平成24年2月8日(火曜日) 午前10時から12時 大阪府公館 大サロン
・これまでの推進委員会の経過
・大阪府における「放課後子どもプラン」の取組み状況
・訪問取材報告
【障がいのある子ども等、配慮を要する子どもの参加について】
<柏原市・子ども教室☆い・ち・み☆を取材して>
・さまざまな場所での実施、関西福祉科学大学などの連携もあり、継続して実施されている工夫に大変感心した。
・障がい児の保護者による「社会に出た後の願い」を自分たちで実現している点(散髪体験など)に大変感銘 を受けた。
・行政の積極的な関与も、NPOが継続して活動していくことには必要。
・単なる居場所ではなく、体験活動の必要性を感じた。また、行政だけではできないこともNPOとの連携で実現できている。
・コミュニケーションに課題のある児童については、対応する人材の確保が大切であるが、一方で大変難しい。
<「放課後児童クラブ」での障がいのある児童の参加に係る現状について>
・本市では、800名の放課後児童クラブ在籍児童のうち30名が配慮の必要な子ども。
・支援学校の子どもを受け入れる際には、送迎の問題があり、保護者が仕事の時間を調節したり、ファミリーサポートセンター利用の
料金がかかるなどの問題がある。また、重度の肢体不自由、胃ろうや気管切開の子どもについては、受け入れの条件である医療
的ケアを行う看護師がなかなかおらず困難な状態。
・来年度から「放課後等デイサービス」が始まり、事業所も取り組みやすい状況になる様子。子育て施策だけではなく、障がい者施策
を活用して取り組んでいきたい。
<「放課後子ども教室」での同様の取組みの現状・今後の方向性>
・本市では、全体参加のべ10万3千人のうち、配慮の必要な児童の参加は1221名。
・放課後子ども教室は、各小学校区で実行委員会に委託して実施しているが、配慮を要する子どもの参加については、ほとんどの実
行委員会が支援学級や保護者から子どもの様子を聞き取りし、独自に判断して受け入れており、いくつかのケースについては教
育委員会に相談している。
【おおさか元気広場と放課後児童クラブの連携について】
・訪問型、一体型、共同型、それぞれの特徴がよく分かった。
・箕面西小学校は、社会福祉協議会に委託し教育委員会も一緒になって運営されている。放課後児童クラブ・おおさか元気広場どち
らかでけがをした場合も、学校の保健室も使われている。まさに、教育委員会と一体になった活動。
・茨木市立太田小学校では、保護者は、子どもの在学中にPTA役員またはおおさか元気広場事務局の担当を担うことになっている
が、うまく機能しており、おおさか元気広場の運営に関わる人材の確保ができている。保護者が参画することで、子どもたちから
みても分け隔てなく参加しやすいのではないか。
・放課後児童クラブについて、ある市では3年生までを受け入れ対象としてきたが、新システムでは、6年生までとなる見込み。学童保
育として広げていくのか、全児童としていくのか、市の内部でも検討を重ねたが、箕面市の取組を拝見し、受け皿を広くしていくこと
も考えていきたい。元気広場事業のようなものがあって、そこに放課後児童クラブの指導員が関わっていく形がよいなと思った。
・スタッフどうしの横の連携も重要で、連携することにより、いろんなことができる可能性がある。
・両事業の活動時間の関係により、それぞれの事業によって使う保険が異なる。これをうまく解消でき れば、より一体的にできるの
ではないか。
・地域の協力によって、メニューが多彩になるということに驚いた。
・学校が終わってそのまま学校に残り、みんなと楽しく遊ぶ機会を充実することが重要だと思った。
・両事業は異質であるからこそ、お互いの特色を生かして、子どもたちの成長のために、さらなる工夫ができると思う。この観点をも
って、今後もケーススタディを深めながら、ここで議論するだけでなく、集めた情報を発信することが重要と考える。
・年度当初の市町村担当者説明会にて配布を予定。また、担当者どまりにならないよう実際に活動している方々にも届けたい。
・子どもも、大人どうしも子どもを介してお互い深まり合う意味で貴重なメッセージが書かれている。
・積極的な意見が書かれている。是非メッセージとして広げて欲しい。
・放課後児童クラブと放課後子ども教室の連携が、地域コミュニティとか地域の中での安心安全にもつながっている、ということ
を示せば、双方の視野が広がるのではないかと思う。
・メッセージチラシを作成し、推進委員会で協議してきた内容を実際に活動している方に届ける。
【 放課後児童プラン・事例集について 】
・事例集については、ホームページでの紹介事例を基本にまとめていきたい。
・大変厳しい財政状況の中、連携が順調に行っているところだけでなく、難しいところに対するヒントとなるような中身も欲しい。
・単なる文章を連ねるのではなく、「子どもの声:参加して楽しかったよ」、「保護者の声:不安がなくなりました」などを、吹き出
しなどで紹介する等、読みやすい工夫も検討されたい。
・事例集を平成24年度中に発行する。
・事務局が原案を作り、委員のみなさんにもご協力いただき作業部会で検討していく。
・訪問取材について、来年度も有意義な取材ができるようによろしくお願いする。
このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 地域連携グループ
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