人権学習シリーズ わたしを生きる 自分のセクシュアリティを考えよう/3.4つの指標

更新日:2016年2月12日

「自分のセクシュアリティを考えよう」(めやす90分)

3.4つの指標

詳細な手順

ポイント

(15分)
自分のセクシュアリティを考える10分、セクシュアリティに関する説明5分

自分のセクシュアリティを考える

★自分のセクシュアリティを、4つの指標に沿って考えていこうというワークです。

●ワークシート2「性の4つの指標」を1人1枚配付する。

★今回は、今配ったワークシートには記入しないで、心の中で丸を付けます。

●ホワイトボードに4つの指標のグラフを書き写す。

•参加者に安心感を持ってもらうために、ペンを使わないワークであることを充分に伝える。

★記入の説明をします。まず1つめは、「身体の性」です。身体の性にはワークシートにもあるように、性染色体・性腺・内性器・外性器・性ホルモンなど、いろいろな側面があります。例えば、みなさん、自分の性染色体を調べたことはありますか。
わたしの場合、身体の性はこのあたりになりますね。みなさん、どのあたりですか。こっそり心の中で丸を付けてみてください。
2つめに、心の性です。自分のことをどういう性別と思っているのか、ということです。考えたことはありますか。
3つめは、外見・社会的な性です。自分はどのくらい女らしいとか、男らしいとか、思われていると感じていますか。どのような性別に見られたいと思っていますか。
4つ目は、誰を好きか、です。どのような相手を、つまり、どのようなセクシュアリティの人を恋愛対象としますか。

•それぞれの指標で、ファシリテーター自身のセクシュアリティを例示しながら、説明を進めていく。
•自分の例示は、参加者が自分のセクシュアリティを考える間まにもなる。
•自分の恋愛の相手も、それぞれが固有のセクシュアリティを持っていて、4つの指標であらわすこともできることを説明する。

セクシュアリティに関する説明

★みなさん、丸をつけてみましたか。なにか、発見はありましたか。みんな1人ひとり顔が違うように、1人ひとりのセクシュアリティはその人固有のものです。
自分のセクシュアリティを「ヘテロセクシュアルだ。」「ゲイだ。」「トランスジェンダーだ。」と大きな枠組みで名づけて、考えることは、自分を知り、生き方を考える上での指標になります。また、セクシュアル・マイノリティに対する偏見・差別がある今の世の中で、権利獲得運動を進めようと思うときに、大きな枠組みでなかまを見つけ、団結していくことは力になります。でも、「ヘテロ同士だから」「ゲイ同士だから」といって、100%同じセクシュアリティだと思ってしまうのは誤解ですので気をつけましょう。
今日のワークは、自分自身のセクシュアリティを考えるためのもので、いろいろなセクシュアリティの詳しい説明はしません。いろいろなセクシュアリティについては、ワークシートの説明と、今からお配りする補足資料を参考に、ご自身で学んでください。

●補足資料を1人1組配付する。

■ファシリテーターのみなさまへ■
このワークをペンを持たずに行うのも、参加者同士で分かち合わないのも、カミングアウトする気持ちがなかった人がうっかりカミングアウトしてしまうのを防ぐためです。ファシリテーターはその原則をよく理解したうえでワークにのぞんで下さい。

 

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このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ

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