Ｅ−２．分割認可申請

Ｅ．医療法人の合併・分割・解散と必要な申請・届出

２．分割認可申請

分割の意義

　「分割」とは、法定の手続によって行われる医療法人相互間の契約であり、当事者たる医療法人が事業に関して有する権利義務の一部が他の存続する医療法人又は新設する医療法人に移転する効果を持つものです。

分割の種類

　分割には、吸収分割と新設分割があります。

（１）吸収分割

　吸収分割は、医療法人がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を分割後他の医療法人（以下「吸収分割承継医療法人」という。）に承継させるものです。

　なお、吸収分割する医療法人を「吸収分割医療法人」といいます。

　新設分割は、１又は２以上の医療法人がする分割であって、その事業に関して有する権利義務の全部又は一部を分割に伴い新設する医療法人（以下「新設分割設立医療法人」という。）に承継させるものです。

　なお、新設分割する医療法人を「新設分割医療法人」といいます。

分割の要件

社団たる医療法人の場合

総社員の同意（医療法第60条の３第１項）

財団たる医療法人の場合

寄附行為に分割することができる旨の定めがある場合、理事の３分の２以上の同意（医療法第60条の３第２項、第３項）。

申請手続き

1. 担当者に事前相談（内容によってはご来庁いただく場合もあります）
2. このページから様式をダウンロードし、申請書を作成。
3. 申請書を郵送し、事前チェックを受け、記載不備等があれば補正。
   ※　押印せず、申請日は空白にして申請書類一式（１部のみ）ご提出ください。
     　 法人履歴事項全部証明書（登記簿謄本）はコピーで構いません。
   ↓
   ↓概ね１から２か月
   ↓
4. 事前チェック完了
5. 押印のうえ申請書一式（正本1部・副本１部）を原則郵送にて提出。
   ※　認可書は原則郵送にて交付しますので、レターパック（送付先、住所等を記載したもの）を同封してください。
6. 当課にて申請書を受領。
7. 大阪府医療審議会に諮問・答申
8. 大阪府知事の認可（認可書交付）
   認可書の用意ができ次第、原則郵送（レターパック）にて交付します。
   ↓
   ↓２週間以内
   ↓
9. 貸借対照表・損益計算書の作成（医療法第60条の４）
10. 債権者公告（医療法第60条の５）
    ↓
    ↓２か月以上
    ↓
11. 法務局で分割登記手続き
12. 大阪府知事に登記事項変更登記完了届を提出

注意事項

• 社会医療法人、特定医療法人、持分の定めのある医療法人及び医療法第４２条の３第１項の規定による実施計画の認定を受けた医療法人は、分割制度の対象となりません。
• 吸収分割は、吸収分割医療法人及び吸収分割継承医療法人の主たる事務所の所在地のすべての都道府県知事の認可を受ける必要があります。
• 新設分割は、新設分割医療法人及び新設分割設立医療法人の主たる事務所の所在地のすべての都道府県知事の認可を受ける必要があります。
• 開設する医療施設及び事業所の関係所管庁（保健所等）にも、事前相談してください。

医療法人吸収分割認可申請　申請書類

医療法人新設分割認可申請　申請書類

提出部数

３部

• 正本1部
• 副本2部（正本を複写し「副本が原本に相違ない事を証明する全ての医療法人の理事長連名の原本証明」を添付すること）

その他

• 申請書類がＡ４より小さい場合は、Ａ４の紙に裏貼りするなどサイズを揃えること。
• 法人履歴事項全部証明書（登記簿謄本）等の証明日付は申請前３か月以内のものを準備すること。
  （法人履歴事項全部証明書（登記簿謄本）はインターネット上ではなく、法務局で取得したものを添付すること。）

参考資料

医療法人の合併及び分割について [PDFファイル／151KB]
（平成28年3月25日付　医政指発０３２５第５号）