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花の万博30周年記念事業
山田池公園クイーンズランド庭園について (花の万博30周年記念事業の開催と報告)
花の万博で展示した庭園を移設して整備したクイーンズランド庭園についてご紹介します。
国際花と緑の博覧会(略称:花の万博)は、人間が自然を尊び調和を図りながら生きる「自然と人間との共生」を理念に、1990年大阪の鶴見緑地において開催されました。
この花の万博は日本を含む83か国と55の国際機関、112の地方公共団体、212の企業・団体が参加し、会期中(4月1日から9月30日までの183日間)の総来場者数は2312万6934名で特別博覧会史上最高を記録しました。
参加国のひとつであるオーストラリアの第2の州であるクイーンズランド州と大阪府は1988年に青少年育成や文化、教育交流を目的とした友好協定を締結し、花の万博の時にはクイーンズランド州の庭園産業技術を駆使したクイーンズランドガーデンが会場内の「水の館」の中に展示されました。
水の館の中に展示されたクイーンズランドガーデン (資料提供:公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会)
州内の住宅のベランダでよく見られる舞台にシダ、コケ、ランなどで構成された「壁」や写真、小物を効果的に利用した美しい景観で、庭園部門の「世界の花緑大賞」を受賞しました。
このクイーンズランドガーデンは、花の万博閉幕後の1991年に大阪府とのさらなる友好を願って大阪府営山田池公園に移設され、今でもユーカリ、アカシアやカリステモンなどの珍しいオーストラリアの植物を楽しむことができます。
山田池公園に移設され完成したクイーンズランド庭園と開園式典(1991年9月)
2020年は花の万博開催からちょうど30年。山田池公園でも花の万博開催30周年を記念して11月15日(日曜日)にクイーンズランド庭園において「樹名板をつくろう!」というイベントを開催しました。当日は約100名のご参加があり、クイーンズランド庭園周辺の55本の樹木に樹名板をつけていただきました。
花の万博30周年記念イベント「樹名板をつくろう!」の様子