動き(プログラムの流れ) | ポイント |
では、ペアが2つ集まって、4人のグループを作り、グループごとに机を出して座ってください。紙とマーカーをお配りします。 ◎紙とマーカーを各グループに配付する。座標軸を板書する。 これから「状況カード」を配ります。カードには、ある行動が書いてあるのですが、その人個人の行動は「差別をしている」と言えるでしょうか、「していない」と言えるでしょうか。また、その人の行動は「個人的」なことでしょうか。「社会的」なことでしょうか。グループで話し合って、紙に座標軸を書いてカードを配置してみてください。 ◎ホワイトボードに座標軸を書く。板書した座標軸を紙に書き写してもらう。 始めにも言いましたが、正解はありません。グループで意見がまとまらないときは、どういった点で議論になったかを後で教えてください。どのような話をされているのか、私も会場を回って、聞かせていただきます。 ◎「状況カード」を各グループに配付する。 | ●「住むところを選ぶときに…」編・「駅で車椅子の人と出会ったときに…」編の2種類あるので、グループごとに分けるか、どちらか1つにするかはファシリテーターが決める。 ●白紙のカードにファシリテーターが考えた項目を追加してもよい。 ●参加者が話し合いに慣れていない場合には、グループの中での役割分担を設定するとよい。具体的には、プログラム「運動会の昼食 弁当?給食?」の[グループ討議]4)を参照。 |
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(10分) (15分) では、グループでの話し合いの結果を1分程度で発表してください。
| ●話し合いの間は、グループを回って、どのような意見が出ているかを確認する。 ●分類が早く終わったグループには、座標軸のあいているスペースに項目を入れるとしたらどんなものが入るか、考えてもらうとよい。 |
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「差別をする」という言い方があります。「する」に対して「しない」と考えると、多くの人は「しない」でしょうし、そうであることは大切です。「する」に対して「される」と考えると、「自分はされたことはない」という人も多いでしょう。そうなると、「自分は差別を「しない」し、ましてや「される」ことはないから、差別とは関係ないというように思いがちです。 けれど、私たちの暮らす社会には、現実に差別があります。本当に差別と関係なく過ごすことは可能なのでしょうか。 「問題の一部になるのではなく、解決の一部に」という言葉があります。社会に差別という問題があるのですから、その社会の一員である私たちのあり方には、「差別のある社会を容認する」(問題の一部)か、「差別を解決すべく社会に働きかける」(解決の一部)、のいずれかとなります。 「差別は自分と関係ない」という言い方は、差別のある社会を(肯定しているわけではないにせよ)容認してしまう危うさがあります。差別を「個人の行動」としてのみとらえるのではなく、「社会のあり方」としてとらえること、差別した人が反省するだけではなく、より良い社会にするためにすべての人にできることがある、ととらえることが大切なのではないでしょうか。 |
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府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ
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