平成20年度第14回大阪府経営企画会議 議事概要

更新日:2015年8月5日

  • と き 平成21年1月28日(水曜日) 17時20分から18時50分
  • ところ 特別会議室(大)
  • 出席者 知事、副知事、教育長、危機管理監、政策企画部長、総務部長、関係部局

議題 関西3空港に関する提言(素案)について

にぎわい創造部から資料に基づき説明。

【木村副知事】
・表現はできるだけ分かり易くすべき。

【三輪副知事】
・全体の構成を俯瞰できるよう目次などを工夫すべき。
・2010年に成田空港や羽田空港の容量拡大がなされたら関空にどれほど深刻な影響が生じるのか、具体的なスケール感を数字で示せないか。

【にぎわい創造部】
・成田と羽田で拡大される国際線枠は8万回であるが、それは関空の19年度の国際線発着回数に匹敵。それほどのボリューム感がある。しかし、関空への直接的な影響がどれほど生じるかは現時点では不明。

【知事】
・首都圏空港にごっそり持っていかれる可能性もある。首都圏空港の容量拡大がなされたら、航空会社はどう動くかなど意向調査のようなものはないのか。

【にぎわい創造部】
・直接的な調査はないが、実際に成田空港の容量拡大を待っている航空会社は多い。また、中東の航空会社は成田空港に乗り入れが出来ないため関空に入っているケースがあるが、それらは成田空港にシフトする可能性はある。

【知事】
・そういう危機感をきちんと記載してほしい。
・府が声を上げて、JAL、ANAが関空―成田便を就航させた。今後は、ANAが試験運航と言っている4月から3か月間のうちに、伊丹―成田便を廃止させるよう動いていかなければならない。

【政策企画部長】
・府民向けの提言にしては、内容や表現が専門的な印象。また、関西の3空港の現行の役割分担や、それで何が問題になっているかが書かれておらず、どちらかといえば関空強化の提言という感じがする。

【教育長】
・三空港のバランスをとる中で、関空にはこういう課題があるので解決するという、関空に対する提言。結論は、神戸空港、大阪空港の運用制限緩和を求めない。伊丹が望んでいることをシャットアウトしている。これでこの提言の趣旨に合致するのか検討する必要がある。

【三輪副知事】
・役割分担もそうだが、何が問題かという意識が出ていない。トータルとして需要が減るとか、アジアの力が強くなるとか、個々の空港について提言するのはわかるが、なぜ3空港の役割分担を問題にし、議論する必要があるのかというのは読む人に伝わるか。

【政策企画部長】
・国から3空港の役割分担が示されている。一方で、3空港にはいろいろ問題提起もあり、それに対して府としてはこう考えると説明すべき。

【にぎわい創造部】
・20ページのところで、先ず当面の3空港の役割分担と将来のあり方とに分けて、現在の役割分担は国から示されたものがあるからそれを記載する。その上で当面の役割分担について、現下の航空需要の情勢や、関空の機能を高めるなどの観点から、現状どおりとする。その上で、関空は国際線なのでそう問題はないが、国内線のすみ分けについては、将来に向けて検討すべきだ、という流れで整理したい。

【小河副知事】
・物流の観点から、コストの話が少ししか出てないが、都市高速の料金の問題など関空と絡ませてどうしていくのか。深夜の割引をやろうとしている。それがどれだけ効いてくるか分析が必要。

【にぎわい創造部】
・記載を検討する。

【教育長】
・本来、需要があって供給があり、旅客があって便があるべきだが、関空には大きな有利子負債が存在し、供給条件が阻害されている。その状態で成田と競争せよというのは、やはりおかしいのではないか。3000億円を成田に投入するなら、先ず関空に投入して競争条件を整えないと、便をいくら確保しようとしても困難なんだとメッセージを出せないのか。そこが根幹だと思う。
・この提言とは別の機会にでも、きちんと主張する必要があるのではないか。例えば、道路特定財源を関空に使えばすぐに解決する。せっかく運輸省と建設省が一緒になって国土交通省になったのだから、道路特定財源と空港整備特別会計をうまく活用して日本の交通体系をどうするかという大きな議論をすべき、と主張していかないと。ハードルは高いと思うが、そういうメッセージも出すことを検討すべき。

【にぎわい創造部】
・航空局が財政支援を検討するといったことも出てきた。アクセス料金についても一定の前進があるし、連絡橋の買取りも進んでいる。

【三輪副知事】
・P20で「一体運営」を今後議論すべき課題として位置づけていることについては、以前、議論にもなったが、現段階では府の「提言」として出すほど検討しきれていないという整理となっており、これでよいと思う。

【知事】
・この提言では、二期事業について触れていないが、それでよいのか。これまで関空に対する地元のスタンスとして、何が何でも二期事業の推進と言ってきたが、今後戦略的に優先すべきは、まずは、関空の機能強化につながる便の貼り付けとアクセスの強化ということになる。二期事業の取り扱いをどう考えればよいか。

【政策企画部長】
・根本的な問題は、関空の足かせとなっている巨額な債務を解消すること。そうすれば着陸料も下げられ、便も貼り付き結果的に2期事業は進む。

【小河副知事】
・上物の物流倉庫は二期事業に含まれるのか。二期事業と一概に言っても様々な捉え方があり、関係者によって概念が異なる。これを整理したうえで検討も必要ではないか。

【政策企画部長】
・提言については本日の議論を踏まえた修正をお願いし、公表に備えていただきたい。二期事業の扱いについては今後の検討課題とする。

議題 道路事業の整備方針について

都市整備部から資料をもとに説明。

【知事】
・連続立体交差事業は計画どおり進めるという方向に戻った、ということか。

【小河副知事】
・近鉄や南海など3箇所については、元のペースに戻したということ。

【知事】
・連続立体交差が全て、元のペースに戻るのではないということか。

【都市整備部】
・現地の危険度などの状況に応じて判断した。対象の3箇所は事業が進み、線路の切り替えなどで仮設構造物があって、長くそのままでは危険。
・長い年数を要する事業では、遅れは生じてしまうことがあるし、鉄道事業者との調整もある。
・他の路線もそうした状況まで事業が進めば、ペースを戻していく対象になるが、現状はこの3箇所のみ。

【知事】
・この資料は公表されるが、新名神関連事業はどのように対応するのか。

【都市整備部】
・府としては、新名神本線の進捗に影響が出ない範囲で対応する。

【知事】
・資料2-1は、都市インフラ全体についての考え方ということか。

【都市整備部】
・1つの事業が複数の要素を持っている場合もあるが、大きな投資配分としては、「安全・安心」に4割、「活力」に4割、「環境」に2割、という状況。
・特定の事業分野を大きく削るということではなく、広く薄くカットしている。

【三輪副知事】
・事業の重点化ということでは、施工箇所というのも減少してきているか。

【都市整備部】
・今、数字はないが減ってきている。

【知事】
・よく検討してもらったので、議会で質問されれば、「府民の安全を守るという観点から、必要なものは、他の事業を抑えてでも対応する」と答弁したいと思う。

【政策企画部長】
・今日の会議コストは、90分で33万4千円。

このページの作成所属
政策企画部 企画室政策課 政策グループ

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