大阪湾に流入するプラスチックごみ量の推計結果及び大阪湾や河川敷等におけるごみの組成調査結果について

全国初! 河川を流れるプラスチックごみ量をAI技術で解析!

代表連絡先 環境農林水産部  環境管理室環境保全課  環境計画グループ
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メールアドレス:kankyokanri-g03@sbox.pref.osaka.lg.jp

提供日

2022年2月18日

提供時間

14時0分

内容

 大阪府では、令和3年3月に「おおさか海ごみゼロプラン(大阪府海岸漂着物等対策推進地域計画)」を策定し、大阪湾に流入するプラスチックごみの量を、現状を100として、2030年度に半減するという目標を掲げ、海洋ごみによる汚染の防止に向けた取組みを行っています。
 このたび、大阪府域から大阪湾に流入するプラスチックごみ量(暫定値)をAIを活用して推計するとともに、大阪湾や河川敷等におけるごみの組成調査結果を取りまとめましたので、お知らせします。
 これらの調査結果を踏まえ、今後さらに大阪湾の漂流・漂着ごみや河川敷等の陸域におけるごみの実態把握を進め、海洋ごみが発生するプロセスを把握し、効果的な発生抑制対策を推進していきます。

 

1.大阪湾に流入するプラスチックごみ量の推計結果 (詳細は別添資料のとおり)  
 ・大阪府域から大阪湾に流入するプラスチックごみ量は年間1,102立方メートル、62.8トンと推計されました。
  この容量は、標準的な小学校用の25メートルプール(幅12メートル×長さ25メートル×深さ1.2メートル)と比較すると、約3杯分に相当します。
 ・今回の推計については、河川を流下するプラスチックごみの量を推計することを基本とし、流域における人口の集中度でごみの流下量が異なると考え、人口密度別に府域の市町村を3区分し、各区分に流域を有する河川をモデル河川として選定のうえ、AIを活用して解析を行いました。
 ・本推計値については、AIで解析する河川を拡大するなど、さらに精査する必要があることから、暫定値として公表するものです。
 ・今後は、AIで解析するモデル河川を増やし、推計の精度向上を図るとともに、上流府県からの流入量についても推計を行っていきます。

     表−1 大阪府域から大阪湾に流入するプラスチックごみ量(暫定値)


 人口密度別
   区分
 
 モデル河川

 モデル河川の年間流出個数
  (個/年)
1平方キロメートルあたり流出個数
 (個/平方キロ
  メートル/年)

 大阪府面積
 (平方キロ
 メートル)

 総流出個数
 (個/年)

 総流出容積
 (立方メート
     ル/年)
総重量
   (トン/年)
1(低)大川1,663125.645957,711

30

1.7
2(中)恩智川上流28,466           1,365.89931,356,02870540.2
3(高)平野川下流49,064 1,556.1453705,07036720.9
合計 2,118,8091,10262.8

 

2.大阪湾や河川敷等におけるごみの組成調査結果 (調査結果の詳細は別添資料のとおり)

 ・ごみ全体に占める人工物の割合は各地点でばらつきがあり、容量ベースで8%から89%の範囲にありました。また、人工物に占めるプラスチックごみの割合は、52%から89%の範囲にありました。
 ・プラスチックごみの中でも、飲料用ペットボトルや容器類(カップ麺の容器、コンビニ弁当の容器、食品トレイ等)、食品包装等の袋(パンやお菓子等の袋)の容量が多く、合計すると最大で99.6%を占めるところがありました。
 ・海域の調査結果をみると、容量ベースで飲料用ペットボトル、容器類のごみが多く見られました。中でも食品包装等の袋が多く、最大で40%を占めるところがありました。
 ・河川等の調査結果をみると、海域と同様のプラスチックごみが多く見られ、飲料用ペットボトルは最大で71%、容器類は最大で39%、食品包装等の袋は最大で52%を占めるところがありました。
 ・調査全体を通して、陸域での日常生活で発生しうるごみが多く見られたことから、街中でポイ捨てされたり、非意図的に散乱したプラスチックごみが川に流入することで、大阪湾へ流出している可能性が考えられます。
 ・今後は組成調査を春から夏にかけても実施し、季節や年度による違いを確認することで、大阪湾や河川敷等におけるごみの実態を調査していきます。
 
     表−2 ごみの組成調査地点等

調査対象とするごみ調査地点
海域港湾の清掃業務(清掃船)大阪港・堺泉北港
海岸漂着ごみ岬町淡輪付近の海岸
河川等河川水面の清掃業務(清掃船)大阪市内河川
河川を流下するごみ(オイルフェンス)恩智川
上水道施設等の管理業務

 磯島取水場(淀川)・長瀬川

河川敷の散乱ごみ淀川・大和川・恩智川



国連では、2030年までの国際目標として「持続可能な開発目標(SDGs)」が2015年9月に策定されました。本取組みは、SDGsに掲げる17のゴールのうち以下のゴールの達成に寄与するものです。
Sdgs12つくる責任つかう責任Sdgsゴール14海の豊かさを守ろうSDGs17SDGs
 大阪府は「SDGs未来都市」として、SDGsの推進を図ってまいります。 

関連ホームページ

おおさかプラスチックごみゼロ宣言

 

大阪府海ごみ対策

 

環境省海ごみ調査報告書・パンフレット・マニュアル・ガイドライン

添付資料

大阪湾に流入するプラスチックごみ量の推計結果(暫定値)について (Wordファイル、475KB)

 

大阪湾に流入するプラスチックごみ量の推計結果(暫定値)について (Pdfファイル、334KB)

 

大阪湾や河川敷の漂流ごみ等の組成調査結果について (Wordファイル、919KB)

 

大阪湾や河川敷の漂流ごみ等の組成調査結果について (Pdfファイル、866KB)

資料提供ID

43733

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