特別栽培農産物

更新日:2022年7月11日

特別栽培農産物に係る表示ガイドラインの慣行レベルについて

○特別栽培農産物とは?


 土づくりなど生産の原則に基づくとともに、栽培期間中において化学合成農薬と化学肥料(チッソ成分量)の双方を慣行レベルに比べて50%以下で栽培された農産物のことです。国の示す「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」(以下「特別栽培農産物ガイドライン」と呼びます)により具体的に定められています。
→詳しくは農林水産省 消費・安全局 表示・規格課のホームページ(外部サイト)まで

○特別栽培農産物に係る表示ガイドラインの慣行レベルとは?


  特別栽培農産物ガイドラインでは、化学合成農薬や化学肥料の削減割合を算定する際の比較基準(=慣行レベル)は地方公共団体が策定もしくは確認したもの、と定めています。
 大阪府では次のとおり慣行レベルを策定しました。

 「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」における慣行レベル一覧 (大阪府) 

番号 

作物名  

主な収穫時期  

栽培期間
(※1)

慣行農薬成分回数(回) 

慣行肥料施用量 

チッソ(kg) 

リン酸(kg) 

1

水稲 

秋 

 

14

9

6

2

大豆 

秋 

 

9

4

15

3

さといも 

夏、秋 

 

8

17

14

4

だいこん 

秋、冬 

 

9

24

14

5

かぶ 

秋、冬 

 

7

12

16

6

キャベツ 

秋、冬 

 

18

40

31

7

カリフラワー 

秋、冬 

 

13

42

29

8

ブロッコリー 

秋、冬 

 

13

42

23

9

はくさい 

秋、冬 

 

14

48

28

10

しろな(施設) 

周年 

 

6

 10 

6

 

しろな(露地) 

春、夏、秋 

 

6

15

9

11

こまつな(施設) 

周年 

 

8

15

10

 

こまつな(露地) 

秋、冬、夏 

 

8

19

13

12

ほうれんそう(施設) 

周年 

 

8

20

16

 

ほうれんそう(露地) 

秋、冬、春 

 

8

25

20

13

しゅんぎく(施設) 

周年 

 

8

13

8

 

しゅんぎく(露地) 

秋、冬、春 

 

9

20

13

14

ずいき 

夏 

 

4

24

8

15

ふき 

秋、冬、春 

 

8

57

57

16

たまねぎ 

春 

 

16

21

31

17

ねぎ 

周年 

 

15

24

16

18

なす

水なす(施設) 

冬 、春、夏

9ヶ月

33

64

41

 

水なす(露地) 

春、夏、秋 

10ヶ月

40

64

55

 

水なす以外(施設) 

冬 、春、夏

9ヶ月

33

50

25

 

水なす以外(露地) 

春、夏、秋 

10ヶ月

40

64

55

19

トマト 

5から7月 

9ヶ月

29

36

38

20

きゅうり(施設) 

9から12月 

5ヶ月

29

35

10

 

きゅうり(露地) 

春、夏 

4ヶ月

17

36

42

21

いちご 

12から5月 

9ヶ月

(※2)

24

18

20

22

えだまめ(施設) 

春 

 

6

11

5

 

えだまめ(露地) 

夏 

 

6

12

6

23

えんどう 

春 

 

7

7

14

24

さやいんげん 

春、夏 

 

18

16

16

25

そらまめ 

春 

 

10

16

8

26

ぶどう

デラウェア(施設) 

夏 

 

20

16

16

 

デラウェア(露地) 

夏 

 

22

12

12

 

デラウェア以外(施設) 

 

20

10

10

 

デラウェア以外(露地) 

 

24

14

12

27

うんしゅうみかん 

秋 

 

20

25

20

28

もも 

夏 

 

18

17

11

29

いちじく 

夏、秋 

 

10

23

24

30

くり 

秋 

 

4

7

5

31

かき 

秋 

 

7

12

8

32

うめ 

夏 

 

16

18

12

33

アイリス 

冬 

 

5

19

9

34

チューリップ 

冬 

 

10

11

9

35

フリージア 

冬 

 

6

16

8

36

ゆり 

冬 

 

20

26

28

37

けいとう 

夏、秋 

 

6

5

3

38

夏小ぎく露地 

夏 

 

25

23

21

 

秋ぎく半電2度切り 

秋、冬 

 

42

38

29

 

秋ぎく露地 

秋 

 

42

24

22

39

葉ぼたん 

冬 

 

9

16

14

40

まつ(苗木) 

 

 

7

5

4

 

まつ(成木) 

 

 

8

5

4

 

ごようまつ(苗木) 

 

 

7

16

16

 

ごようまつ(成木) 

 

 

8

16

16

41

ピーマン 

夏、秋 

6ヶ月

13

32

27

42

スイートコーン 

夏 

 

6

18

11

43

葉ごぼう 

冬 

 

5

22

13

44

さつまいも 

秋 

 

1

6

9

45

じゃがいも 

春 

 

0

14

8

46

にんじん 

秋 

 

4

20

13

47

アブラナ科つけな類 

周年 

 

2

12

8

48

葉だいこん 

秋 

 

3

11

9

49

チンゲンサイ 

周年 

 

3

17

13

50

レタス 

秋、冬 

 

4

24

18

51

みずな 

秋、冬 

 

7

23

15

52

赤しそ 

春、夏 

 

0

6

2

53

大葉 

周年 

 

5

16

11

54

すもも(露地) 

夏 

 

11

31

29

55

なし 

秋 

 

19

14

14

56

非結球レタス

秋、冬

4

24

18

※1:栽培期間は、は種から収穫終了までの期間とする。
※2:定植時以降

○大阪エコ農産物との違いは?

  大阪府では平成13年から農薬と化学肥料をそれぞれ50%以上削減する「大阪エコ農産物」を推進しています。大阪エコ農産物では、安心のできる農産物を求める府民の声に応えつつ、環境に配慮した農業に取り組む農業者を支援するという基本方針から、環境への影響が少ない種子消毒剤(購入種子に既に使用されているもの)や、有機農産物の日本農林規格において使用が認められている農薬の一部は、農薬使用回数にカウントしないこととしています。また、大阪エコ農産物では、世界的に資源の枯渇が懸念されているリン酸についても、化学肥料由来の成分割合を慣行の5割以下に削減するよう目標値を設けています。加えて、大阪エコ農産物は養液栽培においても基準(使用済み養液を河川等に放出しない等)を満たせば、認証しています。大阪府では今後も、大阪エコ農産物を府の施策として広く普及を図っていくこととしています。
 このように、特別栽培農産物ガイドラインと大阪エコ農産物では、上述のような削減対象とする資材の違いや基準項目の違いから、農薬・化学肥料の使用基準が異なっていますので、ご注意とご理解をよろしくお願いします。

→大阪府エコ農産物認証制度のページへ


[担当等]
 推進課 地産地消推進グループ
 06-6210-9590

このページの作成所属
環境農林水産部 農政室推進課 地産地消推進グループ

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