平成25年7月17日(水曜日)午後、大阪府新別館北館さいかくホールにて、家庭教育支援チーム員交流会を開催しました。家庭教育支援チームをはじめ、訪問型の家庭教育支援に関わる地域の方々、親学習リーダー、学校関係者、行政担当者など37名が参加しました。
家庭教育支援チームリーダーとしても活動する、日本プロカウンセリング協会の芦澤万里子先生より、カウンセリングの重要性とその手法について、具体的な事例を交えて講演いただき、後半はある事例をもとにケースワーク実習を行いました。市町村をこえた支援者どうしの交流ができ、研修終了後もたくさんの参加者が会場に残って、情報交換をされていました。
平成25年7月17日(水曜日) 13時30分から16時
大阪府新別館北館 さいかくホール
家庭教育支援チームリーダー・チーム員
公立小・中・高・支援学校教職員
市町村教育委員会関係課担当者 等
参加者数 37名
○講義 「カウンセリングのノウハウを生かした訪問型支援」
日本プロカウンセリング協会 泉大津校 芦澤 万里子 代表
カウンセリングの目的は「自己成長」です。カウンセリング的な視点に立てば、問題解決、指導はバツです。これは、支援者が問題解決してはいけませんという意味です。何もかもやってしまって解決すると、劣等感と依存が生まれてしまいます。同じようなことが起きたときに、自分で乗り越えられるようになることをめざします。ですので、問題解決は目的ではなく、結果的に問題が解決します。
大切なことは「元気づける」ことと「つなぐ」ことです。不安やストレスでいっぱいの人は自己責任の取れない状況で、すぐ何かのせいにします。私たちはその問題にとびつかないで話を聴きます。いい悪いではなく気持ちを汲んだ返事のしかたで聴くことで、溜まったストレスを減らしていきます。一方で、ほめることも行います。しかし、そんな状況の人はほめる所を探すのが難しいです。ポイントとして、問題と人とを分けて考え、その人に興味を持つことです。「世話ができないお母さん」ではなく「お母さんが世話のできない状況」であると考えます。そうしていくと信頼関係ができてきます。
○ワークショップ 「ケースワーク実習 −ある事例をもとに−」
具体的な事例を使って、参加者自身の経験や考えをもとに、グループで解決に向けた手立てを話し合いました。最後に各グループで話し合ったことを発表し全体で共有しました。
参加された方からは、「各々の立場から対応の仕方、ものの見方など、自分とは違った考えが聞けてよかったです」「普段と違う視点での意見が聴けて、とても勉強になりました」「いろいろな角度から見たり、考えたりできるようになりました」といった感想が聞かれました。
訪問型の家庭教育支援に | 講師は家庭教育支援チームリーダー | 訪問型支援におけるカウンセリング |
ワークショップ「ケースワーク実習 | 具体的な事例をもとに | 各グループで話し合ったことを |
・実際の活動に必要な内容だったので参考になりました。
・近いケースに関わっているので、実際に活かせそうな内容も出てとても参考になりました。
・いろんなところの実践や考え方が聞けて、勉強になりました。
・めざしているもの、視点を再確認できました。
・同じ事例を違う立場のグループで検討し合うことで、お互いの理解が進む機会となりました。学校の先生は忙しいだろうという先入観がありましたが、一生懸命子どもたちのことを考えてがんばっておられるのだと感じられてよかったです。
・今回は同じ活動内容のグループで、グループ発表の時に、違いがいろいろ表れて面白かったです。
・これから家庭訪問、ケース会議をする上で、今日のことを心にとどめておきたいと思います。
・自分の引き出しが一つ増えたのではないかと思います。
・相手との関わり方についてカウンセリングの要点を取り入れていきたいと思います。
・相手の気持ちをくんで聴いていたつもりになっていることに気づかされました。
・大変、有意義な時間を与えていただいたと思います。今後も参加したいと思います。
・この会をもっと取ってください。
このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ
ここまで本文です。