第2回家庭教育スキルアップ研修

更新日:2011年10月26日

第2回家庭教育スキルアップ研修を開催しました。

1. 日  時

 平成23年8月8日(月) 午後1時30分 から 4時30分

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2. 会  場

 大阪府庁新別館北館4階 多目的ホール

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3. 研修内容

 (1) 講  演

       テーマ:「SSWから家庭教育支援チームに期待すること」

       講 師:大阪府豊能地区チーフSSW 箕面市教育委員会SSW 大塚 美和子さん

 (2) 実践報告

       テーマ:「箕面市家庭教育支援チームの取組みについて」

       報告者:元箕面市家庭教育支援チーム員 長田 大嗣さん

 (3) 講  演

       テーマ:「子ども支援を通じた保護者支援」    講演の内容はこちら

       講 師:大阪府スクールカウンセラースーパーヴァイザー 良原 惠子さん

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4. 受講者数

    58人 (親学習リーダー16人、家庭教育支援チーム員15人、学校園教職員17人、行政8人、地域協1人、民生委員1人)

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5. 研修の様子

「SSWから支援チームに期待すること」(大塚先生)   「箕面市家庭教育支援チームの取組みについて」(長田さん)   「子ども支援を通じた保護者支援」(良原先生)

「SSWから支援チームに期待する      「箕面市家庭教育支援チームの     「子ども支援を通じた保護者支援」
こと」(大塚先生)            取組みについて」(長田さん)             (良原先生)

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良原先生によるワーク「バスは待ってくれない」   ワークは和やかな雰囲気の中、自分の役割を考えながら進行   「チーム」での取組みについてまとめの話をされる良原先生

    良原先生によるワーク         ワークは和やかな雰囲気の中、      「チーム」での取組みについて
    「バスは待ってくれない」        自分の役割を考えながら進行       まとめをの話をされる良原先生

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6. 良原先生の講演より

○ワークの目的について

・このワークの目的は、地図を完成させることではない。

・それぞれの役割の意味、その役割を果たす人の気持ちを考えながら、感じながら作業を進め、作業の中で、自分がどんな役割を果たしているか、その時の気持ちはどんな気持ちか、そのようなことを感じて、考えて、体験してもらうことが目的。

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○まとめ

<ワークのポイント1:思い込みに注意する>

・私たちには、無意識的な“思いこみ”というものがある。道路は直線だとか、ポストは1つだとか…。“思いこみ”のおかげで、迷わずスムーズに課題の解決がうまくいくこともあれば、“思いこみ”にとらわれてしまって、いつまでも課題が解決せず不安が高まることもある。

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<ワークのポイント2:多様な考え方を出し合える場とつながりが大切>

・思ったことを思った時に、言いたいことを言いたい時に言えることを、「風通しがいい」と言う。チームで何かに取り組む際には、自由に意見を言えるお互いのつながりが大事。言いにくいことも言い合える場が大切。

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<ワークのポイント3:リーダーも支える人も必要、役割分担が大切>

・チームには役割分担があって、リーダーシップをとる人はもちろん大切だが、うなずく人も同じくらいに大切。「なるほど」とか「それ、いいですね」というような、ある意見を支持する発言をする人がいて、チームはうまくいく。うなずくこと、認めることも重要な役割の1つであるということ。また家庭教育支援チームでは、年齢や生活経験、職種が異なるなど、様々な立場の人がいるが、それが大切。違う意見を言う人がいるからこそ、チームに意味がある。違う意見を言う人とは、他の人が見過ごしてしまっていることに気づく人である。立場が違うからこそ気づくことがある。そういうことが支援の幅を広げ、深みを持たせる。

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<ワークのポイント4:風通しのいいチームでの対応(チーム力)>

・チームの中で自由に話をできるかどうかが大切。その場にそぐわないかも知れないことでも、自由に言えることが大切。風通しがよくない場で、「自由に話をしよう」と言っても難しい。いろんな人がつながることがネットになる。ネットというのは伸び縮みして、柔軟性のある面になっている。それが、子どもを支えることにつながる。

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<終わりに>

・保護者を支えることが、子どもを支えることにつながる。例えばスクールカウンセラーは、課題のある子どもを支えるために、保護者と話してまず保護者を元気づけるという方法をとることがよくある。地域が果たす役割を考える時、子どもを支えるネットワークが地域に広がっていって、それが保護者を支えるし、ひいては子どもに還元されるということにつながる。

・子どもが抱えている問題を少しでもよくするには何をすればいいか。ケース会議に保護者を巻き込むというのは、まさに保護者のエンパワメントにつながるもの。子ども支援が保護者支援、学校支援、地域支援にもつながっていくものと、実感している。

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このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 社会教育グループ

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