◆寝屋川流域の水質
寝屋川流域は、周りを高い土地で囲まれており、水の流れが悪いことから、昭和30年代からの都市化により、水質が大きく悪化しました。
そのため、下水道の整備や、淀川の水の導水などに取組み、平成16年には、国・府・流域市で構成する寝屋川流域協議会において、清流ルネッサンス2計画(目標年次H23年度)を策定、次期計画として平成24年5月に寝屋川流域水環境改善計画を策定し、取組を進めてきた結果、水質は大きく改善されました。これまでの取組で改善した水質を保全するとともに、河川景観や生活環境の改善、水辺空間の利活用の促進等のより広義な水環境改善に向けた取組を流域全体で推進するため、後継計画として令和4年6月に寝屋川流域水環境改善計画(令和4年版)を策定しました。
<寝屋川流域の水質BOD75%値(mg/L)の経年変化> <流域図>
◆寝屋川流域水環境改善計画(令和4年版)(令和4年6月策定)
寝屋川流域水環境改善計画(令和4年版) | 表紙・目次 [Wordファイル/126KB] 1ページから28ページまで [Wordファイル/6.1MB] 29ページから54ページまで [Wordファイル/25.5MB] 用語集 [Wordファイル/32KB] 全体版 [PDFファイル/40.06MB] |
寝屋川流域水環境改善計画(令和4年版) 概要 | [PDFファイル/2.02MB] |
寝屋川流域水環境改善計画(令和4年版) 参考資料 | 前計画検証結果(抜粋) [Wordファイル/21.9MB] データ集 [Wordファイル/1.45MB] 全体版 [PDFファイル/15.41MB] |
【計画期間及び対象区域】
計画期間: 令和13年度までの10年間
計画対象区域:寝屋川流域全体
【目標とする水環境】
◆全体の目標像 :人とのつながりを育み、誰もが愛着を持てる川
◆水域別の目標像
<区分(1)>上流域「水に入って生物とふれあえる川」
<区分(2)>中流域「暮らしの中に憩いやくつろぎを与える川」
<区分(3)>下流域「街なかのオープンスペースとしてゆとりが感じられる川」
<水域区分図>
【計画の目標】
◆水質の保全 :魚が生息できる良好な水質の保全、人が親しむことができる水質の保全
(水質の目標値)
目標指標 | 目標値 | |
BOD | 水域区分(1)、(2) | 3mg/L以下 (環境基準B類型相当) |
水域区分(3) | 5mg/L以下 | |
DO | 5mg/L以上(環境基準B、C類型相当) | |
SS | 10mg/L以下(修景利用) |
非かんがい期(10〜5月)の平均値で評価
◆水量の確保 :魚類の生息、景観の保全に必要な水量の確保
(水量の目標値)
河川名 | 目標設定地点名 | 目標水量 | 設定根拠 |
寝屋川 | 萱島橋 | 1.55m3/s以上 | 生物 |
恩智川 | 福栄橋下流100m | 0.41m3/s以上 | 景観 |
平野川 | 東竹渕橋 | 0.24m3/s以上 | 景観 |
第二寝屋川 | 巨摩橋 | 0.41m3/s以上 | 景観 |
◆河川の景観・生活環境の改善 :流域住民の河川への関心や愛着の向上
(評価方法)
河川の景観・生活環境の改善に関する目標の達成状況は、流域住民の意見をアンケート調査により把握し、評価する。また、参考項目として河道内のごみやスカム等による「苦情件数」と水面清掃や流域住民等の清掃活動における「ごみの回収量」により、河川の景観や生活環境の改善状況を把握する。
◆水辺空間の利活用の促進 :水辺空間の認知度の向上、水辺空間の利用者数の増加
(評価方法)
水辺空間の利活用の促進に関する目標の達成状況は、流域住民の「認知度」および「利用実績」をアンケート調査により把握し、評価する。また、参考項目として水辺空間の利活用に関する「イベント等の実施回数」と「チラシ等による周知実績」により、水辺空間の利活用の状況等を把握する。
【主な取組】
項目 | 内容 |
---|---|
水質の保全・水量の確保 | ・下水道の整備や接続の促進 ・合流式下水道の改善 ・事業場排水対策の徹底 ・底泥の浚渫 ・他河川からの浄化導水 ・下水処理水の活用 |
河川の景観・生活環境の改善 | ・ごみの発生源対策の推進 ・水面清掃の実施 ・河道内のごみにかかる啓発と教育 ・浮遊汚泥(スカム)発生の実態把握と発生抑制対策の検討 |
水辺空間の利活用の促進 | ・水辺空間のネットワーク化 ・水辺空間サインボードの設置 ・イベント等による水辺空間の魅力の情報発信 |
このページの作成所属
都市整備部 河川室河川環境課 環境整備グループ
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