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肝炎フォローアップ事業について
肝炎ウイルス(B型・C型)に感染された方を支援します。
肝炎ウイルスの感染
B・C型肝炎ウイルスは、主に感染している人の血液が身体に入ることで感染します。
B型肝炎
B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)が血液・体液を介して感染して起きる肝臓の病気です。HBVは感染した時期、感染したときの健康状態によって、一過性の感染に終わるもの(一過性感染)とほぼ生涯にわたり感染が継続するもの(持続感染)とに大別されます。持続感染になりやすいものは、出産時あるいは3歳未満の乳幼児期の感染です。HBe抗体陽性となった後は、多くの場合肝炎はおさまっていきます(非活動性キャリアと言います)。思春期以降に一過性の肝炎を起こした後は、そのまま肝機能が一生安定する人がおよそ80~90%ですが、残りの10~20%の人は慢性の肝炎が持続し、その中から肝硬変、肝がんになる人も出てきます。(出典:肝炎情報センター)
C型肝炎
C型肝炎とはC型肝炎ウイルス(HCV)の感染により起こる肝臓の病気です。HCVに感染すると約70%の人が持続感染者となり、慢性肝炎、肝硬変、肝がんと進行する場合があります。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、予備能力が高く自覚症状がないまま病気が進むことがあり、HCVの感染がわかれば症状がなくても必ず詳しい検査(精密検査)をして、治療を含めて対処を検討する必要があります。
現在日本では約100万人程度のHCV感染者がいると考えられています。その中には感染がわかっていない人やわかっていても通院されていない人が多いのが現状です。慢性肝炎、肝硬変、肝がん患者の60%がHCV感染者であり、年間約3万人が肝がんにより亡くなっています。(出典:肝炎情報センター)
肝炎ウイルス検診
厚生労働省は平成14年度から、全国の市町村で「老人保健法」に基づく健診として、40歳以上の節目の年や基本健康診査で肝機能異常を指摘された方に対して肝炎ウイルス検診を行ってきました。岸和田市、貝塚市においても実施されてきました。平成20年度以降は、「健康増進法」に基づく健診として市町村において引き続き行われています。
肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、採血して検査します。
新型コロナウイルス感染症の影響により、当面の間、大阪府保健所での肝炎ウイルス検査を休止しております。
なお、府委託医療機関での検査を希望される方は、各医療機関にお問い合わせください。
府委託医療機関一覧
⇒府内実施医療機関(別ウィンドウで開きます)
肝炎フォローアップ事業
肝炎ウイルスに感染している場合は、自覚症状がなくても肝臓の状態をチェックする検査などを定期的に受け、適切な治療を受けることが大切です。
大阪府では、肝炎ウイルス検診の結果、「肝炎ウイルスに感染している可能性が極めて高い」と診断された府民に、継続的な保健指導および最新の適切な医療を提供するために、専門医療体制を確立するなど「肝炎フォローアップ事業」を行っています。