第20回男女共同参画審議会概要

更新日:2017年4月6日

第20回 大阪府男女共同参画審議会 概要


開催日時:平成20年12月22日 月曜日 16時から17時30分

場   所:国民会館・住友生命ビル12階 武藤記念ホール(小ホール)

出席委員:
会  長  徳矢 典子  弁護士
会長代理 伊藤 公雄  京都大学大学院文学研究科教授
       井上 泰子  財団法人大阪府人権協会評議員
       木戸口 公一 医療法人厚生会副理事長、同大阪西クリニック院長
       清野 博子  大阪府立女性総合センター館長
       高瀬 正美  日本労働組合総連合会大阪府連合会男女平等推進部長
       田間 泰子  大阪府立大学人間社会学部教授、女性学研究センター主任研究員
       畑  律江  毎日新聞社編集局地域面・夕刊特集版編集長
       古久保さくら 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授
       森田 雅也  関西大学社会学部教授

会議の概要:
1 開 会

2 議 事

 (1) 会長及び会長代理の選任について
  ○ 委員の互選により、会長に徳矢典子委員が選任された。
  ○ 徳矢会長により会長代理に伊藤公雄委員が指名された。

 (2) 大阪府における新たな男女共同参画計画の策定に関する基本的な考え方について
  ○ 本件について諮問が行われた。(知事からの諮問書を生活文化部長が代読)

 (3) その他
  ○ 事務局より下記について説明
  ・大阪府男女共同参画推進条例及び改訂おおさか男女共同参画プランの概要(資料1から3参照)
  ・男女共同参画関連施策の検証・評価の進め方(資料4参照)
  ・新計画策定スケジュール(予定)(資料5参照) 等

 (4) 新計画策定に向けての主な意見等(注:文中○印は委員、●印は事務局によるもの)
  ○ 新計画は2020(平成32)年を目標年次とする10年計画とするのか。それとも5年計画とする
   のか。
  ● これまでと同じ10年を一つの目安としているが、社会環境等の激しい変化や民間感覚からする
   と10年はどうかというご意見もある。先生方のご意見を伺いながら検討してまいりたい。
  ○ 同和地区の女性、障がいのある女性など大阪のマイノリティの女性の声をどう吸い上げるかは
   難しい問題だが、そうした女性の状況を新計画に位置づけていければと考えている。
  ○ 不景気の今まさに起こりかけているところの最新のデータをしっかり把握することが大事であ
   る。それを男女共同参画という切り口で見ることで、意外な所に我々の根底にある差別の問題が
   出てくるかもしれない。
  ○ 新計画では、男女共同参画社会基本法でうたっている地方公共団体の責務、大阪府の責務を明
   確にして欲しい。
  ○ 計画期間が長くなればなるほど、従来どおりのプランがそのまま踏襲されがちである。これま
   での到達点と課題をきちんと見据えた上で、新計画に取組を入れて欲しい。
  ○ 非正規労働者には女性が多く、その問題は女性の問題につながる部分が多い。非正規労働者も
   含む働く全ての人にとっての男女共同参画という視点での行動計画を考えていきたい。
  ○ 大阪府のデータ、特に今問題になっているものをしっかり出して欲しい。また、審議会でもど
   ういうデータが必要か審議しながら三次評価をしていければと考えている。
    それとも関連するが、(来年度実施予定の)府民意識調査の調査項目は、検証・評価や新計画
   策定に役立つよう少し変更することはできるのか。
  ● 経年比較を行うため、基本的にはこれまでの調査項目を念頭に置いているが、昨年度部会でそ
   ういうご意見も頂いているので若干の変更も検討してまいりたい。
  ○ この何年かを見ていると、男女間格差は縮まるどころか広がっている部分があるように思う。
   今の女性の状況をきちんと押さえられるデータをできるだけ多く集めて、男女共同参画課がひる
   むことなく二次評価を行ったうえで、三次評価のほうにあげていただきたい。
    また、これまで大阪府がやってきた男女共同参画に向けての事業が後退することのないよう、
   理念や指針を揺るがすことのないようにして欲しい。
  ○(女性に関して)労働力としては拡大しているが、それで経済的自立ができたり、人生の選択の
   幅が広がるような結果となっているのかといったことも見据えられるような実態が分かるデータ
   が必要ではないかと思う。
  ○ 働く場における男女差の問題をきちんとしたデータでもう一回確認する必要がある。
  ○ 企業は利益が大切だ、存続が大事だというのは分かるが、経済性の原理だけでは5年先、10年
   先、より良い社会にならないのではないか。そういうことを計画の根幹で訴えられればと思って
   いる。
  ○ ダボス会議の(主催団体が発表した)データで日本のジェンダー・ギャップ指数は130か国中98
   位だった。日本では女性のポテンシャルはすごくあるのにそれが活用されておらず、不景気の一
   因ともなっている。こういう不況の中でそうした問題をきちんと提案していくことが大事である。
  ○ 先日出た内閣府の報告書でもドーンセンターは西日本の拠点として記されている。そうしたこ
   とも押さえたうえで、大阪府が推進拠点としてドーンセンターをどう考えるか議論をしていく必
   要がある。
  ○ この5年のうちに本格的な高齢社会がやってくる。福祉の問題も含め男女の健康問題への対応
   も考える必要がある。また、高齢社会、人口減社会となる中、これまで高かった外国人受け入れ
   の壁が低くなり、特に、ケア労働や家事労働に外国人労働力(その多くは女性)が入ってくる可
   能性がある。新計画策定にあたってはこうした問題も視野に入れておく必要があるのではないか
   と思う。
  ○ 新計画では、ワーク・ライフ・バランスの問題も強調する必要がある。

3 閉 会

配付資料
・第6期大阪府男女共同参画審議会委員名簿
・大阪府附属機関条例(抄)
・大阪府男女共同参画審議会規則及びその関連規則
・諮問書(写)  [PDFファイル/77KB]

資料1 大阪府男女共同参画推進条例のあらまし(ダイジェスト版)

資料2 改訂おおさか男女共同参画プラン(ダイジェスト版)

資料3 大阪府男女共同参画データBook

資料4 男女共同参画関連施策の検証・評価について  [PDFファイル/97KB]

資料5 新計画策定スケジュール(予定)  [PDFファイル/153KB]

このページの作成所属
府民文化部 男女参画・府民協働課 男女共同参画グループ

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