第28回男女共同参画審議会概要

更新日:2017年4月6日

第28回 大阪府男女共同参画審議会 概要

開催日時:平成22年12月17日  金曜日 17時から19時

場所:国民会館・住友生命ビル12階 武藤記念ホール(小ホール)

出席委員:
会長    徳矢 典子     (弁護士)
会長代理 伊藤 公雄      (京都大学大学院文学研究科教授)     
       加納 恵子    (関西大学社会学部教授) 
       株本 佳子    (前日本労働組合総連合会大阪府連合会女性委員会委員長) 
       木戸口 公一   (医療法人厚生会副理事長、同大阪西クリニック院長) 
       清野 博子   (前大阪府立男女共同参画・青少年センター館長)  
       中田 理恵子  (財団法人大阪府人権協会評議員)
       畑  律江    (毎日新聞社編集局学芸部編集委員) 
       古久保 さくら   (大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授)
         
                                                           
会議の概要:

1 開会

2 議事 

(1)新たな大阪府男女共同参画計画の策定に関する基本的な考え方について(答申案)
◆事務局より資料説明(資料1-1、資料1-2、資料2)

◆加納委員より「大阪の地域力」について説明(参考資料)

◆主な意見等

○今回の答申の特徴は、府民に問いかけるもの、府民にアピールするもの、府民へのメッセージ性を有するものということなので、7ページのキャッチフレーズを作るというのはよいアイディアだと思う。

○P.7.8.9の基本的な視点のそれぞれに斜体で「大阪では」という言葉を書き込んだのは、わかりやすくてよい。男女共同参画という言葉を難しいと感じる人にも、男女共同参画は、大阪が歴史の中で育んできた文化や生活スタイル、ネットワークなどを上手に活用していくことなのだとわかることは非常によい。ただ、せっかく書くならもう少し踏み込んで、表現してはどうか。例えば、大阪の文化は、暮らしの中に優れたセンスやユーモアといったものを育ててきた文化であり、まさにワークライフバランス、生活と仕事の両方を楽しんでいたのが大阪の人たちといった感じを出してはどうか。また、セーフティネットのところでは、ネットワークが財産ということが書かれている。大阪には、いい意味で世話好きのおせっかいなおばちゃんがいることや、長屋が育ててきたネットワークなどがあり、今後は、新しい形での再生が期待されている。それこそが男女共同参画だということをもう少し踏み込んで書いてほしい。

○P.11だが、公務職場に関しては、モデルとして男女共同参画を率先して進めることが民間企業を引っ張っていく力にもなるし、府民にも目に見える形になると思う。公務員バッシングがあるので難しい面もあるとは思うが、府が「率先して行う」という言葉を入れてほしい。  
   また、「女性職員は、出産・育児等によりキャリアを中断する可能性があり、そのことに配慮した評価や人材育成、能力開発を行う」とあるが、キャリアの中断を認めたうえで配慮するのではなく、キャリアを中断しなくてもいいように、評価や人材育成を行うことの方がいいのではないか。出産・育児の年齢は、幹部職員になるための様々な能力を開発する1番重要な時期と重なる。公務員は、男女平等が保障されているのだから、キャリアを中断しない方向に書き換えてほしい。

○ 「男性も女性も共感できる男女共同参画」とあるが、「男女共同参画」という言葉で男が前にでているので、「女性も男性も共感できる男女共同参画」と男性、女性の順番を変えた方が、バランスがいいのではないか。

○P.15「男性、子どもにとっての男女共同参画に向けた取組の推進」のところだが、男性への施策は啓発しかない。国計画では、「精神面で孤立しやすい男性に対する相談体制を確立するとともに・・・」とあり、府でも男性の相談を入れてはどうか。既存の相談制度を活用すればよい。

男性相談を実施するには、まず、ジェンダー問題に敏感なカウンセラーの養成が必要。また、セクハラなど加害者で告発された人の中には、本人がなぜ告発されたか分からず、また同じことをしてしまう。悩んでいる男性のための施策があったほうがよい。

○P.7「目指すべき社会」の項目だが、「意欲に応じて」という表現が2度出てくる。意欲のない人にも手を差し伸べて、意欲をもって社会参加をしてもらうことが大事。前段の「意欲に応じて」は削除し、(1)の「だれもが意欲に応じて」の部分は、「だれもが意欲を持って」にしてはどうか。その方が応援しているというイメージが出る。

○P.14「障がいがあること、在住外国人であること、同和問題等に加え、女性であることでされに複合的に困難な状況に置かれている場合がある」とあるが、「同和問題等」より「同和地区出身とか、被差別部落の出身であること」とする方がわかりやすいのではないか。

○P.13「全国の中でもがん死亡率が高い」とあるが、「大阪府は」という言葉を入れる方がわかりやすい。このごろは子宮頸がんは予防の時代にきており、ワクチンの接種や検診受診率を高めることも大事。「早期発見」だけでなく、「予防」という言葉も入れてほしい。また、「生涯を通じた健康保持」については、より強く元気に生きようということになれば「保持」だけでなく「増進」という言葉を加えた方がよい。

○基本的な視点は斜体の部分が入ってよくなった。P.8の(2)の部分だが「豊かな」という表現が多いので精査してはどうか。また、「豊かな文化等を享受し」とあるが、大阪は近世以降文化を生み出し育んできたまちである。享受だけでなく、「生みだし、育くんできた」ということを入れてはどうか。

○経験豊かな高齢者の参画とあるが、子育て支援だけでなく、現役の時に持っていた様々な技術などの潜在的な力、やる気を引き出す方策を考える必要があるという感じのほうが、もう少し積極的かと思う。

○「地域力の活用」という表現は、行政が上から目線で言っているのかと誤解を受けるといけないので、地域力のアップとか、地域力の活性化などとしてはどうか。

○基本的視点の斜体部分の末尾がすべて「期待します」とある。内容によっては、私たちはこう考えるといったものもある。すべて「期待します」で揃えてしまうと少し重みがなくなるので、表現を工夫してはどうか。

○キャリアを中断せざるを得ないことになっても、スキルや能力があれば再チャレンジできることが大事。行政で能力・スキルを活かせるようなシステムを作っていくことに期待する。

3 閉会

【配付資料】

 資料1−1  大阪府における新たな大阪府男女共同参画計画の策定に関する基本的な考え方について(答申案) [Wordファイル/127KB] 

  資料1−2  大阪府男女共同参画審議会答申案概要 [PDFファイル/396KB]

  資料2         審議会答申 参考資料(案) [PDFファイル/3.3MB]

 参考資料 ・社会福祉法人大阪府社会福祉協議会 社会貢献事業相談事例
           コミュニティソーシャルワーカー事業実践例(朝日新聞記事 等)

        ・第3次男女共同参画基本計画の概要

このページの作成所属
府民文化部 男女参画・府民協働課 男女共同参画グループ

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