大阪府立咲くやこの花中学校・咲くやこの花高等学校は、芸術やスポーツ、言語、ものづくりなど、早くから興味・関心の現れやすい分野の才能を伸ばすことを目標として、平成20年に開設された併設型の中高一貫校です。本校が立地する此花区の地名は、古今和歌集の「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」の歌に由来しており、本校の校名もこの歌にちなんで付けられました。さらに、芸術や文化のスペシャリストの育成、将来の大阪文化を担う人材の育成をめざす学校として、また「子どもたち一人ひとりの夢を咲かせる学校となるように」との願いが込められています。
中学校では、ものづくり(理工)・スポーツ・言語・芸術(美術・デザイン)の4つの分野ごとに選抜を行い、各分野20名ずつの計80名が学んでいます。分野別学習の時間では、高等学校の教員による授業や、高等学校の教員と中学校教員とのチームティーチングによる授業が行われています。高等学校へは無選抜で「総合学科」に進学し、高等学校入学者選抜で新たに加わる80名とともに、理数・ロボット工学・スポーツ科学・言語社会・造形芸術・映像表現の系列学習において専門性をさらに深化させています。
全国の公立高校で2番目に設置された「演劇科」では、演劇を通じての人間教育をコンセプトに、実習を通じて身体と言葉を用いた豊かなコミュニケーション能力を育んでいます。専門科目として、「演劇論」「劇表現」「歌唱表現」「伝統芸能(狂言)」「舞踊(モダンダンス・クラシックバレエ)」「舞台技術」などを設置しています。
また、観劇実習を年間8回程度実施しており、現代劇・ミュージカル・歌舞伎・文楽等さまざまなジャンルの芸術に接することで、情操を豊かにし、感性を磨いています。施設・設備面では、演劇科専用の実習教室が2室あり、うち1室には本格的な音響・照明設備が整っており、演技だけでなく舞台技術を学んでいます。
『食』に関して、豊富な知識と技術を身につけることを目標とする、「食物文化科」という全国的にも数少ない専門学科も設置しています。調理師養成施設指定校として厚生労働省に認可されており、卒業と同時に調理師免許を取得できます。
「栄養」「食品」「食文化」「食品衛生」「公衆衛生」「調理」などの専門科目の授業では、それぞれ資格を持った講師からさまざまな専門的知識を学んでいます。また、「日本料理」「フランス料理」「イタリア料理」「中国料理」などの本格的な調理技術も学んでいます。3年次の「総合調理実習」の授業では、『お客様に提供する』ことを目的とした集団調理実習を行っており、1学期は50食、2学期には100食の大量調理を毎週実施しています。
また、知識や技術を学ぶだけでなく、1年次の「生活産業基礎」の授業や3年次集中講義での実地研修(ホテルやレストランでのインターンシップ)などを通じて、卒業後の進路について考えるキャリア教育にも注力しています。
学校説明会:8月20日(土曜日)・12月10日(土曜日)・1月14日(土曜日)
体験入学:7月9日(土曜日)・10月15日(土曜日)
学校説明会と体験入学で本校の充実した施設・設備を、ぜひその目で確かめてください。
「夢ひとすじに」〜個性の伸長と才能の開花をめざして〜
(教育振興室高校教育改革課)
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教育庁 教育総務企画課 広報・議事グループ
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