親学習Q&A

更新日:2012年11月26日

親学習Q&A 

(1)親学習や親のあり方について

Q1 「親学習」ってなんですか

A.「子育て」は「親育ち」でもあります。子どもの成長とともに親自身がまなび、育っていくことが「親学習」です。
 以前は、親としての心構えや子どもと接する時に大切なことなどは、日常の交流の中で自然に伝えられ、身につけることができました。核家族化が進み、人間関係が希薄化した現在では、親としてのあり方を学習するとともに、子育てを支援する人間関係づくりの方法をまなぶ必要があります。

Q2 なぜ教育ではなく「親学習」という名前なのですか。

A.一人ひとりの親にはまなび、成長していく力が潜んでおり、その力を引き出していくこと(エンパワメント)が必要です。また「親」として成長するためには、自ら「親」であることの大切さに気づき、主体的にまなんでいくことが重要なので「教育」ではなく「学習」としています。

Q3 「よい親」ってどんな親なのでしょうか

A.子育てに失敗やとまどいはつきものであり、ひとことで「よい親」と語れる親はいません。子どもにとっても、必ずしも理想的な親が必要なわけではありません。子どもとしっかり向きあい、子どもとともに親自身も成長し、一人ひとりの親がそれぞれに適した子育てを身につけることが大切です。

Q4 親学習は親の不安や悩みを改善できるのですか

A.参加者自身の経験や考え方からスタートする親学習は、一人ひとりの親を勇気づけ、自身を持てるよう支援することができます。また、孤立した状況の中で子育てをしがちな親に対しても、対話を進め、人間関係づくりをベースにする親学習は効果があります。

Q5 「しつけ」は教えてくれるのですか

A.参加者どうしがそれぞれの「しつけ」について話しあうことで、自分の子育てにかけていた点、良い点に気づき、自分自身の「しつけ」についての考え方をもてるようになります。

Q6 子育ての手引書と違うのですか

A.「親学習教材」は、参加者相互の交流をとおして自分自身の考え方に気づき、子育てのもっとも基本となる、親としての心構えや子どもと接するスキルを身につけていくものです。

Q7 「親学習教材」がほしい場合はどうすればいいですか。

A.大阪府教育委員会地域教育振興課のホームページからダウンロードできます。(ダウンロードはこちら

(2)学習の対象者・支援者や学習の場について

Q8 どんな人が学習の対象ですか

A.将来親となる準備期の小学・中学・高校生、乳幼児をもつ親、小学生以上の子どもをもつ親、子育てを終えた年代等、幅広い世代の人が対象です。

Q9 どんな時期の親にも効果があるのですか。

A.親学習はそれぞれの段階で効果があります。乳幼児の親など、孤立しがちな人にとって、人と話したり、相手の話を聞く場を持つことは、その人を楽にし、活力を与えることにつながります。いろいろな人の考え方を聞いて話しあうことから、自分の考え方を見直すこどができ、自信を持つことにつながります。話しあいを通して人間関係が生まれ、お互いにサポートしあい、アドバイスしあう関係づくりにつながります。

Q10 子どもを育てた経験がなければ効果がありませんか

A.親としてのまなびにはさまざまな人ととの交流が大切です。子育ての経験がない方も子育てに悩んでいる親たちの支援に取り組んでください。そのことがご自身のまなびにもつながるものと考えています。

Q11 現在、妊娠しているのですが学べますか

A.いよいよ子育てが始まる大切な時期です。子どもとともに成長していく親のあり方を考え、さまざまな人と交流を持つことをまなんでいます。

Q12 子どもが大学生なのですが効果はありますか

A.若い親を支援するための学習を通して、子どもを育てた経験をいかしていただきたいです。そのことが、ご自身の、親としての経験を見直し、新たなまなびにもつながるものと考えています。

Q13 「ファシリテーター」とはどういう人ですか

A.参加者がたがいに話しあいやすい雰囲気をつくり、まなび合えるように援助して、学習を進める支援者のことです。さまざまな状況の親に対応して学習を進めるため、多くの経験と高度なスキルが必要です。

Q14 自宅で一人でも学習できますか

A.親学習に決まった学習の枠組みはありません。まなびたい人と場所があれば学習できます。教材はインターネットを使って、自由にダウンロードして利用できます。できればグループでの学習会に参加し、対話や交流をとおしてまなぶことをお奨めします。

(3)学習の方法や内容、効果について

Q15 参加型学習とはなんですか

A.講師が一方的に知識を伝える講義ではなく、学習者が小グループで話しあったり、共同作業するなどの体験をとおして、相互にまなび合う学習方法のことです。

Q16 なぜ参加型学習を進めるのですか

A.「こうしなさい」と聞いただけで、かえって不安が増したり、どうしたらよいのか分からなくなることがあります。参加者自らが積極的に関わることで、日常生活に活かせる力を身につけ、行動できるのです。

Q17 参加型学習はどういう効果があるのですか。

A.参加者が自分のこととして考えることにより、自分自身で気づき、実践につながる大きな効果があると考えます。

Q18 メニューを増やすべきではないですか

A.教材にとりあげたメニューは、これだけですべての課題を網羅したものではなく、一人ひとりが親としてのあり方を見直すきっかけです。親学習で経験した、話しあいによる相互学習や主体的に考える習慣が身につけば、後はその人自身がまなぶ力を身につけていきます。

Q19 教材はどのように構成されていますか

A.対象となる世代ごとにテーマを設け、それぞれのテーマに沿って日常生活の中の場面を描いたエピソードと話しあいを進めるポイント、データなどの参考資料を用意しています。

Q20 「エピソード」を読むだけで学習できるのですか

A.初めて出会った人どうしでは自分の子育てについて話しにくいものです。また、日頃いっしょに行動していても、自分の考えを明らかにすることはなかなか難しいものです。日常生活の場面にありがちな、意見が分かれるような身近なエピソードを示すことで、参加者は自分自身の経験と照らし合わせ、話しあうことができます。

Q21 「話しあいのポイント」はなんのためにあるのですか

A.エピソードについて考える焦点を定め、参加者どうしの話しあいを円滑に進めるためのものです。

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ

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