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特定非営利活動法人動物愛護社会化推進協会様(特例認定)
愛犬・愛猫といつまでも幸せに暮らすことのできる社会を目指して
「愛犬や愛猫といつまでも幸せに暮らしたい…」その為には、犬猫の生態や行動を正しく理解し、健康管理の正しい知識を得ることが必要です。「動物愛護社会化検定」やシンポジウムの開催、動物愛護推進員の活動支援等を通して「犬猫の適正な飼育」が大切であることを社会全体へ発信、情報を提供する活動を行っています。
Q 主に行っておられる事業について教えてください。
A 法人名の通り、『動物=犬や猫に代表される家庭動物』を『愛護=ただ可愛がるだけでなく、他の人や地域の方々に少しの迷惑や不快な思いをさせないように適正に飼育』し『社会化=社会には動物が苦手な方、好きではない方もおられます。その中で人も動物も幸せに暮らすための教育や工夫』を『推進=様々な情報を社会全体へ提供し推進していく』活動をしています。
「愛犬や愛猫といつまでも幸せに暮らしたい…」多くの飼育者の方はそれを望んでおられます。そのためには、犬猫の生態や行動を正しく理解し、健康管理の正しい知識を得ることが必要ですので、飼育者への教育や社会全体への情報の提供が活動の中心となっています。
主な活動として
- 動物愛護社会化検定試験 犬の飼育者やこれから犬を迎えようと考えている方、また将来動物病院やペット関係の仕事に就業する予定の学生に「犬」に関する法律、マナー、メディカルケア、行動といったカテゴリーから問題を出題する検定試験を毎年実施しています。これまでに10,000人を超える方に受検して頂きました。(平成20年から平成27年までの8年間の累計人数)。
- 公開シンポジウムの開催
動物に関連する社会的なテーマ、課題を取り上げ、学界、関係団体からパネリストを招いて問題提起や意見交換を行う公開シンポジウムを毎年開催しています。これまで開催したテーマには、「災害時におけるペットとの同行避難を考える」(平成26年5月25日/東京で開催)、「高齢者とペット」(平成27年5月30日/東京で開催)、「猫ってどんな動物?もっと猫との暮らしを楽しむために」(平成27年10月25日/大阪で開催)等があります。
この他にも、犬猫の不妊手術を促進する啓発ポスターの無料配布、動物を通して命の大切さを考えてもらう写真展「小さな命の写真展」の写真パネルを無料での貸し出し、地域の「動物愛護推進員」の活動支援、動物愛護管理センターの見学会なども行っています。
Q 特例認定を取得しようと思った理由や、特例認定取得までのエピソードをお聞かせください。
A
- (1)特例認定を取得しようと思った理由
財務内容の改善が協会の課題のひとつでしたので、「広く寄付を集める」そのためにも「社会的により信用・信頼を得る」ことが特例認定取得の当初の動機でした。しかし、実際に取得に向けての作業を進める中で、協会自体の存在価値、実施している活動の目的や内容の再確認(=社会に役立つ公益的な活動を行っているか、社会への利益、良い効果を提供できているか、改善点・修正すべき事項はないか、など)の見直しの良い機会になりました。 - (2)特例認定取得までのエピソード
大阪府の担当の方とのヒアリングを経て、事務手続き、提出書類の整備、事務手続きさえクリアすれば問題はないものと最初は考えていました。しかし、大阪府の担当の方とのヒアリング調査などから、実際には上記でも記しましたが、それまでに実施、継続している活動の目的、その意味の再確認が必要と考えました。当協会は特に動物「犬や猫」とその飼育者が第一の対象者の為、一部の方の「趣味・嗜好」の範囲とも考えられるため、活動内容や目的に「公益性」をどのように持たせるか、協会内で意見を重ねたことは協会にも関係するスタッフにとっても大変プラスになりました。
Q 特例認定取得後に変化はありましたか。
A 寄付をお願いするためには、まず先に協会の概要や活動内容を知っていただく必要があります。それまでは、「知っている方、関心がある方」だけが対象と考えがちでしたが、特例認定を頂き、私たち自身が「より社会に貢献する公益性のある活動を推進していく」という意識が高まり、積極的に「・・・こんなことをしています」ということを、周囲の方や直接動物とは関係が無い方にもお伝えするようになりました。
Q 多くの方から寄附を集めるためにどんな工夫をされておられるのか教えてください。
A 「寄付をお願いします」といった「お願い」だけでは、なかなか難しいと感じています。この活動に「寄付」することで「公益性のある活動に参加・参画している、社会に貢献している一員となっている」という気持ちを持っていただけるよう、活動内容の紹介をニュースレターやWebサイト、メールマガジン等でより多く、早く発信していきたいと考えています。
Q これから認定等を取得したいと思っておられるNPO法人へのアドバイスをお願いします。
A 取得に向けて、書類の作成や事務手続きも重要ですが、それよりも活動をより向上させる、多くの人に支持されるための工夫や活動目的、内容の確認が、これからの法人運営に必ず役に立ちます。ぜひ認定取得にチャレンジしてください。大阪府の担当部署だけでなく、取得に向けての手続きや寄付の集め方、運営のアドバイスなどの支援を行っている団体もあります。それらの参加・受講で他の団体様とのつながりや有している課題を知ることができ、運営方法の参考にもなりますので、そういった機会をうまく「利用」されてください。