大阪府立成美高等学校(特色ある学校づくり)(きょういくニュース 第248号 8ページ)

更新日:2022年12月2日

所在地:大阪府堺市南区城山台4丁1−1
電話番号:072-299-9000
学校ウェブサイト(外部サイト)

大阪府立成美高等学校について 

 大阪府立成美高等学校は、堺市の南部に位置する、緑豊かな環境にある全日制総合学科の高等学校です。「自主・創造・錬磨」の校訓のもと、基礎・基本を身につけること、心で感じ身体で覚えて自ら実践すること、あいさつを重んじることを大切にして、日々教育活動を行っています。

 平成15(2003)年に、多文化理解教育を推進するとともにライフスポーツなどにも力を注いできた大阪府立上神谷高等学校と、福祉教育、情報教育、環境教育に力を注いできた大阪府立美木多高等学校を統合整備して「普通科総合選択制」の高校としてスタートし、平成18(2006)年に大阪府立横山高等学校家政科が機能統合されました。さらに、平成30(2018)年には、学科を「総合学科」に改め、生徒が自らの適性を見つめ、幅広い選択肢の中から進路を決定する力をより一層育んでいけるよう、多様な進路実現を図るための専門科目や学校設定科目を充実させてきました。各校のより良い取組みを受け継ぎながら、令和4(2022)年に本校は創立20周年を迎えました。

正門から見た校舎の写真
校舎外観(正門から)

グラウンドから見た校舎の写真
校舎外観(グラウンドから)

体育祭応援団の写真
体育祭応援団

文化祭の教室展示
文化祭

教育目標

 成美高校は、つながりを大切にする「成美プライド」を掲げています。「夢をつなぐ、文化をつなぐ、地域をつなぐ」総合学科高校として、「つなぐチカラ」(知識・技術・情報をつなぐ(活用する)チカラ、人と人をつなぐ(協働する)チカラ、自分と社会をつなぐ(自立する)チカラ)を育むことを目標としています。

成美モデル(総合学科での学び) 

 成美高校では、1年次の「産業社会と人間」、2年次の「キャリアデザイン」、3年次の「課題研究」を必修のコアカリキュラム授業群に位置づけています。
 「産業社会と人間」では「自分を知る・他者を知る・社会を知る」をテーマに自己を振り返り、他者の生き方を知ります。発表やグループワークを通じて、他者とのかかわり、社会とのつながりを学びます。
 「キャリアデザイン」では「学んだこと・経験したことの発信」をテーマに、様々な世界のプロフェッショナルからお話をうかがうことで職業・勤労に対する理解・認識を深め、生徒それぞれの職業観・勤労観を育みます。社会における問題や課題にも視野を広げ、それらの解決のために何が必要か各々で考えます。
 「課題研究」では「集大成の研究と発表」として、生徒自身で「課題」を設定して1年間研究に取り組み、成果の発表を行います。一つの課題に対して自分なりの答えを見出す力をつけます。
 また、2年次からは、次の5つの系列にまとめられた100科目以上ある選択科目から、各自の興味・関心や進路希望に応じて科目を選んで学びます。

 これらのコアカリキュラムや5つの系列の選択科目の学びを通じて

  • Action:物事に進んで取り組む「行動力」
  • Breakthrough:基本的な知識を身に付け課題を解決する「課題解決力」
  • Communication:周りの人と力を合わせて課題に取り組む「コミュニケーション力」
  • Decision:自分の将来を自分で決め切る「自己決定力」

の4つのチカラを育むのが「成美モデル」です。

国際コミュニケーション系列

 日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒とともに国際理解について学び、語学検定の資格取得をめざすとともに、大学の文系学部への進学をめざします。

福祉・子ども系列

 体験的な学習を通じて、高齢者や障がい者、幼児への理解を深め、介護・福祉分野や保育・幼児教育分野への進学・就職をめざします。

教室の写真
国際コミュニケーション系列:科目「中国語1」

ボッチャ体験をする生徒の写真
福祉・子ども系列:科目「介護福祉基礎(ボッチャ体験)」

社会・情報系列

 社会で役立つICTスキルの習得をめざすとともに、地域連携による産業・文化についての実践的な学習に取り組むことにより、成美高校と連携している多様な学校や企業等への進学・就職をめざします。

芸術クリエイト系列

 音楽・美術・書道の専門的な学習と実習に総合的に取り組むことを通じて、豊かな創造力を育み、芸術系の大学や専門学校への進学をめざします。

パソコン室の写真
社会・情報系列:科目「HTML演習」

書道室の写真
芸術クリエイト系列:科目「書道演習」

看護・スポーツ・サイエンス系列

 看護やスポーツの理論と実技、理数系の高度な学習や演習等に取り組み、看護・医療系、体育系、理数系の大学や専門学校への進学をめざします。

応急活動の実習
看護系列:科目「基礎看護」

バドミントンの試合
スポーツ系列:科目「スポーツ演習」

白衣を着て化学実験をする生徒の写真
サイエンス系列:科目「科学実験工房」

生徒に寄り添った進路指導 

 成美高校では、生徒たちの多様な進路希望に応じるために、1年次から体系的な進路指導を実施しています。
 1、2年次では、基礎学力を分析・把握するとともに、生徒の興味・関心に応じて分野別の進路説明会を開催し、保護者・担任による三者面談で一緒に具体的に希望進路を考えます。進学希望者は、進学説明会やオープンキャンパスに参加して、進学先を具体的にイメージします。また就職希望者はマナー講座を通じて、社会人基礎力を身につけます。
 3年次になると、進学希望者は、多様な進学先に対応するために、小論文指導や講習等に取り組みます。就職希望者は、就職説明会、求人票模擬閲覧、計4回にわたる面接練習、応募前職場見学など手厚い指導を受けて力を付け、希望する進路の実現をめざします。

国際理解教育

 成美高校では、「日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒入学者選抜」を実施しています。多文化を理解し、多様性を認め、共に生きることで、人権意識や他者を思いやる心を育んでいます。
 毎年2回開催される「多文化理解公演会」は、全校生徒が外国の楽器演奏や講演などを通じて、様々な文化に親しみ、理解を深める機会となっています。

部隊の写真1
多文化理解講演会1

部隊の写真2
多文化理解講演会2

クラブ活動

 成美高校では、28種類もの特色あるクラブで学校生活を充実させることができます。
 特に中国文化春暁倶楽部と国際文化部(One World)は、全校での文化祭や多文化理解公演会に出演するのみならず、他校と交流したり、地域の祭に参加したりするなど、活発に活動を行い、異文化交流をしています。この夏、中国文化春暁倶楽部は、テーマパークのアトラクションに出演し、龍や獅子の舞を披露しました。
 また、今年度ソフトテニス部や水泳部が近畿大会に出場するなど活躍しています。

中国獅子を操る生徒の写真
中国文化春暁倶楽部

部員の集合写真
国際文化部(One World)

ソフトテニスの練習風景
ソフトテニス部

和室でかるたの練習をする部員たち
競技かるた部


 

(教育振興室高等学校課)

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このページの作成所属
教育庁 教育総務企画課 広報・議事グループ

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