動き(プログラムの流れ) | ポイント |
(5分)校区の社会的背景によって、考え方が異なってくることに気づいたと思います。子どもの暮らしの中には、現実に社会的格差があります。そして、それは子ども自身が解決できることではありません。 親が運動会に来なかったり、コンビニ弁当しか持って来られないのは、もちろんその子のせいではありません。一方、運動会に来ない(来られない)、コンビニ弁当を子どもに持たせる親が悪いのかというと、一方的に決めつけられない深い事情がある場合も多いでしょう。また、親の問題だけでは解決できない問題をはらんでいる場合もあるでしょう。 また、中国や東南アジアなどから日本に来られた方の場合、中国や東南アジアには「弁当」と言う習慣がないため、保護者の方は弁当作りにとても苦労されるようです。 このような現実に対して、私たちはどのように向き合ったらよいのでしょうか。また、どのような配慮や手だてが適切なのでしょうか。もっと一人ひとりが大切にされる昼食の時間、みんなが気持ちよくその時間を過ごせる昼食の時間はどんなものなのか、各グループでもう一度話し合ってみてください。 (10分)時間は10分間差し上げます。新しい白紙を配付しますから、簡潔に書いてください。 | ●コメントは、グループでのふりかえりの様子を見ながら、その場にふさわしいコメントに変化させる。 |
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各グループから1分以内で発表してください。 | ●まったく新しいアイデアでも良いし、4つの案に工夫を加えることもできることを伝える。 ◎以下のようなユニークなアイデアが登場することもある。 ・お弁当の枠を越えて、お弁当作りをコンテスト形式にする。 ・飯合炊さんのように皆でカレーを作る。 |
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各グループから面白いアイデアが出てきましたね。 現実として厳しい社会的格差がある中では、例えば「持ってこられない子どもがいるから、一律に全員教室で給食にする」ことは、1つの解決の方策です。しかし、社会的格差の現実を「見えなくする」ことを安易に求めてしまう危険性もあります。 一方、「大多数の子どもが持って来られるのだから、一律に親と一緒に弁当を食べる」とすることは、子どもの気持ちや子どものおかれた状況に対する配慮に欠けていると言わざるを得ません。 生活状況や生活習慣の違う人も、一緒に参加できる方法を皆で新たに考えていくことが必要ではないでしょうか。 |
準備物
●ワークシート1 4つの案 各グループ2枚
●ワークシート2 状況設定カード
・グループ討議用に各グループに違うカード2枚
・各グループからの発表時に各グループ1枚
●資料 お弁当のイラスト3種類
(手の込んだ弁当、ふつうの手作り弁当、コンビニ弁当)
※会場の後ろからでも見えるように大きめに拡大する
●A3白紙 各グループ3枚
●マーカー(赤・黒・青セット) 各グループ1セット
●タイマー
●ホワイトボードとホワイトボード用マーカー
●マグネットまたはセロテープ
このページの作成所属
府民文化部 人権局人権企画課 教育・啓発グループ
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