Webデザイン科:訓練科目の紹介

更新日:2020年9月28日

Webデザイン科

Webデザイン科は、Webサイト(ホームページ)の作成に関するさまざまな実務能力を身につける科目です。

90年代後半からのインターネットの急速な普及により、ホームページが商用として広く利用されるようになってきました。それに伴い、広告媒体として顧客に、より効果的にアピールする必要が生まれました。

しかし、ホームページといっても、プロが作ったホームページと、素人が作ったホームページは明らかに違います。それは、プロが作るページには、ソフトの操作だけではできないノウハウがつぎ込まれているので、ビジュアルデザインにも使いやすさ(ユーザビリティ)にも優れたホームページになっているからなのです。

そこで、Webデザイン科では、Webに関する様々な知識と技術を身につけ、より優れたデザイン、仕掛け、使い勝手などを実現できるWebデザイナーの養成を目指しています。

Webデザインって?

Webサイト作成の工程 プランニング→デザイン→素材制作→コーディング→表示テスト→公開・運用

Webサイトを作成する工程はおおまかに分けると右図のようになっています。クライアントとの打合せから要望を聞き出し、それに沿ってデザインを決定します。それをもとに素材制作とコーディングという作業を行います。作られたページが対象となるコンピュータとブラウザで正しく表示されるかをチェックし、問題がなければそれを公開し、運用と更新作業を行います。

デザインからコーディングを中心にサイト制作を行う工程をWebデザインと呼び、当科では、この工程を中心にして、さらに全般にわたって知識を持った人材の育成をしています。

どんな事を学ぶの?

学科では、コンピュータ・インターネット全般の幅広い知識、色彩とデザインの知識、プログラミングの知識、Webサイト構築に関する知識などを学びます。

実習では、ソフトウェアの利用技術とプログラミング能力、Webサイト構築能力を訓練します。Adobe Dreamweaver、Adobe Illustrator、Adobe PhotoshopなどのWebデザインの定番ソフトの操作法を学びます。Webサイト構築の中心となっているHTML(Hyper Text Markup Language),デザインに必要なCSS(Cascading Style Sheet)、動的なサイトを実現するJavascriptの使い方も学びます。

そして、Webサイトを構築していく上で必要な様々な知識・技術を、実際にサイト構築を通して、習得していただきます。

もっと具体的には?

HTMLの一例

例えば、今ご覧になっているこのページはどのようにできているのか見てみましょう。

Internet Exprolerを使ってこのページをご覧になっているなら、「表示」というメニューの中に「ソース」という項目がありますから、それを選択してください。Firefoxをお使いなら、「表示」メニューから「ページソース」を選択してください。MacintoshでSafariをお使いなら、「表示」メニューから「ソースの表示」を選択してください。その他のブラウザでも同様のメニューが用意されていますので、探してみてください。

すると何か表示されたと思います。それが、HTMLと呼ばれるものです。ページはこのHTMLが元になってできているのです。

HTML、Javascript、Stylesheetなどを勉強します

当科では、DreamweaverというWebページ作成ソフトも使用しますが、HTMLの意味を理解しておく事はページを作成する上でとても重要なので、まずHTMLを勉強します。

そして、ページのデザインの表現力を高めるためにスタイルシートを使用します。HTMLと組み合わせて使用するので、スタイルシートもHTMLとあわせて勉強します。

そして、ユーザーの操作によって表示が変わるような、動的な要素をページに持たせるには、Javascriptといったプログラム言語を使用します。後半では、プログラミングの基礎を勉強します。

グラフィック制作の訓練をします

それから、ページにはカラフルな画像なども表示されています。画像はIllustrator、Photoshopといったグラフィックソフトで作成します。まずは操作法の習得から始まります。しかし操作法ももちろん大事ですが、画像を作っていく上では、カラーバランスやレイアウトなどの感覚がとても大事です。実際に作品を作りながら、色彩やデザインの知識を勉強します。

Webサイト構築の訓練をします

課題例そして、上記の知識、技術を利用して、Webサイト構築の訓練を行います。サイト構築にもやはり、さまざまな知識が必要になってきます。サイトの構造の検討や、アクセシビリティ・ユーザビリティへの配慮、それからグラフィックデザインの検討などをしながら、ページを制作していきます。

修了2ヶ月前になると、修了作品の制作に取り掛かります。前年度は架空の会社Webサイトを模擬的に作成しました。PCでの表示はもちろんのこと、スマートフォンのような狭い画面にも対応した画面構成を考え、自分でデザインしたページをコーディングするという課題を実施しました。

当科では、ソフトの使い方はもちろんのこと、仕事でWebサイト構築に必要な知識、ノウハウを訓練しています。

全国の障がい者職業訓練施設に先駆けて、本格的な商業ベースのWebデザインの訓練を実施しています。さあ、あなたもプロのクリエイターを目指してみませんか。

このページの作成所属
商工労働部 障害者職業能力開発校 訓練指導課

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