まで、これはデジタル化したらいいよなというところを様々デジタル化したり、申請をデジタル化したり、様々やってまいりましたけれども、その中で本当に広く府民の皆さんの声が届くような行政になっているのか。ひょっとしたら、我々が気づいていないだけで、府民の多くの皆さんは、実はこういったサービスをデジタル化したら便利になると思っているということを、小さな声かもしれないけど、たくさんの声。そこをきちんと分析をして、こういったことが重要だと思われているのかということが分かること、それが大事なことだと思うんですね。つまり、我々にとって「気づき」が生まれることが大事だと思っています。それを、まさに政策ベースに落としていくというのが、基本的な考え方です。
 大体、全国での政治行政はこういうやり方が多いですけど、業界団体があって、その業界団体が要望して、そして、それによって政策というのが実行されてきたというのが、多くの1つのやり方で、もう1つは、やっぱり議員の提案というのがある。
 その中で、もう1つのデジタル化が非常に進んでくるので、デジタル民主主義ということをもう少し、力を入れるべきだという風に思っています。つまり、組織にも属していない、あるいは政治家とも近くはない。だけれども、こういったことが重要じゃないかと思っている声というのは、今、SNS等のデジタル社会においては、実はそういったことが広く集約できるし、またAIが発達しましたから、AIによって的確な分析をすることができる。ブロードリスニングというのが手法として現実化して、できますので、それを活用して、新たな民主主義のあり方を追求するというのが、ある意味、最終目標になってきます。今回はそのための実証実験ということになります。
 なので、いろんな小さな声が届かなくなるとか、議員定数削減でも議論ありますけど、非常に抽象的な話が多いですが、今こういった技術もたくさん出てきていますので、こういった技術をどんどん広げていくことを追求していくのが、ある意味、僕は1つの民主主義の形になってくるんじゃないかなと、これからの時代、そう思っています。

記者

 あともう1点。この実証実験についてなんですけど、費用面といいますか。これ、民間企業も入っているみたいなんですけど、その辺りというのは、決まっているものはあるんでしょうか。

知事

 はい。今回については、府税の投入なしでやります。この株式会社Liquitousというところが、このノウハウがありますので。ですので、このノウハウを活用しながら連携実証事業としてやりますので、府費は投入しないやり方になります。
 なので、本来であれば、SNSもこのハッシュタグ等を付けなくても、市中にあるのをまさにそれを拾ってくるというのが、最終的なブロードリスニングの形なんですけれども、様々な費用や労力等々も考えた時に、今回は無償でやると。税を投入せずにやるやり方で。実証実験としてやりますので、申し訳ないですけど、ハッシュタグを付ける方法をとらせていただいたということになります。なので、府税はかけません。

記者

 ありがとうございます。


職員

 他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、読売新聞さん、どうぞ。

デジタル技術を活用した「大阪府ブロードリスニング実証実験」の実施について(3)

記者

 読売新聞の岡田です。
 同じくブロードリスニングについてお伺いします。メリットというのは十分理解はしたんですけれども、これまでのように郵送とかメールなどを使ったパブコメも続けていかれると思います。AIの力を借りながらもAIだけに頼らない、その向き合い方というか、姿勢というのをお願いします。

知事

 これまで行っているパブコメについては、引き続き行っていきます。ただ、将来的には僕はAIに全て取って代わるんだろうとは思っています。なので、今はその過渡期なんだという風に感じています。なので、過渡期において、そのパブコメとかいろんなやり方を並行しながら、まずは今までやってきたやり方もやりながら、あわせて、まだまだブロードリスニングというのは成長途上だと思いますので、この2つ、両輪で進めていけたらと思います。ですので、これまでどおり、パブコメ等もしっかりプロセスとして、これからもやっていきます。
 でも、僕は将来は多分、取って代わると思います。AIの進歩ってものすごいので。去年のAIと今年のAIの技術も全然違うし。これは今後、AIを活用するかしないか、できるかできないかは、非常に重要になってくると僕は感じています。


職員

 他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、関西テレビさん、どうぞ。

泉佐野市における「赤ちゃんポスト」の設置に向けた調査・検討について

記者

 関西テレビの加藤です。
 昨日も囲みでお尋ねした件かもしれませんけれども、泉佐野市の赤ちゃんポストで、今、実施調査をされています。知事としては、バックアップをされていきたいというお話でしたけれども、やはり自治体として児相を持っていない自治体が取り組むことで、やはり大阪府の協力なしでは進められないと。
 ただ一方で、行政の仕事ですから、法律に縛られるところも多くある。そういった課題が本当に複雑だと思いますが、改めて、具体的にどういうサポートを今考えていらっしゃるか、できるか。もしくは国への要望なども含めて、今考えられ得ることを教えていただければと思います。

知事

 これは行政で初めて赤ちゃんポストをするということで、課題等で言うと山積だと思います。ただ、赤ちゃんの命を守るというのは、非常に大切なことでもあります。ですので、今、泉佐野市が取り組んでおられることは、まだ始まったばかりだという認識です。そのためのいろんな調査について、今、補正予算等に上げておられますから、まずはその調査をしっかりやっていただいて、そしてスキームづくりをしていく。その中で大阪府の協力というのも必須だと思いますので、大阪府として協力していこうと思っています。
 泉佐野は児相を持っていません。預けられた赤ちゃんってどうなるの。その先のこともすごく大事です。でも、今はそれの何のスキームもないということになります。基本的に児相が対応するということになります。そうなってくると、大阪府の関与というのは絶対、必要不可欠ですし。ただ、まだそこまでに至っていないというのが多分、今の現状で、現状においては、泉佐野において調査をまず先行して、どこまで何ができるのかという。そしてまた現行法令との関係等を今分析されていると思いますから、そこをまず先行して、そして大阪府として協力できるところは協力して、最終的に事業化をめざしていくということになると思います。まだまだこれからというところだなと思いますね。

記者

 そういう意味では、将来的に、来年度に向けてかもしれませんけれども、例えばワーキンググループを合同でつくるとか、そういったことも考えられ得るんでしょうか。

知事

 そうですね。泉佐野がこれを本格的にやるということになれば、一緒に合同作業になっていくと思います。

記者

 ありがとうございます。

職員

 他にご質問ございますでしょうか。そうしましたら、木下さん、どうぞ。

インフルエンザ流行に伴う、早めの感染対策と受診の推奨について

記者

 フリーランスの木下です。よろしくお願いします。
 大きく2点伺います。1点目はインフルエンザの方ですけど、今この流行状況、すごく早くという話でしたけど、これは時期が早くなっているということで、このまま拡大し続けるということじゃなくて、時期が前倒しになっているという考え方でいいんでしょうか。

知事

 はい。そうです。時期が前倒しになっているということです。過去15年間で最も早くインフルエンザが流行しているということです。理由は分からないです。

記者

 あと、現状の医療機関の状況なんですけども、医療機関がひっ迫しているとか、何かそんなことはあるんでしょうか。

知事

 多くの方が受診されているとは聞いていますけれども、ひっ迫して動かないというような状態ではないとは聞いています。どちらかというと、今、西日本より、まだ東日本とか東北の方が、非常に、さらにこのインフルエンザの数字でいくと大阪の倍ぐらいだったりもするので、非常に流行していると。
 西日本はまだ少し、そこまでではないけれども、ただ、もう警報も超えていて、そしてそれが過去15年間で一番早いと。そして全国的に見ても、東日本で今、東北を中心に非常に高い数値になっていますので、今のうちに警戒する必要があるという判断で、色々発信させてもらっています。

記者

 早まったことで、特別に警戒しないといけないことがあるのかどうか。これまでの対策というか、先ほどおっしゃったようなところを一生懸命やっていけばいいということなのか。その辺りはどうなんでしょうか。

知事

 はい。これをやればいいというのはなくて、これまでの対策をしっかりお願いしたいということです。
 まずはワクチン接種については、接種して一定期間後に効果が出ますので。でも、流行っていますから、できるだけ早めにワクチン接種をお願いしたいということ。それから、基本的な感染対策をお願いしたい。手洗い、うがい、それからマスク、飛沫防止、手指消毒、そして換気とか、そういったところをお願いしたいという風に思っています。
 学級閉鎖なんかも増えてきていますから、学校での感染も増えていますので、そういった基本的な対策を、今流行期なのでお願いしますということです。

夢洲第2期区域のまちづくりについて

記者

 2点目です。先ほどちょっとおっしゃった、万博のレガシーの部分で。以前もお聞きしましたが、万博跡地、夢洲の2期区域の構想のところですけども、まちづくり基本方針と、そのまちづくり構想のところで経済界と一緒にやられて、優秀提案2案を募集されて、今それをベースにバージョン3までが次の段階だと思うんですけど、これは経済界とか民間からの提案を受けていますけど、基本的に府市が責任を持って進める事業ということでいいんですよね。

知事

 はい。そういうことになります。

記者

 あと関連してですけど、パブリックコメントの中で、以前も聞きましたけど、まちづくりの基本方針、まちづくり構想との乖離みたいなところを経済界側がおっしゃっているんですけど、この辺りは、どの辺りが乖離しているとかって、そういう認識はあられるのでしょうか。

知事

 まちづくり基本構想、そして夢洲のまちづくりプランバージョン3についてですけど、この間、基本構想から積み重ねをして、その積み重ねをしていく中で経済界の皆さんにもご意見をお聞きして、そして反映させてきて、今があるという経過でもあります。また、これは当然、パブコメ等も含めてですね。経済界からのご意見をしっかり反映していこうということで反映させてきたのが、今のバージョン3という状況です。
 万博のレガシー、そして万博の発信、そういったものについても新たに組み込んで、レガシーを継承できるような、そんなまちづくりにしていこうというようなこともプランの中に組み込んでいます。
 最終的にはこれは民間公募になりますので、大阪府市が直営でまちづくりをするわけではなくて、大きなプラン立てをした上で、その上で来年の春に民間事業者の公募を募ります。その中で、民間事業者のどの事業者が最も適切かというのを、独立した第三者委員会において、公募手続きの中で選定していくという作業になっていきますので、基本的な構想は示した上で。ただ、その具体的に何をそこでしていくのかというところ等に含めては、その構想に基づいた具体的な民間事業者のプランですね。これは構想だけではなくて、実際に資金も投資してやっていくということのプランの募集をするということを、来年の春に計画をしているということになります。なので、直営でまちづくりをするものでもないということはご理解いただけたらと思います。大きな方針については、経済界のご意見もお聞きしながら定めているということになります。

記者

 バージョン3では、府市のコンセプトといいますか、こういったものを求める。例えばレガシーの継承の中では、これとこれが必要だといったようなことは、何か提示されたりされるんでしょうか。

知事

 はい。今バージョン3ということですけど、バージョン2が現状ですので。今はバージョン2ということになります。バージョンを重ねながら、この間来ているということです。最終的にこの春、その募集をするということになると思います。

記者

 そのバージョン3では、求めるレガシーとか、こういったものを、民間提案は来るわけですけども、基本条件みたいな。府と市としてはこれは絶対必要だとか、この辺りを考慮してほしいとか、そういうコンセプトみたいなところは出されたりはするんでしょうか。

知事

 それは夢洲まちづくりのバージョン2で示していますので、公募する時には、こういったまちづくりでというのを、条件というのは1つではありませんので、そういったものをしっかりと、つくったものを提示。もう既につくったものがあるんですけれども。バージョンアップしていっていますから。それを基に民間事業者が具体的に、何を、どんな施設で、どんな配置で、あるいはどんなものをするのかというのは、これは民間事業者の公募ですので。そして民間事業者が責任を持って、そこにお金を投資してやるというのが、基本的なまちづくりプランということになります。
 我々としては、その理念とか、それから基本的にこういうものをやってくださいね。例えば、静けさの森は一定、そのレガシーをしっかりお願いしますとか、そういったものを。あとはリングは一部残しますよとか、そういうのを規定している。いろんな項目がありますけれども、それを踏まえて、具体的にどういった募集をするかという。これは民間事業者が募集するということになります。その指針として、夢洲まちづくりのバージョンをつくっているということです。
 今、バージョン2.0ですよね。

職員

 事業者公募の前に、一応3にするというのが。

知事

 そうですね。今はだからバージョン2.0で。公募は春に、公募しますから、その公募の直前期にバージョン3というのを策定して、そして募集をするということになります。
 バージョン2からバージョン3でいろんなご意見も聞きながらやっていますけど、ものすごく、全く違うものになるということはないです。バージョン1からバージョン2の時もそうですけど。ずっと議論の積み重ねで来ていますので。

記者

 すみません。ちょっと言葉足らずだったんですけど、バージョン2に対するパブリックコメントがあって、例えばその中でいろんな、先ほどのは経済界の意見でしたけども、違うところでしたら、夢洲の自然の保護・創出とかっていうのがあったりとか、色々あるんですけど。
 要するに、そういったパブリックコメントに対して、何か配慮した、この辺は守ってほしいとか。事業者に対してですね。といったようなものを策定されるというお考えはあるんでしょうか。

知事

 そこについては、とりわけ、経済界のご意見として、万博のレガシーをより発信するものにしてもらいたいという意見が強くありますから、そこについてはバージョンに組み込むということになります。今、2.0に。

職員

 2.0に入っています。

知事

 もう既に2.0に組み込んでいます。そういったことは重視して、進めていきます。

記者

 ありがとうございます。


職員

 他にご質問ございますでしょうか。ございませんでしょうか。
 それでは、これをもちまして記者会見の方を終了させていただきます。ありがとうございました。

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