安威川は京都府亀岡市竜ヶ尾山に源を発し、茨木川、大正川、山田川他を合わせ、吹田市高浜、大阪市相川地先で神崎川に合流する流域面積約163km2、河川延長約32kmの北摂地域で最大の河川です。
当流域は淀川や北摂山地からの流出土砂により形成されたという地形的条件から、宿命的に水に弱い地域です。
近年は千里ニュータウンの建設などを契機に開発が進み、交通の便の良い平地・丘陵地はほぼ全域が市街地となり、特に安威川の想定氾濫区域には約29万人の人々が居住し、茨木市をはじめ、摂津市、吹田市、高槻市及び大阪市の著しく都市化が進展した地域やJR東海道本線、阪急京都線や中央環状線といった都市の流通基幹施設も含まれ、一度水害が起これば被害は甚大なものとなります。
このような大阪府内でも非常に重要な都市機能を担う地域を水害から守るため、先人達によりたゆまない治水の努力が続けられてきました。しかし、近年においてもたびたび水害を繰り返し、なかでも昭和42年に北摂一帯を襲った豪雨により、当流域でも勝尾寺川、安威川、茨木川の12ヶ所の決壊や家屋の浸水約25000戸など多大な被害を出しました。
この水害を契機に安威川の治水対策については、大阪府下で進めている「100年に1回の豪雨に対応できる」抜本的な治水計画を策定し、最も経済的なダム建設と河道改修の組み合わせによる治水手法を選びました。
このようなことから、安威川ダム建設は本府の施策の中で「安全と安心」のための施策、と位置付けており、事業の実施にあたっては今後とも周辺の自然環境の保全と回復を図っていくこととしています。
安威川ダム周辺計画図
「安威川ダム事業の検証に関する報告書(素案)」に対する府民意見等の募集について
大阪府都市整備部河川室河川整備課
このページの作成所属
都市整備部 河川室河川整備課 地域河川・ダムグループ
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