議長年頭あいさつ

更新日:2024年1月4日

議長年頭あいさつ

1月4日(木曜日)

 挨拶に先立ち、まずは、1月1日に発生しました「令和6年能登半島地震」により、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りいたしますとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
 また、職員の皆様におかれましては、地震発生直後より、府内の被害状況の確認や被災地への支援に、迅速に対応していただいておりますことに、大阪府議会を代表いたしまして心より御礼申し上げます。
 被災地では、今なお懸命の救助活動が行われております。被災地の一日も早い復旧・復興に向け、大阪府としても引き続き、できる限りのご支援をお願いいたします。

 それでは、改めまして、年頭にあたり、議会を代表して、一言ご挨拶させていただきます。
 昨年は、5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、対面での行事が数多く再開されるとともに、大阪を訪れる外国人観光客がコロナ禍前の水準近くまで回復するなど、大阪の街が賑わいを取り戻した一年であります。また、プロ野球では、オリックス・バファローズが3年連続のリーグ優勝、そして、阪神タイガースは38年ぶりに日本一となり、大阪に大きな感動と活気を与えてくれました。
 その一方で、不安定な国際情勢と円安を背景に、原材料価格や物価の高騰が続き、府民の暮らしや企業活動は大きな影響を受けた一年でもありました。
 このような中、吉村知事をはじめ、職員の皆様には、府民の命と暮らしを守るため、日々全力で取り組んでいただいていることに改めて感謝申し上げます。 また、報道関係者の皆様におかれましては、日頃より府政の円滑な推進にご支援、ご協力をいただき、御礼申し上げます。
 物価高騰の影響は今後も続いていくことが予想されます。また、今回の地震発生を踏まえ、改めて、防災意識の向上や災害時の対応の確認など、災害に対する日頃の備えを万全にしていかなければならないと実感をしたところであります。
 大阪府ではこれまでも府民生活の安全・安心に向けた対策に取り組んできたところでありますけれども、引き続き、万全な対策を講じられますようお願いをいたします。

 私は、議長就任時の挨拶で、「今期より議員定数を88名から79名に削減したが、定数削減の重みを議員一人ひとりが受け止め、しっかりとその職責を全うできるような議会を運営していきたい」と述べさせていただきました。
 今期一年目となる昨年は、任期中3回から4回へと回数を増やした一般質問はもとより、代表質問や常任委員会、特別委員会など、その場面で、様々な府政の課題、地域の課題について、知事や執行部の皆さんと、あるいは、議員同士で闊達な議論が行われました。議員一人ひとりが真摯にその職責を果たしていただいたことを大変嬉しく思っております。
 今後とも、必要な施策が必要なときに府民や企業にお届けできるよう、府政の方針を決定する議決機関として、その役割をしっかり果たしてまいりたいと思っております。

 さて、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする2025年大阪・関西万博の開催までいよいよ残り1年余りとなりました。世界最大級の木造建築物となる「大屋根」や大阪ヘルスケアパビリオンなどの建設も進み、昨年11月には前売り入場券の販売も開始されるなど、開催に向けた準備が本格化しております。
 先日、「空飛ぶクルマ」の試験飛行見学会に出席させていただきましたが、参加していた児童・生徒からの知事やパイロットに対する質問も、ワクワク感に溢れた非常に熱心なものでありました。
 万博のコンセプトは、世界中から多くの人が集い、その英知により人類共通の課題解決をめざす「未来社会の実験場」です。大人だけでなく、未来を担う子どもたちにもぜひ足を運んでいただき、未来社会を間近に体験することで、将来に向けた夢や希望を感じてもらいたいと思っております。
 今年は、万博開催に向けてさらに多くのプログラムが具体化され、期待の高まりが一層加速することと思います。未来へつなぐ、レガシーとして語り継がれる万博となるよう、今こそ一致団結して準備に取り組んでいかなければなりません。

 日本一を成し遂げた阪神タイガースの岡田監督は、シーズン中、全くぶれることなく、当たり前のことを普通にやるという基本姿勢をチームに徹底し、栄冠を勝ち取られました。輝かしい栄光もそうした地道な基本の積み重ねの上にあります。私たちもぶれることなく、万博の成功、そして、大阪の未来社会の実現に向けて、府政の歩みを一歩ずつ着実に進めてまいりましょう。
 結びに、被災地の一日も早い復旧・復興、そして、皆様方のご健勝と更なるご活躍を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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議会事務局 総務課 広報グループ

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