さまざまな主体が連携・協力した地域活動 事例26

更新日:2023年5月25日

大阪狭山市立公民館 「大人の寺子屋in公民館」

 

活動のあらまし

  「大阪狭山の魅力は?」と聞かれたら「人です」と答えるくらい活発に動かれている人や団体がたくさんあるそうですが、それぞれの活動が活発なことで、逆に他とのつながりがあまり見えてこない課題もあります。そこで、普段の活動対象が異なっていても、つながりを持つことが、それぞれの活動の継続や、いざという時に役立つのではないかと考え、様々な人や団体が興味を持ってもらえる講座を通して、地域の方々が集まる交流の場をつくり、日頃それぞれに地域で活動されている方々の交流の場、知恵交換の場や、将来的に地域の課題なども一緒に考えられる場につなげることを目標に、講座に3年間取組みました。

  平成25,26年度の事業を通して、地域で活動されている様々なジャンル(福祉関係、子育て支援、市民活動支援、まちづくり等)の方が参加され、つながるきっかけとなりました。また、これから何かを始めたい人が、実際に活動されている方々と知り合うきっかけにもなりました。

  平成27年度は、参加者の中から出てきた地域課題から企画づくりを学び、講座後、有志が会議を続行し、課題解決につながるような次年度の事業を企画、実践します。

<参考>各年度のテーマ

H25「『もっとこうなったらいいのに』をカタチにするチカラを身につけよう(全6回)」

H26「『もっとこうなったらいいのに』『やってみたい』を見える化するチカラを身につけよう(全5回)」

H27企画専科「『もっとこうなったらいいのに』『やってみたい』をカタチにしよう(全4回)」

 

活動のポイントとエピソード

ここがポイント1 様々なジャンルの人や団体に参加してもらうためのテーマ設定の工夫!

  平成25年度の「大人の寺子屋in公民館」では、「楽しい会議の場づくり」・「チラシ作りのコツ」・「思いの実現に向けての企画」など、様々な活動をしている多くの人や団体にとって、共通して興味のあるスキルをテーマに選び、講座を開催しました。そのため、今まであまり関わりのなかった様々なジャンルの人たちが同じ講座に集まり学ぶ場をつくることができました。

ここがポイント2  地域課題に取り組んでもらうために、長期スパンで講座を企画!

  平成25年度は、スキルを学ぶための講座として、様々な人の出会いの場を作ったが、平成26年度には、前年度の参加者がもう少し学びたいと希望するテーマを掘り下げるように講座を開催。講座の中で「大阪狭山市の地域課題」について気づき、受講者が一緒になって課題解決の方法を学ぶことで、実際に自分たちが地域の課題解決のために何かやりたいとの声が出てきました。それを受けて、平成27年度は企画そのものを学びとする講座を開催。参加者がそれぞれの立場で感じていた様々な地域課題が出し合い、解決に向けた事業を企画しました。その1つである「防災」について、実際に次年度実施する予定です。

  人と人とがつながる仕掛けから、つながることで生まれた力を活かす仕掛けへと、あせらず3年かけて徐々に取組みを進めていったことが市民活動につながりました。

ここがポイント3  講座から生まれた新たなつながりがそれぞれの活動を助けに!

  講座の参加は、基本単年度で募集しましたが、前年度に引き続いて受講される方もあり、新しく受講される方もある中で、新たなつながりもつくることができました。それぞれの団体が活動する中で、自分たちではできないことを頼める関係づくりとなりました。

  また、平成27年度の講座終了後に企画を実践する中では、受講者が互いの知り合いを巻き込み、それぞれの得意分野を生かして事業の企画に取り組むことができました。

このページの作成所属
教育庁 市町村教育室地域教育振興課 社会教育グループ

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