職域開拓科:訓練科目の紹介

更新日:2023年11月7日

職域開拓科

訓練の概要

  • 職域開拓科では、主に統合失調症やそううつ等の精神疾患のある方を対象とし、「就労に必要な技術」「職場適応能力」を養うための訓練を行います。
  • SST(社会生活技能訓練)やビジネスマナーを通して職場適応能力を習得する科目です。
  • 就労に向けた自信を身に付けることを目標に、パソコン実習、書類のファイリング作業などの事務作業等を通して就労に必要な技能を習得します。

就職へ向けて充実した6か月間

職域開拓科での6ヶ月の訓練のイメージ

 就職に向けた生活習慣と就職への自信を付けることを目標に、自己管理能力を高めるため日々の訓練を行っています。
 社会生活での困り事やつまずきについて考えるソーシャルスキルトレーニングや、ビジネスマナーなど社会生活技能訓練を就職への自信を高めるために行います。
 そして、職場で必要となるコンピュータ操作技術や、事務補助作業技術を身に付けて、就職への自信を確かなものにしていきます。

 また、就職に向けての実践的な就活指導により、安心して長く勤め続けられるサポートを行っています。

訓練の内容

パソコン実習

パソコンの基本操作やタイピングの練習から始まり、その後、ワードやエクセル、パワーポイント等のオフィスソフトの使い方を習得します。

パソコン基礎 パソコン基礎2

事務補助作業

事務で使用する文具や装置の説明や、発送作業等の訓練を行います。

事務補助作業 事務補助作業2

基礎作業

バーコードリーダを使用したピッキングや在庫管理等、作業系の訓練を行います。

基礎作業 基礎作業2

SST(社会生活技能訓練)

職場でのよくある事例を用いて、ロールプレイを行い、社会適応能力の向上を図ります。
また、認知トレーニング等により、コミュニケーション能力や感情を制御する力を養います。

SST SST2

その他の訓練

職場体験実習
実際に企業や施設に出向き、職場体験を行います。自分にあった職種や就労時間、職場環境について考えるとともに、就労への自信と意欲の向上を目指します。
ミーティング
日々の睡眠状況や服薬状況などを自己発信することで、現状を指導員と共有し、自己管理に努めます。
IT基礎、ホームページ作成
インターネットを利用する上で、必要となる情報モラルとセキュリティに関する知識を習得します。
また、簡単なホームページの作成方法を学びます。
簿記
基礎的な簿記の知識を習得します。

さまざまな訓練を通して、「職務遂行能力」「コミュニケーション能力」「自己管理能力」を養います。

 

安心の訓練支援体制

 訓練をトータルにコーディネートする職業訓練指導員に加え、専門技術をわかりやすく指導する講師陣、訓練生活を見守る訓練サポーター、メンタル面のサポートをするカウンセラー、体調面のサポートをする看護師、就職の相談や合格に向けた面接指導を行う指導援助室など、それぞれの専門スタッフが訓練生活をサポート。安心の訓練支援体制を整えています。

一日の流れ(例)

  • 10時00分・・・訓練スタート(訓練前のミーティング)  訓練前のミーティングで自己の現在の状況を報告し、職員と情報共有をします。
  • 午前の訓練・・・タイピング練習、基礎作業、事務処理作業
  • 昼休み(1時間)
  • 午後の訓練・・・パソコン実習、就職準備訓練
  • 15時40分(14時45分)・・・訓練終了(訓練後のミーティング) 訓練後のミーティングで調子の変化を報告し、職員と情報共有をします。状況により個別面談を実施します。

応募資格

応募資格についてはこちらをご覧ください。

就職率

令和4年度 4月入校生 77.8%  10月入校生 85.7%

主な就職先

銀行関連企業、行政機関、郵便関連企業、清掃関連企業、印刷関連企業、不動産関連企業 他

修了生の声

  • いつも、とても親身になって話を聞いてくださって、本当にうれしかったです。先生方のおかげでとてもステキな半年になりました。先生方からいただいた言葉やアドバイスを胸にこれからもがんばれます!
  • 精神障がいに対する配慮がすばらしく、過ごしやすい環境で落ち着いて安心して訓練を受けられました。これからの生徒さんもこの環境で就職に向けて楽しく勉強できることを願っています。
  • 認知トレーニングやSSTが、自分の病気や症状についての対処や理解が深まった。

このページの作成所属
商工労働部 障害者職業能力開発校 訓練指導課

ここまで本文です。