特色ある学校づくり「東大阪市立弥刀中学校」(きょういくニュース 第247号 7ページ)

更新日:2022年11月1日

校章東大阪市立弥刀中学校
所在地:〒577−0817 東大阪市近江堂3丁目4−27
電話番号:06-6724-0400
学校ウェブサイト(外部サイト)

教育目標・校訓 「自主・友愛・創造」

校舎外観校訓に込められた思い

  • 自らの目標をもって努力し、全力をあげてやり抜く意欲・気力と自主自律の態度を育てる。
  • お互いの立場を理解し、励まし合って美しい友情を深め、より良い校風の高揚に努める態度を育てる。
  • 幅広く柔軟な思考ができ、因習にとらわれず、新しい考え方や方法を生み出していこうとする創意工夫の態度を育てる。

教育目標

  • 人権を尊び、真理を追究し、平和を愛する生徒を育てる。
  • 豊かな情操と健康な心を身につけた意欲ある生徒を育てる。

弥刀中学校区がめざす子供像:認め合い いつでも ともに 思いやる みとっこ

 上記の「めざす子供像」を中学校区で共有しつつ、各部会で取り組んできている。
弥刀中学校区がめざす子供像のイメージ
 

特色ある取り組み:生徒を主体とした活動(生徒会とiPad係を中心としたデジタルシティズンシップ教育)

 一人1台iPadが貸与された令和3年度から、全クラスでiPad係を組織している。iPad係は、当初はiPad導入に関する準備作業を手伝うことが多かったが、1学期後半からはiPadの使い方を考えるための中心組織として取り組んできた。

令和3年度の活動

1学期

 iPad係で「どのような期待と課題があるのか?」ということを話し合い、生徒会とともに「期待と課題」について考えた。
 また、その内容について、すでに全校生徒iPadを導入して3年目に入る和歌山大学教育学部附属中学校と、リモート意見交流会を行った。

夏休み

 夏休み前に保護者アンケートをとり、「保護者の願い」を全校生徒に共有した。また、夏休みから完全持ち帰りを開始するため、家での活用方法を自由課題として募集した。
 夏休み後には、夏休み中のiPad活用に関するアンケート集計と、生徒が考えた「私のiPad夏休み活用術」を共有した。「どんな使い方ができるのか?」「望ましい使い方とは?」ということを、全校生徒が考えるきっかけとしてもらった。

2学期(9月から10月)

 iPadの完全持ち帰りが始まった。また、2学期から休み時間のiPad使用も解禁された。そのため、よりiPadの活用法を考える必要が出てきており、全学級で「iPadの使い方学級討議」を行った。
 各学級のiPad係が中心となり、各クラスの意見をまとめて「iPadを使う上でどのようなルールが必要か?」という課題に向けて議論をした。各学級で出された意見を、iPad係と生徒会でさらに整理し、14のルールを「弥刀中学校・iPad憲章」として制定した。
iPad使用について話し合う生徒たち iPad憲章のイメージ

2学期(10月から11月)

 「制定したiPad憲章をどのように守ってもらうのか?」を検討した結果、広報が非常に大切と考え、iPad係で「iPad憲章ポスターコンテスト」を企画した。
 表現力をフル活用し、「生徒にわかりやすく伝える」ことについてみんなで考え、投票することで、「iPad憲章の大切さ」を理解してもらう取り組みであった。
グランプリの説明グランプリ作品

2学期(11月から12月)

 学期末に「iPad憲章」をどれくらい守れているのかをアンケートに取り、それを各学年ごとに集計した。
 集計結果を学級代表にも共有し、学級代表に「学年または学級において、どのような課題があるのか?」ということについて、各クラスで取り上げるテーマを考えてもらった。各クラスでは、テーマに応じて、iPadの使い方を考えた。

3学期(1月から2月)

 iPadをより積極的に活用することをめざして、「タイピングコンテスト」も企画した。
 技術科の授業ともコラボしてタイピング練習を行い、全校生徒にエントリーしてもらった。その後、iPad係が「学年ごとにどのように掲示してもらうのか?」を考えて壁新聞を作成し、各学年のフロアに掲示した。

学年末(3月)

 GIGAスクール元年を終えて、学校全体で年度末アンケートを取り、1年の振り返りを行った。また、iPad係では活動の振り返りを行い、それを全校生徒に共有した。

令和4年度の活動

1学期(4月から7月)

 令和4年度も、iPad係を引き続き組織した。2年目ということもあってICT環境もほぼ整備が終わっており、令和3年度のiPad導入期に比べて、生徒はiPadの使い方などについて考える機会を持つことができるようになっていた。ただ、制定当初に比べると、iPad憲章の内容について考えている生徒が減っていた。そこで、iPad係でもう一度そのルールが必要な意味を考え、全校生徒の前で発表した。
iPad係が生徒に説明している写真説明を聞く生徒の写真

2学期(9月から)

 iPad憲章制定から1年がたち、学校を取り巻くICT環境も大きく変わった。その状況を踏まえ、iPad係ではルールを定期的に更新する必要があると考え、「iPad憲章Ver.1.0」から「Ver.2.0」へと更新を行った。
 まず、全クラスをビデオ会議でつないだ同時中継型の授業をによって各クラスの意見を出し合った後、各クラスの意見をiPad係が集約し、ロイロノートを通じて共有した。
話し合う生徒たちロイロノート画面

 次に、各クラスの意見を印刷してルールごとにまとめ、生徒会とiPad係で1つ1つのルールの更新案を考え、学校への「提案書」としてまとめた。さらに、「提案書」に対する教員の意見を踏まえてiPad係で話し合いを進めた。
 最後に、前期委員会振り返り総括集会において「iPad憲章Ver.2」を全校生徒に周知した。
話し合いの様子提案書
 このような取り組みを通じて、生徒の主体性をはぐくんでいきたい。

 (市町村教育室小中学校課)

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このページの作成所属
教育庁 教育総務企画課 広報・議事グループ

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