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府民の声 公表(詳細)
テーマ | 大阪・関西万博に関するもの |
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府民の声 | 2023年8月、府内の4歳から高校生までの子ども約102万人を万博に無料で招待する計画を発表しました。府内の学校の小中高生は基本的に学校ごとで行くこととなり、今年4月中旬から5月下旬にかけて、小中高校や支援学校の約1900校に参加希望や来場日時、交通手段について意向調査が行われましたが、参加については「希望する」もしくは「未定・検討中」の回答しかなく、「行かない」という選択肢はありませんでした。 万博については、様々な懸念が報道等で明らかになっています。 3月に会場の建設工事で爆発事故が発生しました。埋め立てられた破棄物から出たメタンガスに工事中の火花が引火し発生した事故でした。その後、会場の各所でメタンガス発生について調査が行われましたが、爆発事故がおきた場所以外でもメタンガスが検知されています。メタンガスに対する対策も発表されましたが、トイレにはシール等で隙間を埋めてガス侵入を防ぐ、侵入したガスには機械換気設置で強制換気、屋外の地下埋設構造物ではマンホール等の蓋の有孔化等を行い滞留するガスを排出する、毎日ガス濃度を測定してお知らせ、など、とても十分なものではありません。 万博会場は、地震、津波、台風、集中豪雨に弱い地盤・位置であり、風の強い日には工事中の隣地から汚染土壌粉塵が飛散する危険性もあります。 会場へのアクセスが夢咲トンネルと夢舞大橋の2ルートしかなく、○○もしくはバスでの移動が想定されていますが、○○は短時間での乗り降りの心配や、乗車率から実際に乗車できるかどうか、バスについては確保の問題及び費用負担の問題とあわせて、交通渋滞の問題もあります。救急搬送の際や災害の際の避難なども不安が残ります。 熱中症対策が「複数の水筒を持たせる」であったり、団体の昼食場所・休憩所も少なく、見学予定施設も現時点で不明など、引率の際の不安も残ります。 学校行事・教育課程は学校が決めるにも関わらず、行政が一方的に招待計画を決定し、教育委員会から各学校に下されました。 今回の招待は、子どもが行きたいと願って計画されたものではなく、行政が一方的に決めたことです。学校単位でとなれば、行きたくないということを言い出せない子どももいるでしょう。子どもの権利条約12条に意見表明権があります。万博の内容や安全の問題など、すべての情報を明らかにしたうえで、参加するかどうかにあたっては、子どもの思いを尊重していただきたいと思います。 また、子どもの権利条例第6条では生命の権利と生存及び成長発達の権利について明記されています。安心・安全に子どもが生きていくことは大前提です。 安全の問題や様々な懸念が十分に解決していない状況で、一方的に学校ごとの参加を決めるやり方については早急に中止していただくよう、要請します。 |
カテゴリー | 教育・文化・観光 |
受付日 | 2024年10月1日 |
公表日 | 2024年11月29日 |