特色ある学校づくり「大阪府立摂津高等学校」(きょういくニュース 第246号 5ページ)

更新日:2022年11月4日

大阪府立摂津高等学校 
摂津市学園町1-5-1 
電話番号 072-635-1441
大阪府立摂津高等学校ウェブサイト(外部サイト) 

大阪府立摂津高等学校

 摂津高等学校は、緑豊かな三島の大地に昭和47年に全日制普通科高校として開校し、平成23年には体育科を設置しました。府立高校で唯一、人工芝グラウンドと400メートルタータントラックを備え、スポーツをするには抜群の環境です。また、創立50周年事業の一環として同窓会及びPTAの方々からの支援により、グラウンド専用のLED夜間照明を設置し、日没時間が早い冬季でも活動できるようになりました。
 さらに、令和3年からは、府の事業で配備された1人1台端末(Chromebook端末)を授業や校務に積極的に活用し、生徒が主体的に学べるような環境づくりや教職員の働き方改革を進めています。

校舎全体の上空写真
校地全景

夜間照明が点灯中
グラウンド専用の夜間照明

ドームプール上空写真
エアードームプール


授業におけるICTの活用

科目「情報1」での取組み、ホームルームでの情報モラル教育の推進

 1年生の必履修科目「情報1」(ローマ数字の1を使用しています)では、情報技術を活用して情報社会に主体的に参画する資質・能力の育成をめざしています。1人1台端末やクラウドサービスの活用方法についても体験的に学習し、学校における教育活動全般だけでなく、卒業後の人生においても適切にコンピュータやネットワークを活用できる実践力の育成を図っています。
 また、今年度から人権教育の一環として、ホームルームにおける情報モラルの育成に向けた取組みを実施しています。具体的にはLINE株式会社が提供する情報モラル教育教材を活用し、入学後すぐのホームルームで情報モラルについて取り上げます。その中で、生徒に質問しながら、リアルタイムで瞬時に学年全体の回答結果をグラフで見せて、「人によって受け止め方は違う」ということや「多様な価値観」に気づかせるなど、生徒参加型の取組みとすることにより、情報社会における正しい判断や望ましい態度への理解を深めています。

情報モラル教材の例

グラフの例

1人1台端末を活用してリアルタイムで生徒に質問し回答をグラフ化

体育科における取組み

 2年生の「スポーツ総合演習」の授業では、学校や体育科の取組み、自分が所属している部活動をアピールするポスターや動画の作成をしています。Chromebook上で様々な動画編集アプリを活用して、プレゼンテーションを行い、お互いに評価をしあうなど、生徒がより主体的に学習するよう工夫した授業を行っています。
 3年生の「スポーツ総合演習」ではGoogleのシステムを活用し、1・2年生を対象にした水泳大会の企画運営を生徒たちが行います。今年度は新型コロナウィルス感染症対策として、Google Meetを使用して、パブリックビューイングを実施し、プールでの競技者以外は体育館で観戦しました。

短距離走のスタートを撮影
PR動画の撮影(2年生「スポーツ総合演習」)

大画面で水泳大会の様子を見る生徒たち
水泳大会のパブリックビューイング(3年生「スポーツ総合演習」)

 また、3年生の「スポーツ4」の授業では、主に創作ダンスに取り組みますが、そのパフォーマンスを生徒同士でスマートフォンやタブレット端末で撮影し、映像を共有して、自己評価や相互評価を行っています。
卒業論文を作成する3年生の「スポーツ概論」では、ChromebookやGoogleのシステムを活用して、実験や調査計画書の作成、データ分析、 論文の執筆、発表を行っています。
 全学年で実施する「スポーツ6」(専攻スポーツ)では、競技ごとにICTを活用した戦術の分析を実施しています。
 (科目名「スポーツ4」はローマ数字の4、「スポーツ6」はローマ数字を使用しています)

パソコンでデータ分析を行う生徒たち
ICTを活用したデータ分析(3年生「スポーツ概論」)

パソコンを囲んで話し合う生徒たち
ICTを活用した戦術の分析(「スポーツ4」)


校務におけるICTの活用

学校ホームページの運営と職員会議資料の管理

 摂津高校では、Googleサイトで学校ホームページを運用しています。職員会議の資料(個人情報を含まない物に限る)を、Googleドライブで共有して、ペーパーレス化し、印刷時間を省く等、効率化を推進しています。

学校ホームページ画面
摂津高等学校ホームページ画面

Googleドキュメント画面
職員会議資料のペーパーレス化

部屋・備品予約、利用履歴蓄積の自動化

 GoogleスプレッドシートとGoogle Apps Script(作業を自動化するプログラム)を活用し、学校の部屋・備品の利用予約、利用履歴の記録(以下、「部屋・備品予約システム」)を自動化しています。教職員は、「部屋・備品予約システム」に各自の端末からアクセスして、部屋・備品を予約することができます。
 また、管理者は、履歴のシートにより、利用実態を把握しやすくなりました。

機材不具合報告フォームの活用

 各部屋・備品に不具合が生じた際に、Googleフォームで作成した専用フォームで報告するシステムを構築しています。このシステムで報告すると自動的に管理職、事務室、ICT担当にメール通知が行われるため、状況把握が円滑になり、事案についての情報を蓄積することにもつながっています。

プロジェクター不具合報告画面

プロジェクター不具合報告の続き

不具合報告専用フォーム画面

教職員専用サイトにおけるICT利用動画マニュアルの共有

 教職員が各種ソフトウェアの活用方法について学習できるよう、FAQに対応した動画マニュアルや便利な活用法を紹介する動画を作成し、教職員専用サイトで共有しています。各自のペースでスキルアップを図ることができます。

授業でよくあるトラブルの解決法を学ぶ動画の例
動画マニュアルの一例


 本校におけるICTの積極的な活用により、授業が、生徒にとって視覚的効果や、科学的な分析により、分かりやすいものとなり、生徒が主体的に授業に参加できるようになりました。また、校務においても、教職員が働きやすい環境づくりを進めることができたことにより、生徒に向き合う時間を大切にすることができています。
 今後もICTの効果的な活用により、本校の特色ある教育活動をより一層、充実・発展させていきます。

(教育振興室高等学校課)

目次へ    次のページへ

このページの作成所属
教育庁 教育総務企画課 広報・議事グループ

ここまで本文です。


ホーム > 教育・学校・青少年 > 教育政策 > きょういくニュース > 特色ある学校づくり「大阪府立摂津高等学校」(きょういくニュース 第246号 5ページ)