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「わたし聴いてほしいねん!」の概要
わたし聴いてほしいねん!
メッセージ
子ともたちの希望に満ちた学校生満を送りたいという願いのもと、本年も1学期がスタートしました。
しかしながら、6月1日、長崎県佐世保市で小学校6年生女児殺害事件が起こりました。それは、同級生が学校の教室内でナイフを使って友だちを殺害するというものであり、児童生徒や保護者に与えた恐怖や不安は大きく、学校教育にも大きなショックを与えるものでした。また、それは同時に学校の教育活動のあり方に、今一度問い直しを迫るものでした。
そこで、大阪府教育委員会では、緊急に「問題行動対策プロジェクトチーム」を設置し、学校教育や家庭教育のあり方についての講論を重ねるとともに、各市町村教育委員会からも意見や資料提供を受け、この事件から教訓化すべきことなどを『メッセージ』としてまとめました。
最も重要なことは、私たちがこのような事件を二度と起こさせないために、学校・家庭・地域社会が何をしなければいけないのかを問い直し、それぞれの立場で考え、できるところから取組みをはじめていくことです。
学校教育としては、互いの人権を尊重し、規範意識を確立することを基盤に、教職員が子どもたちの心の中により深く入り込み、子どもたちの思いや願いを把握する必要があると考えます。また、子ともどうしが憎み合い、傷つけ合い、命までも奪うという状況は、学校・家庭・地域社会が協力して、大人たちの力で、何としてもなくしていかなければなりません。
最後に、この『メッセージ』が、児童生徒が互いに学び合い、尊敬し合い、夢と希望をもてる学校教育や地域社会を創るための一助になることを願ってやみません。
平成16年9月
大阪府教育委員会