さまざまな主体が連携・協力した地域活動 事例31

更新日:2023年5月25日

大阪狭山市立公民館 「ふれあいライブ」 音でつながるココロとココロ

活動のあらまし


 平成28年度で4年目を迎えた「ふれあいライブ」は、参加者は演奏するだけでなく、企画・運営にも携わり、みんなでライブをつくりあげます。「〜音でつながるココロとココロ〜」をテーマにみんなでつくるアットホームなコンサートとなっています。また、地域の人は音楽を聴きながら、ふれあいくつろげる場にもなっています。
「ふれあいライブ」は担当者の公民館のフロアのホールで、音楽を発信する機会をつくりたいという想いと、音楽が好きな様々な人たちが集まり、交流を図り協力して取り組む機会をつくりたいという想いから、平成25年よりスタートしました。

活動のポイントとエピソード

ここがポイント1 交流を深め、協力して自主運営するために

 自分たちでライブを手がけるため、まずは平成25年、平成26年の2年間は講師を招き、ケーブルの巻き方やつなぎ方、会場での音の反響や 聞こえ方など基本的な音響のセッティングから学びました。また、ライブプロデュースに関して、マイクの高さ調節などをサッとお互いでフォローしてくれる「気持ちの良いライブ・理想のライブ」のイメージをみんなで共有しながら、その実現をめざしました。そうした企画準備の会議や音響の講習などを学びながら、年間2回ずつのライブを経験し、グループでの交流も深めていきました。
 そして、平成27年度の後半からは講師に頼らずに、2年間の経験を生かして「企画・準備から片づけまで」を自分たちで手がけるライブの開催にチャレンジしました。9回の会議を重ね、年間2回のライブと4回のミニライブ(演奏は1グループのみ)を行いました。経験を重ねることで、自分たちでのライブの準備や後片づけなどは慣れたものとなり、また、参加者・団体も少しずつ増え、ライブの裏方に徹する方も現れるなど、多様なライブを開催することができました。
  平成28年度においては、演奏者も少ない1時間のミニライブよりも、準備などが大変ですが、みんなで取り組めるライブ、達成感を感じられるライブをやっぱり開催したいとの想いもあり、会議を重ねながら年4回の複数グループで行うライブを実施しました。
また、すべてを自分たちでという想いから、ライブ参加者でコーヒーや手作りケーキの販売なども行われるライブもあります。ライブの開催日は、公民館は多くの人で賑わい、音楽であふれ、地域の方々も楽しみにしています。
年数を続けて活動することで、参加者は他のグループとも交流しながら、音響のノウハウだけでなく、企画・運営・準備する力を身につけていくことにつながっています。

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ここがポイント2 つながりができ、活動が広がっている

 1年目に参加者が集まった時には、グループ間でのつながりというものはありませんでしたが、回数を重ねるうちに、「ふれあいライブ」をきっかけに知り合った新しい仲間で新たなグループを作り、今までと違う人たちと演奏を行うなど、新しい人脈やつながりに結びついています。また、複数の団体で公民館を飛び出して、福祉施設へ演奏に行ったり、地域のイベントに参加したりなど、新たなつながりと活動も見られるようになりました。「つながりの大切さ」と「自分たちで発信する楽しさ」を実感することで、活動の幅が地域へと広がっています。

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このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 社会教育グループ

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