「食中毒予防のための冷蔵庫の衛生管理」(食品衛生いろはの「い」:令和6年度第2号) どこの飲食店にもあって、病原微生物を増やさないために大活躍の冷蔵庫ですが、今回は、簡単に実践できる使い方のポイントをご紹介します。 ○庫内温度を毎日確認する  故障や扉の開け放し、詰め過ぎなどの異常を捉えて、対処できるようになります。温度計は、扉を開けなくても庫内の温度がわかるもの(隔測温度計)にすると、開閉による温度上昇を防げます。 ○食品を詰め過ぎない  食品を詰め過ぎると、食品が冷えにくくなります。入れる食品は、7割くらいまでを目安にしましょう。 ○温かい食品は冷ましてから入れる  加熱調理後すぐの食品を冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がってしまいます。加熱調理後の食品を素早く冷ますには、小分けすると良いでしょう。 ○定期的に庫内を掃除する  常に食品が入っている冷蔵庫内は、こまめな掃除がおろそかになりがちです。目に見える汚れがなくても、曜日を決めたり、他の箇所とスケジュールを合わせたり、定期的に掃除する仕組みを作りましょう。 ○原材料、半製品(仕込み済みの食品)および製品ごとに区分する  冷蔵庫内は、スペースが限られているため、他の食品と接触しやすく、食品から食品へ病原微生物がついてしまいやすい場所です。中に何を保管しているのか冷蔵庫の扉に記載するなどして、保管する場所のルールを従事者全員がわかるようにしましょう。 ○肉や魚はそのまま冷蔵庫に入れない  特に、肉や魚は病原微生物に汚染されている可能性があります。ドリップで他の食品を汚染させないようにラップで包んでバットに入れたり、ふた付きの容器に入れたりしましょう。 食中毒について知りたい方は、大阪府のホームページをご覧ください。 ■食中毒等に関すること(大阪府ホームページ) https://www.pref.osaka.lg.jp/o100110/shokuhin/shokutyuudoku/index.html