大和川線はそのほとんどが地下構造なので、施工方法については、様々な検討を行っています。トンネルの施工方法には大きく分けて(1)開削工法と(2)シールド工法の2つがあります。
シールド工法とは シールドマシンと呼ばれる円筒状の掘削機を、土砂の崩壊を防ぎながら地中前方に押し出して掘り進み、その後方で鉄製あるいは鉄筋コンクリート製のブロック(セグメント)を組み立てながらトンネルを造る工法です。 | |
開削工法とは 周りの土が崩れてこないように、あらかじめ土留め壁と呼ばれる杭を地中に施しながら、地表より所定の深さまで掘り下げ、躯体構築を行い、その周囲を埋め戻し、地表をもとの状態に復旧する工法です。特に道路の下水管埋設などに適し、工費も安く、標準的な工法ですが、工事騒音・振動が発生しやすいです。 |
☆全線を開削トンネルとした場合の大和川線工事における課題・大阪市営地下鉄御堂筋線と交差する部分での施工が困難。・土留め、土砂運搬を行うことによる周辺への振動・騒音影響が大きい。 |
シールド技術の進歩
・大深度の場合、開削工法と比較しシールド工法は経済的で、工期も短縮でき、環境面でも騒音・振動対策で優れている。 ・首都高速道路や東京メトロで大断面のシールド工法の実績がでてきた。 ・シールド工法を採用することにより、地下鉄御堂筋線の交差部分で安全に施工することが可能。 |
上記の結果を踏まえ、大深度部においてシールド工法を採用
大和川線(大阪府施工区間) 泥土圧式シールド 工事延長1,898m 仕上がり内径11.700m | |
参考泥土圧式シールドマシン内径10.8m | 現在製作中です |
このページの作成所属
都市整備部 富田林土木事務所 道路グループ
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