カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害

更新日:2023年4月17日

ナ ラ 枯 れ 被 害 が 広 が っ て い ま す

  

  平成21年に大阪府で初めてカシノナガキクイムシによるナラ・カシ類の集団枯死被害が確認され、近年、北摂山系から生駒山系、金剛山系にわたる広範囲で被害が確認され、更に広がる傾向にあります。

◎ ナラ類集団枯損(ナラ枯れ)とは?

  • 6月から8月頃に体長5ミリほどのカシノナガキクイムシが、健全なナラ・カシ類の幹に穴を開けて内部に入ります。
  • このとき、カシノナガキクイムシの体に付着したナラ菌が内部に持ち込まれます。
  • ナラ菌は木全体に広がり、通水が阻害された木は衰弱し、やがて枯死してしまいます。
  • 翌年6月頃、次世代の成虫が羽化・脱出し、近くの健全な木に集中(1本当たり2から3万匹)して穴を開けて入り込みます。

1.被害木の見分け方

   紅葉の時期でもないのに茶色く枯れるためよく目立つ

2.被害にあう樹木

   コナラ、アラカシ、アベマキ、シラカシ、スダジイ、クリなどの ナラ・カシ類の木

3.確認のポイント

   1.樹幹(主に下部)に直径1ミリほどの穴が多数空いていないか?

   2.穴が空いていたら、そこから木くずが出ていないか。根元に木くずが散乱していないか?


※ 枯損木を伐採して放置したり、林内に光を入れ過ぎると被害が増加することがあります。

                            カシノナガキクイムシの幼虫の写真                              カシノナガキクイムシ成虫の写真    

                    カシノナガキクイムシの幼虫                       カシノナガキクイムシの成虫

                                                                       体長5ミリ程度     


大阪府の取組み

  • ナラ枯れ被害は、府域の広範囲で発生しているため、ただちに拡大の防止を図ることは難しい状況にあります。そのため、人災や交通事故等の防止の観点から、主要道路沿いやハイキング道沿いにおける倒木対策、落枝対策等の取り組みを進めています。
  • なお、ナラ枯れ被害を受けた樹木が全て枯れることはなく、コナラで3から5割程度、カシ類で1から2割程度と考えられています。
  • また、ナラ枯れによる全国の被害の状況は、平成12年頃から被害が拡大、平成22年にピークを迎え、平成27年はピーク時の5分の1程度になっています。
  1. 市町村や森林所有者への支援
     ハイキング道沿いや里山等での倒木、落枝による人災などを予防するため、国庫補助事業を活用し、市町村や森林所有者が行うナラ枯れ対策を支援しています。
  2. 大阪府が直接実施している取組み
     平成28年度から令和2年度まで、府民の皆さんからいただいた森林環境税を活用し、主要道路沿いを中心に人災や交通事故等を予防するため、倒木対策を実施しました。

   

取組みに関する問い合わせ先

担 当 区 域

北部農と緑の総合事務所 みどり環境課

電話:072-627-1121(代)

豊中市・池田市・吹田市・高槻市・茨木市

箕面市・島本町・豊能町・能勢町

中部農と緑の総合事務所 みどり環境課

電話:072-994-1515(代)

枚方市・八尾市・寝屋川市・大東市

柏原市・東大阪市・四條畷市・交野市

南河内農と緑の総合事務所 みどり環境課

電話:0721-25-1131(代)

富田林市・河内長野市・羽曳野市・太子町

河南町・千早赤阪村

泉州農と緑の総合事務所 みどり環境課

電話:072-439-3601(代)

堺市・岸和田市・貝塚市・泉佐野市・和泉市

高石市・泉南市・阪南市・熊取町・岬町

               被害状況の写真                               被害地全景の写真

     根元に木クズが散乱し被害を受けた状態                         被害地の全景

                      


問い合わせ先
大阪府 環境農林水産部 みどり推進室 森づくり課  森林整備グループ
電   話 06−6210−9559
ファックス 06−6210−9551

このページの作成所属
環境農林水産部 みどり推進室森づくり課 森林整備グループ

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