(写真は大阪市消防局ホームページより引用)
緊急消防援助隊は、平成7年(1995年)阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、大規模災害等において被災した都道府県内の消防力では対応が困難な場合に、全国の消防機関相互による援助体制を構築するため、平成7年6月に創設されました。
緊急消防援助隊について(消防庁ホームページ)(外部サイト)
大阪府内全消防本部で、他府県で災害が起こった場合に備え、応援体制を整えています。
なお、現在の登録状況は次のとおりです。
【令和4年4月1日現在】
・陸上部隊318隊(指揮支援隊、府大隊指揮隊、消火小隊、救助小隊、救急小隊等)
・航空小隊 2隊(大阪市消防局ヘリコプター2機)
・水上小隊 2隊(大阪市消防局及び堺市消防局の消防艇各1隻)
計322隊、1,192人を登録(※重複を含む)
災害名 | 派遣開始日 | 派遣隊数(隊) | 派遣人数(人) |
福井豪雨 | 平成16年7月18日 | 11 | 45 |
兵庫県豊岡市水害 | 平成16年10月21日 | 44 | 153 |
福岡県西方沖を震源とする地震 | 平成17年3月20日 | 1 | 4 |
JR西日本福知山線列車事故 | 平成17年4月25日 | 72 | 260 |
奈良県吉野郡上北山村土砂崩れによる車両埋没事故 | 平成19年1月30日 | 3 | 11 |
平成19年能登半島地震 | 平成19年3月25日 | 2 | 8 |
東日本大震災 | 平成23年3月11日 | 287 | 1,092 |
広島市大雨による土砂災害 | 平成26年8月20日 | 1 | 7 |
平成28年熊本県地震 | 平成28年4月16日 | 169 | 560 |
平成29年九州北部豪雨災害 | 平成29年7月6日 | 1 | 6(航空隊のみ) |
平成30年7月豪雨災害 | 平成30年7月6日 | 359 | 1,341 |
平成29年度に実施した「消防力強化のための勉強会」において検討した内容を踏まえ、平成30年7月豪雨における緊急消防援助隊大阪府大隊派遣時に、新たな支援を実施しました。
(主な支援内容)
・約400人の交代要員を送迎するため、大型バスを借上げ
・後方支援本部(大阪市消防局)へ府職員を派遣
・備蓄食糧を提供
大規模災害活動時における緊急消防援助隊の技術及び連携活動能力の向上を目的に、近畿ブロック合同訓練は平成8年度から毎年、全国合同訓練は平成7年度からおおむね5年に1回実施しています。
※近畿府県合同防災訓練とは、「緊急消防援助隊近畿ブロック合同訓練」、「関西広域応援訓練」、「近畿地方整備局・堺市合同総合防災訓練」の3つの訓練の総称です。
年 度 | 規模 | 開催府県名 | 隊 数 | 人数(人) |
平成30年度 | 近畿 | 福井県 | 1機22隊 | 103 |
令和元年度 | 近畿 | 三重県 | 1機31隊 | 135 |
令和2年度 | 近畿 | 中 止 | ― | ― |
令和3年度 | 近畿 | 兵庫県 | 1機24隊 | 104 |
令和4年度 | 近畿 | 滋賀県 | 1機22隊 | 99 |
全国 | 静岡県 | 1機25隊 | 104 |
平成30年7月豪雨における派遣時には、猛暑の中で活動する隊員のための飲料水の確保が困難であったこともあり、緊急消防援助隊大阪府大隊の活動に対してご理解、ご協力いただく企業のみなさまに感謝いたします。
【ダイドードリンコ株式会社】
平成31年1月9日にダイドードリンコ株式会社と防災を含めた6分野にわたっての連携と協働に関する包括連携協定を締結しました。
その中の取組みの1つとして、緊急消防援助隊大阪府大隊等の出動時に使用できる飲料水(500ml/本)を、令和元年度から令和3年度の3年間にかけて、各年2,000本、合計6,000本を無償提供していただきました。
また、令和4年度から令和6年度についても、各年2,000本、合計6,000本を無償提供していただくことになりました。
【株式会社ウォーターネット】
令和2年3月31日に株式会社ウォーターネットと「災害時における物資の調達支援協力に関する協定」を締結しました。
本協定において、緊急消防援助隊大阪府大隊等の活動時には無償で飲料水を提供してもらうほか、災害活動場所までの搬送も担っていただくことになりました。
【株式会社ジャパンボトラーズ】
令和2年3月31日に株式会社ジャパンボトラーズと「緊急消防援助隊大阪府大隊等の活動に係る物資の調達支援協力に関する協定」を締結しました。
緊急消防援助隊大阪府大隊等の出動時に使用できるボトル水(12L/本)を、毎年36本無償提供していただくことになりました。
このページの作成所属
政策企画部 危機管理室消防保安課 消防指導グループ
ここまで本文です。