人権学習シリーズ みえない力 DVを支えているもの/3.二次被害はなぜ起きる?

更新日:2016年2月12日

DVを支えているもの(めやす90分)

3 二次被害はなぜ起きる?

動き(プログラムの流れ)

ポイン(ト

(グループ分け、ワークシート1配付、説明5分)
★DVはよく個人的な問題にされてしまいがちですが、実は、DVを助長し、支えている構造があります。そして、その構造の構成員として私たちがいます。今回は、その構造を知るにあたって、まず「二次被害」発言を手がかりに考えていきたいと思います。「二次被害」とは、誰かに話したときに、話した人が、それでまた傷つけられる、辛くなってしまうといった経験です。

ワークシート1を見てください。

●Aさんの相談を読み上げる。誰かに読んでもらってもいい。

(個人作業 5分)
★それでは、まず個人で、Aさんが周りに相談したとき、よくありがちな発言を考えて吹き出しに書いてみてください。5分時間をとります。

(グループワーク 10分)
★グループで、どんなことを考えたか共有してください。

(発表と説明20分)
★まずは「Aさんの母」から聞いていきたいと思います。このグループではどんな意見が出ましたか? はい、ありがとうございます。では「Aさんの母」の発言について他の意見が出されたグループはありましたでしょうか? では「夫の親」については、このグループに答えてもらいましょう。

● どのような意見が出たか、グループをまわって質問する。

● ポイントを絞って板書する。ワークシート2を配付する。

★ワークシート2の「DV神話と実態」を見てください。これはDV神話(=DVについての間違った思いこみ)の代表的なものです。今まであげてもらった発言はだいたいこれに集約されると思います。二次被害は、DV神話を信じていて、それに基づいてなされる発言だといえます。また、ジェンダーへのとらわれも大きく関係します。共通資料を見てください。

● 共通資料を配付し、読み合わせる。

● コラムを配付する。

★このようにDV神話は、社会的な問題であるDVを正当化や軽視したり、被害者の責任にし、DVの本質的な問題や社会の構造を見えにくくさせたり、被害者を孤立させたりする働きをしています。
• 最終的には、全体を通してすべてのグループから発言してもらえるよう配慮する。

 

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このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ

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