「告げることから」(めやす90分)
ねらい
・人をありのままに認めることの大切さに気づき、それが普遍的な人権概念の尊厳であることを考える。(人権の普遍性)
・ 同和地区出身であることを告げること(カミングアウト)の意味を考えるとともに、同和地区出身であることで正当に認められないことが差別であることを考える。(人権問題の独自性)
・同和地区出身であることを告げる必要はないが、ときとして告げざるをえなくなる社会的背景に部落差別の現実があることに気づく。
・人を尊重するという個人の尊厳が大切にされた社会を作るためになにが大切かを考える。
キーワード
尊重、尊厳、カミングアウト、同和問題、結婚、葛藤
準備物
○ワークシート1から6 1人1枚、○クリップボード 1人1枚、○ホワイトボードと専用マーカー(黒板も可)
プログラムの流れ
- 趣旨とルールの説明(5分):学習の目標や進め方などの共通認識を作る。
- 同じところでビンゴ(15分):同じところがあることと違いがあることでどう感じるかを体験する。
- 私を紹介(25分):自己紹介を通じて、人を尊重することが個人の尊厳という人権につながること、尊重しないことが差別につながることを考える。
- クイズ 同和問題は今(25分):人を認めないことの1つに同和問題があること、部落差別の現実を学ぶことで、同和地区出身を伝えるということの意味を考える。
- だれもが尊重される社会のためにランキング(20分):同和問題の解決から、人が尊重されるための社会づくりの方向を考え、学んだことをふりかえる。
1.趣旨とルールの説明
詳細な手順 | ポイント |
(5分) ★今日は、同和問題を題材にしながら、人を大切にするということの意味を考えてみます。 学習の流れは、1同じところでビンゴ、2私を紹介、3同和問題は今、4誰もが尊重される社会のためにランキング、です。 進め方は、参加体験型学習で進めていきます。参加者が主体となって話をしながら、お互いの学びあいの中で学習を進めるものです。できる範囲でけっこうですので、参加をしてください。 そのために、3つ、お願いがあります。この場では、「協力・尊重・守秘」をルール(約束)としたいのです。 ●「協力・尊重・守秘」と板書する。 ★「協力」とは、おたがいに学ぶために協力しあいましょう、ということ。「尊重」とは、それぞれのあり方や意見・思いを尊重しましょう、ということ。「守秘」とは、ここで出された個人の経験や考えはこの場にとどめる(外に持ち出さない)、ということです。 | 会場設営の例 [半円形] ※ 会場の形は、アクティビティによって変えやすいよう、机なし、イスのみで設営しておく。 机は後で使うときに出しやすいよう、横に置いておくとよい。
•学習のテーマを明確にする。 •参加体験型学習の説明と、参加体験型学習が初めての参加者の不安が少なくなるようにする。 |
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このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ