地域環境活動を広げる府民共同発電補助事業

大阪府においては、「おおさかエネルギー地産地消推進プラン」を策定し、再生可能エネルギーの導入を推進しています。
　なかでも府域では太陽光発電の導入が有望ですが、国の固定価格買取制度の買取価格低下等の状況から大規模な太陽光発電事業が成立しにくい状況が見込まれ、今後は自家消費を主目的とした中小規模の設備導入など、新たな展開が求められています。  

　　一方、ＮＰＯをはじめとした公益的団体は、資金調達、人材確保、活動拠点の不足等により、思うように活動を展開できないといった課題があります。

　そこで、これらの課題に対応するため、府民等から寄付や出資を募って、公益的施設（例：小学校、幼稚園、社会福祉施設等）において太陽光発電を設置し、その余剰売電収入等を活用して、施設と連携して活動を行うＮＰＯ等を公募し、経費の一部を補助しました。

　かつて公害に苦しんだまち・大阪市西淀川区を「環境再生のまち」として推進するため、区内の未利用空間を活用して太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーによるエネルギーの地産地消を進める。

　環境活動では、同区内において太陽光発電およびエネルギー利用に関する啓発活動を実施し、エネルギー利用と課題についての理解を深め、省エネ活動や再生可能エネルギー利用の促進を図る。

　箕面保育園の屋上に太陽光発電パネルを設置し、生じた電気を同保育園で全量使用し、再生可能エネルギー普及の一環とする。
　また発電量を「見える化」し、園児・保護者にも関心を持ってもらうようにする。

　環境活動では、保育園の行事と併せ、再生可能エネルギーの普及啓発や省エネなどについて学ぶ場をつくる。具体的な内容は、園児・保護者を対象に、セミナーや環境イベント、また園が主催する行事等において、電気やエネルギー、地球温暖化に対する関心を持ってもらい、省エネ・節電について理解を広げるものとする。

障がい者作業所（定員２０名）において、市民等の寄付により共同発電所を設置することにより、利用者や職員などの福祉に関心のある人々に環境問題にも関心を持ってもらうとともに、災害時に地域に電気を提供できる非常用電源を確保する。
環境活動では、これまでの活動で培った他団体とのつながりや経験を活かし、同施設をはじめ、太陽光発電を軸とした啓発イベント「おひさま広場」を市内各地で実施する。

あっぷるこども園
（豊中市蛍池中町）

これまでエネルギー問題を考えてきた市民を中心に、新たに団体を設立し、地域のこども園（定員３０名・職員１４名）において、市民等の寄付により共同発電所を設置。近隣の姉妹園を含めた園児・職員・保護者をはじめ地域の方に環境・エネルギー問題に関心を持ってもらうとともに、市内での太陽光発電普及率向上をめざす。
環境活動では、これまでの活動で培った他団体とのつながりや経験を活かし、同施設周辺で太陽光発電を軸とした啓発イベントを実施する。

工事費

備品購入費

事務費

補助事業及び地域環境活動の実施について、事業ＰＲパネル作製等、地域住民等に啓発するために必要な諸経費等。
（ただし、工事費及び備品購入費の合計額の５％を上限とする。）

※交付申請までに寄付等を集めるための諸経費は、交付決定前に発生する経費となるため、補助対象経費には計上できません。

時期

内容

事業完了後30日以内
又は３月15日まで（いずれか早い方）

施設と連携した地域環境活動の実施
（実施結果は、発電実績とともに府へ報告（翌年度４月末まで））