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「大阪ものづくり優良企業賞2026」受賞企業一覧
「大阪ものづくり優良企業賞」は、大阪の強みであるものづくり中小企業の集積と高い技術力等を国内外に発信するため、技術力やQCD(品質・コスト・納期)等に優れた府内ものづくり中小企業を顕彰する制度です。
このたび、審査委員会の厳正な審査の結果、「大阪ものづくり優良企業賞2026」の受賞企業が決定しました。
- 大阪ものづくり優良企業賞の詳細についてはこちら(別ウィンドウで開きます)
最優秀企業賞:1社
株式会社オージック(代表取締役社長:山本 秀雄/東大阪市/ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
1952年(昭和27年)創業の同社は、工作機械、半導体製造装置、航空宇宙分野等、高い精度と信頼性が求められる産業向けに、高精度歯車の設計・製造を中核として、事業を展開している。また、精密ボールねじの設計・製造をはじめ、特注ボールねじの設計・製作・修理にも対応している。
同社の強みは、積極的な設備投資によって構築された高度な生産体制にある。歯車および機械部品の製造においては、業界最高水準であるJIS0級(ISO3級、DIN2級相当)の精度要求に対応可能な加工機・測定機を多数保有しており、長年培ってきた技術・ノウハウと融合させることで、サブミクロンレベルの高精度な品質管理を実現している。
また、設計提案から製造、品質保証までを一貫して行う生産体制を構築しており、工程間の品質情報を一元管理することで、高精度と短納期の両立を実現している。顧客に対しては、最適な工程設計やVA・VE提案、生産性向上の活動を通じて製品競争力の優位性を確立し、市場より高い評価を得ている。
さらに、大学との共同研究による素材開発に取り組むなど、将来を見据えた研究開発投資も積極的に行っている。人材育成面では、教育ペア制度を導入し、担当指導者による計画的な育成体制を整備することで、従業員一人ひとりの能力向上を図っている。
このように、長年にわたり培ってきた高度な機械加工技術と安定した品質を基盤に、堅実な収益確保と新分野への果敢な変革と挑戦を両立している点が高く評価され、このたびの受賞に至った。
夢・未来・ORIST賞(地方独立行政法人大阪産業技術研究所理事長賞):1社
株式会社大番(代表取締役:大崎 常行/吹田市/ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
1957年(昭和32年)創業の同社は、各種ウレタンフォームや発泡体、EVA樹脂等の加工メーカーとして、「守る」をテーマに多彩な製品を製造している。主力製品であるエアコン用断熱材をはじめ、工具や医療機器、精密機器向けの緩衝材、建設機械のエンジン周辺に使用される吸音材の他、パッキング材、シール材等も得意としており、幅広い分野で高い実績を有している。
また、同社は、豊富な知識と技術を備えた社内資格者「ウレタンソムリエ」を中心に、顧客のニーズに応じた素材選定から設計、加工、検査、梱包までをワンストップで提供できることが強みである。
また、刃を傾けることで治具を使わず安定した斜め加工ができるアンギュラーカッターや、連続打ち抜き加工・ハーフカットに対応したプレス加工機、さらには先代社長が独自に開発した厚いスポンジから筒状の製品を切り出す加工機等、ものづくりのための設備づくりの能力により顧客の多様なニーズにスピーディに対応している。さらに、新しい技術も積極的に取り入れ、対象物を3Dスキャナで読み取り迅速な図面設計と、レシプロカッターによる全自動加工を組み合わせることで、金型を必要としない加工を実現、試作品や多品種少量生産に活用している。
加えて、特許を保有する発泡体加工技術を生かして、伝統的な木製組子の美しさをスポンジ素材で再現した「IMIKUMIKO」を開発し特許を取得。木製では難しい曲面や立体形状、大型の加工が求められる場面での活用が期待されている。
このような新しい技術の活用や、より効率的で無駄のない製造をめざした設備の導入、新しい分野への進出に向けた新製品開発等、意欲的な取り組みが評価され、今回の受賞となった。
審査委員特別賞:2社(会社名の五十音順)
株式会社クロセ(代表取締役:黒瀬 慶昭/高石市/ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
1925年(大正14年)創業の同社は、スパイラル式熱交換器の専門メーカーとして、国内トップシェアを誇る企業である。
スパイラル式熱交換器は、単一の流路を液体が通ることで完全な向流となり、高い伝熱性能を発揮する。また、液体が勢いよく流れて汚れを押し流す自己洗浄作用を持つ。同社ではこれらの特長を生かし、固形分や繊維を含む液体、高粘度の液体等を扱う化学分野や食品分野、環境関連分野等に向けて製品を提供しており、国内外で累計27,000基を超える納入実績がある。
同社の強みは、甲子園球場グラウンド約1.3個分の広大な工場において、設計から製缶、巻き取り、溶接、非破壊検査、耐圧試験までを社内で一貫して行うことができる生産体制にある。
60年以上にわたり蓄積したデータを活用すると共に、米国の熱交換器技術の研究機関HTRIの設計技術も導入し、流体の性質や温度条件等顧客のニーズに応じたカスタムメイドの熱交換器の提供を実現している。また、チタンやハステロイ等の難溶接材にも対応できる他、独自に開発・改良を重ねたスパイラル専用巻取機や溶接機を駆使し、手で持てる小型品から、全長約7m、重量約20tという大型品まで幅広く製造している。さらに、溶接管理技術者や高圧ガス製造保安責任者、非破壊試験技術者等、有資格者が多数在籍しており、高品質な製造現場を支えている。
また、スパイラル式熱交換器の要である、巻きの工程で求められる熟練の技や、暗黙知を動画として記録・共有する「属人化0プロジェクト」に取り組み、アナログとデジタルを融合させた、将来に向けての技術承継と人材育成を行っている。
こうした、他社が真似をできない熱交換器の製造技術と、それを支える高度で充実した設備、さらには未来を見据えた人材育成の取り組みが高く評価され、今回の受賞となった。
株式会社北海鉄工所(代表取締役:林 孝彦/岸和田市/ホームページ(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます))
同社は、1946年(昭和21年)に創業した、鏡板の国内トップメーカーである。
鏡板とは、各種プラントや圧力容器の蓋や底として使用される部材で、丸みを帯びた形状により圧力を分散させることで、容器の損壊を防止する重要な役割を担うものである。石油精製、原子力発電、宇宙ロケット、医薬品、食品等様々な分野で活用されている。
同社は、1962年(昭和37年)に自社で開発した6000t複動油圧プレス機を用い、冷間プレス工法による鏡板製造を実現したパイオニアである。また、鏡板に関するJIS規格には同社の提案が採用されるなど、長年にわたり業界をけん引してきた。
現在は、自社開発の設備と長年培った技術・ノウハウを活かし、冷間プレス工法に加え、スピニング工法やバルジ工法など様々な製造技術を駆使することで、顧客の用途やサイズ、形状に応じた高品質な鏡板の製造を実現している。
また、鏡板製造で培った曲げ、プレス等の高度な金属加工技術を応用し、鉄道車両の台車部品(側バリ)のプレス工法において国内シェアの約9割を占めているほか、企業や公共施設等の金属製モニュメント等の製作も手掛けている。震災復興のシンボルとして親しまれている神戸市長田区の「鉄人28号」は同社の製作によるものである。最近では、鏡板から派生した独自のビールタンクを製造、クラフトビールの醸造へ取り組むなど、新たな分野への挑戦を続けるとともに、地域活性化にも貢献している。
人財育成・技術承継にも力を入れており、同社OBを講師として溶接や切断、研磨、製図等の技術研修を行う教育養成機関「ポラリスアカデミー」を開設し、次世代を担う人財の育成を進めている。
このように、鏡板業界をけん引する高度な技術を基盤としながら、それを応用した新たな事業展開に果敢に挑戦するとともに、未来を担う人財育成にも取り組む姿勢が高く評価され、今回の受賞となった。
優良企業賞:43社(会社名の五十音順)