「豊かな大阪湾」の創出に向けては、湾奥部における栄養塩類の滞留による貧酸素水塊の発生や、生物の生息に適した場が少ないなどの課題や、プラスチックごみの流入等の新たに顕在化している環境事象の調査技術が確立されていないといった課題があります。
大阪府では、これらの課題を解決することを目的に、「大阪府環境保全基金」を活用し、環境改善モデル設備等(※)を試験的に設置する「『豊かな大阪湾』環境改善モデル事業」を民間事業者等への補助事業として実施します。
応募のあった企画提案書の内容について、大阪府環境審議会環境・みどり活動促進部会において審査を行った結果、以下のとおり採択しました。
(※環境改善モデル設備等とは、大阪湾の湾奥部において水質の改善や生物の生息に適した場の創出に寄与する環境改善モデル設備又はプラスチックごみの流入等の新たに顕在化している環境事象を把握する調査技術等のことです。)
(令和3年8月23日現在)
No | 事業名 | 事業者 | 事業概要 | 環境改善モデル設備等 |
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1 | マイクロプラスチック(MP)の迅速前処理・概算定量法 ―スクリーニング調査に適した、効率的かつ迅速な前処理〜簡易概算定量の実用化に向けた開発― | 東レテクノ株式会社 | 「天然由来有機物等からMPのみを迅速かつ安全に選別する前処理手法(化学的処理)」について、スクリーニング手法「環境調査技術」として広く実際に利用できるように、ラボ段階から実用化(実試料レベル)に向けて検討を進める。 | ICT技術等を活用した環境調査技術 |
2 | 低コストで実現できる藻場造成 | 日本リーフ株式会社 | 海藻類の着生に有効性が確認されている「セラポラ基質」を海藻類が繁茂している大阪湾の護岸等に取り付けを行い、着生後に海藻類が少ない護岸等へ移設し、そのセラポラ基質を拠点として周辺海域に藻場を広げ回復させる。 | 人工藻場 |
(令和元年8月9日現在)
No | 事業名 | 事業者 | 事業概要 | 環境改善モデル設備等 |
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1 | アルガーベイARW-C(reef)型による藻場造成、生物生息空間の創出及び環境改善効果実証実験 | 広和株式会社 | 大阪湾湾奥部に位置する緩傾斜護岸にアルガーベイARW-C(reef)型のブロックを設置し、藻場造成、生物生息空間の創出を行う。 | 人工藻場 |
2 | 貝殻ブロック及び貝殻基質ユニットを用いた生物生息空間の創出事業 | 海洋建設株式会社 | 大阪湾湾奥部に位置する階段護岸に貝殻を利用した構造物を設置し、生物生息空間の創出を行う。 | 環境配慮・生物共生型構造物 |
このページの作成所属
環境農林水産部 環境管理室環境保全課 環境計画グループ
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