沿海地方(ロシア)との交流

更新日:2023年3月30日

沿海地方の概要

  沿海地方は、ロシア連邦極東地域の南東端に位置し、北はハバロスフスク地方、西から南西側は中国と北朝鮮に接し、東から南側は日本海に面している。同地域の大半はシホテ・アリン山脈(最高点2,077m)の南半分にあたり、全土の70%が森林に覆われている。西部はハンカ湖沿いの低地が大部分を占め、中国との国境となっているウスリー川は北上してアムール川に合流する。北部の海岸線は単調で断崖絶壁が続くが、南部は岬や入り江に富み、天然の良港であるウラジオストク港、ナホトカ港をはじめ多くの港を有する。

面積

 16.5万平方キロメートル(大阪府の87倍)

人口

 189万5,900人(2020年)(大阪府の約0.21倍)

地理・気候

 沿海地方は奥地を除きモンスーン気候帯に属しており、冬は大陸性気候の影響を受け気温が低く乾燥して晴天の
 日が続き、夏は海洋の影響を受けて高温多湿な空気が流入するため雲が出やすい。首都であるウラジオストク市
 の1 月の平均気温は-10℃前後、7 月の平均気温は20℃前後、年間降水量は約800mm。

行政府所在地

 ウラジオストク市(約63.4万人)(2020年)

首長

 知事:オレグ・コジェミャコ(2018年12月就任)

政治

 ・沿海地方はロシア連邦を構成する83の「連邦主体」の一つ。
 ・沿海地方は、12市、22地区の地方自治体から構成される。
 ・最高執行権力機関は、「沿海地方政府」である。
 ・最高立法機関は、「立法議会」である。議員定数40(任期5年)

経済・産業

 ・主要産業の貿易業,商業,漁業,林業等に加え,極東主要港湾を抱え,またシベリア鉄道の発着点であることから
  (モスクワまで9,297km),極東の物流拠点としての役割を伝統的に担っている。また,かつての軍事産業を背景に
  造船,機械製作等も行っている。
 ・対外貿易高(2019年)  94 億ドル (前年比+22%)
 ・主な貿易国 :中国(43億ドル,45%)、日本(14億ドル,15%)、韓国(14億ドル,15%)、エジプト(9.4億ドル,10%)、
   ベルギー(1.5億ドル, 2%)
 ・主な輸出品目:農水産物・食料品、自動車関連製品、鉱物製品、木材・木材関連製品、化学製品
 ・主な輸入品目:自動車関連製品、農水産物・食料品、化学製品、電気自動車関連製品、衣料品

特記事項

 ・「ロシアにおける日本年」・「日本におけるロシア年」の閉会式が、G20サミットにあわせ、2019年6月29日に大阪で
  開催。その際、2020年から2021年にかけて「日露地域・姉妹都市交流年」(日露地域交流年)を実施することを発表。
  新型コロナウイルスの感染状況を受け、同交流年は2022年末まで延期。

交流提携に至る経緯

 1990年(平成2年)6月、来阪した沿海地方知事から友好提携の提案を受け、府に交流促進検討準備会を設置し、交流内容について同地方と調整を行った。
 1991年(平成3年)4月、第1回交流促進検討準備会(府、沿海地方、関係団体、企業等で構成)を大阪で開催し、翌1992年7月、第2回会議をウラジオストクで開催した。1992年(平成4年)12月8日、大阪で「友好交流に関する覚書」に調印した。

このページの作成所属
府民文化部 都市魅力創造局国際課 都市外交グループ

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