○大阪府路線バス・タクシー事業者燃料費高騰対策事業補助金交付規則
令和四年七月十三日
大阪府規則第六十四号
大阪府路線バス・タクシー事業者燃料費高騰対策事業補助金交付規則を公布する。
大阪府路線バス・タクシー事業者燃料費高騰対策事業補助金交付規則
(目的)
第一条 この規則は、道路運送法(昭和二十六年法律第百八十三号)第三条第一号イに規定する一般乗合旅客自動車運送事業(以下「路線バス事業」という。)を経営する者(定期観光運送(道路運送法施行規則(昭和二十六年運輸省令第七十五号)第十条第一項第一号イに規定する定期観光運送をいう。第二条第二号において同じ。)のみを行う者を除く。以下「路線バス事業者」という。)又は道路運送法第三条第一号ハに規定する一般乗用旅客自動車運送事業(以下「タクシー事業」という。)を経営する者(以下「タクシー事業者」という。)であって新型コロナウイルス感染症(病原体がベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和二年一月に、中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報告されたものに限る。)である感染症をいう。)及び原油価格の高騰の影響を受ける事業者に対する路線バス・タクシー事業者燃料費高騰対策事業補助金(以下「補助金」という。)の交付の申請、決定等に関する事項その他補助金に係る予算の執行に関する基本的事項を規定することにより、補助金に係る予算の執行の適正化を図ることを目的とする。
(交付の要件)
第二条 知事は、次の各号のいずれにも該当する事業者に対し、補助金を交付するものとする。
一 府の区域内に事務所又は営業所を有している路線バス事業者又はタクシー事業者であって、知事が別に定める日において、道路運送法第四条第一項の許可を受けているものであること。
二 路線バス事業又はタクシー事業の用に供する車両であって府の区域内に使用の本拠の位置を有するもの(定期観光運送の用に供するものを除く。以下「対象車両」という。)を府の区域内に所在する営業所に配置している事業者であること。
三 原油価格の高騰の影響に関し、補助金の対象として申請する対象車両について、補助金の交付の決定の日までに、国又は他の地方公共団体の補助金、助成金その他これらに類するもの(知事が別に定めるものを除く。)の交付の決定を受けていないこと。
四 事業の継続等に向けた取組を行っている又はその意思を有すると認められること。
五 燃料の消費の効率化等に資するものとして知事が別に定めるタイヤ(対象車両に使用する目的で購入したと認められるものに限る。以下「対象タイヤ」という。)に係る補助金の交付を受けようとする事業者にあっては、知事が別に定める期間に対象タイヤを購入し、かつ、納品が完了していること。
イ 宗教上の組織又は団体
ロ 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成三年法律第七十七号)第二条第二号に規定する暴力団又は同条第六号に規定する暴力団員(以下「暴力団員」という。)若しくは大阪府暴力団排除条例(平成二十二年大阪府条例第五十八号)第二条第四号に規定する暴力団密接関係者(以下「暴力団密接関係者」という。)
ハ 従業員、職員又は使用人に暴力団員又は暴力団密接関係者がある者
ニ 法人にあっては罰金の刑、個人にあっては禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又はその執行を受けることがなくなった日から一年を経過しない者
ホ 公正取引委員会から私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(昭和二十二年法律第五十四号)第四十九条に規定する排除措置命令又は同法第六十二条第一項に規定する納付命令を受け、その必要な措置が完了した日又はその納付が完了した日から一年を経過しない者
事業者 | 区分 | 補助金の額 | |
対象タイヤ一本当たりの購入額(消費税額及び地方消費税額を除く。) | 対象車両一台につき購入した対象タイヤの数 | ||
路線バス事業者 | 四五、〇〇〇円以下であるとき。 | 五以下であるとき。 | 対象タイヤ一本当たりの購入額を二で除して得た額(その額に百円未満の端数を生じたときは、これを切り捨てた額)に購入した対象タイヤの数及び対象車両の数を乗じて得た額 |
六以上であるとき。 | 対象タイヤ一本当たりの購入額を二で除して得た額(その額に百円未満の端数を生じたときは、これを切り捨てた額)に六及び対象車両の数を乗じて得た額 | ||
四五、〇〇〇円を超えるとき。 | 五以下であるとき。 | 二二、五〇〇円に購入した対象タイヤの数及び対象車両の数を乗じて得た額 | |
六以上であるとき。 | 一三五、〇〇〇円に対象車両の数を乗じて得た額 | ||
タクシー事業者 | 八、〇〇〇円以下であるとき。 | 三以下であるとき。 | 対象タイヤ一本当たりの購入額を二で除して得た額(その額に百円未満の端数を生じたときは、これを切り捨てた額)に購入した対象タイヤの数及び対象車両の数を乗じて得た額 |
四以上であるとき。 | 対象タイヤ一本当たりの購入額を二で除して得た額(その額に百円未満の端数を生じたときは、これを切り捨てた額)に四及び対象車両の数を乗じて得た額 | ||
八、〇〇〇円を超えるとき。 | 三以下であるとき。 | 四、〇〇〇円に購入した対象タイヤの数及び対象車両の数を乗じて得た額 | |
四以上であるとき。 | 一六、〇〇〇円に対象車両の数を乗じて得た額 |
2 燃料に係る補助金の額は、次に掲げる事業者の区分に応じ、当該各号に定める額とする。
一 路線バス事業者 七万七千円に対象車両の数を乗じて得た額。ただし、令和四年四月一日以降に旅客の運賃の改定を行った事業者にあっては、七万七千円から知事が別に定めるところにより算出した額を控除して得た額に対象車両の数を乗じて得た額
二 タクシー事業者 五千円に対象車両の数を乗じて得た額
(令五規則五六・一部改正)
(補助金の交付の申請)
第四条 補助金の交付を受けようとする事業者は、知事に対し、その定める期日までに、インターネットを利用することにより申請しなければならない。ただし、当該申請をしようとする者がインターネットを利用することが困難である場合にあっては、知事が別に定める書類を提出することにより申請することができる。
(実績報告)
第五条 対象タイヤに係る補助金の交付を受けようとする事業者にあっては、対象タイヤの購入及び納品が完了したときは、知事に対し、その定める期日までに、インターネットを利用することによりその旨を報告しなければならない。ただし、当該報告をしようとする者がインターネットを利用することが困難である場合にあっては、知事が別に定める書類を提出することにより報告することができる。
2 知事は、前項の場合において、適正な交付を行うため必要があるときは、申請等に係る事項につき修正を加えて補助金の交付の決定をするものとする。
3 知事は、申請等に係る書類等に形式上の不備があると認めるときは、当該申請等をした事業者に対し、相当の期間を定めてその補正を求めることがある。この場合において、当該相当の期間内に事業者が補正を行わなかったときは、知事は、当該申請が取り下げられたものとみなす。
(補助金の交付の決定の通知)
第七条 知事は、補助金の交付の決定をしたときは、速やかにその決定の内容を、事業者に通知するものとする。
(処分の制限)
第八条 事業者は、対象タイヤについて、補助金の交付の目的に反して使用し、譲渡し、交換し、貸し付け、又は担保に供してはならない。ただし、補助金の交付の目的及び当該対象タイヤの耐用年数を勘案して知事が定める期間を経過した場合は、この限りでない。
(決定の取消し)
第九条 知事は、補助金の交付の決定を受けた事業者が、次の各号のいずれかに該当するときは、補助金の交付の決定の全部又は一部を取り消すものとする。
六 前条の規定に違反したとき。
2 知事は、事業者の責めに帰すべき事由により、知事が定める期日までに補助金の交付ができなかったときは、補助金の交付の決定を取り消すことがある。
(補助金の返還)
第十条 知事は、補助金の交付の決定の全部又は一部を取り消した場合において、当該取消しに係る部分に関し、既に補助金が交付されているときは、期限を定めて、その返還を命ずるものとする。
2 補助金の返還に係る費用については、事業者の負担とする。
2 前項前段の規定により違約金を納付しなければならない場合において、事業者の納付した金額が返還を命ぜられた補助金の額に達するまでは、その納付金額は、まず当該返還を命ぜられた補助金の額に充てられたものとする。
3 事業者は、補助金の返還を命ぜられ、これを納期日までに納付しなかったときは、納期日の翌日から納付の日までの日数に応じ、その未納付額につき年十・九五パーセントの割合で計算した額の延滞金を府に納付しなければならない。
5 前条第二項の規定は、違約金及び延滞金の納付について準用する。
(適用除外)
第十二条 補助金に関しては、大阪府補助金交付規則(昭和四十五年大阪府規則第八十五号)の規定は、適用しない。
(委任)
第十三条 この規則に定めるもののほか、補助金の交付に関し必要な事項は、知事が別に定める。
附則
この規則は、令和四年七月十五日から施行する。
附則(令和五年規則第五六号)
この規則は、公布の日から施行する。